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3・29東京地裁要望書提出・申し入れ行動
要望書2993筆を東京地裁に提出
東京地裁に国の責任追及を迫る


 3月29日、星野文昭さんの獄死の責任を明らかにすることを求める申し入れ行動に、国賠勝利全国運動の呼びかけ人である金元重さん、船木明貴さん、葉山岳夫弁護士を先頭に首都任を明らかにすることを求める申し入れ行動に、国賠勝利全国運動の呼びかけ人である金元重さん、船木明貴さん、葉山岳夫弁護士を先頭に首都圏の星野救援会22人が参加しました。
 訟廷管理官が応対する中で、最初に星野暁子さんが、「文昭の死は通常の医療では考えられない異常な死であり、医療とは言えない医療によって命を奪われた。このことをあいまいさなく明らかにするために国賠訴訟を提訴した」と、毅然(きぜん)と訴えました。 金元重さんは、「星野さんの獄中における死には全国から多くの要望書という形で怒りが示されている。裁判所はこの声と真剣に向きあって欲しい」と申し入れました。船木さんは、「獄中において多発する医療における人権侵害は地域医療とも連携して糺していくことが必要だ。この星野国賠裁判はそのための重要な闘いとなる」と訴えられました。さらに弁護士の葉山さんは、「人生かけて無実を訴えていた星野さんが刑務所の医療で命を失った無念をこの裁判で明らかにしていかなければならない」と述べました。
 共同代表の狩野満男さんは、「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の歴史と37の救援会の力で要望書は集められた。この一枚一枚の要望書の重みをしっかりと受け止めてもらいたい」と訴え、全国再審連絡会議の申入書を読み上げました。申入書は、星野さんの獄死は刑務所医療が引き起こした重大な問題であり、その責任を明確にするため4項目を突きつけました。
1 星野文昭さんの獄死は殺人に等しい国家犯罪であることを明らかにして下さい。
2 徳島刑務所が星野さんの病状を放置したことの責任を明確にして下さい。
3 東日本成人矯正医療センターが星野さんの肝臓がん切除手術後の出血を放置、死に至
 らしめたことの責任を明確にして下さい。
4 日本の刑務所では多くの受刑者が死亡原因が分からないまま亡くなっています。星野国賠訴訟は星野さん獄死の事実解明を通して、このような刑務所医療のあり方を人権を尊重する医療に変えていくためのものです。今こそ、裁判所は刑務所医療の現実に対して真っ向から向き合って下さい。
 続いて各救援会は、次々と申入書を手に裁判所に星野さんの獄死と向きあうことを要求しました。東京の三多摩、高井戸、東部、埼玉ネッワークと加須、神奈川、千葉の各救援会と、さらに全国労組交流センターの申入書が読み上げられました。
 秋田、みやぎ、新潟、群馬、京滋、兵庫の各救援会から送られて来た申入書と要望書2993筆を提出しました。星野さんの獄死から3年になろうとしている今、国が無責任に言い逃れしようとすることを断じて許さない怒りと決意が叩きつけられました。
 申し入れ行動に先立って、12時から地裁前で星野さんの獄死を弾劾し、国賠裁判に勝利する街頭宣伝行動が行われました。
 星野国賠裁判は、いよいよ本格的な攻防に入ります。国家が理不尽に奪い去った星野さんの命と思いを、私たちはこの世界戦争にまで発展する恐れのあるロシアのウクライナ侵略という戦後史を画する情勢の中で闘っているのです。

ウクライナ侵略弾劾 戦争拡大許すな!
 ウクライナをめぐる情勢は日々悪化しており、ロシア軍による残虐な戦争犯罪というべき報道も目を覆うばかりです。しかし、多くの命を奪われているのは、ウクライナ民衆と戦争に動員されているロシアの労働者兵士です。
 この戦争で使われている兵器は、アメリカとNATOが数年間にわたってウクライナに注ぎ込んできた最新鋭のものであり、ロシア軍は圧倒され、ついにキエフからの撤退に追い込まれました。全世界の帝国主義と強国は口先の「正義」とは裏腹に、自国の利害を最優先に行動しているのです。
 この戦争に合わせるようにアメリカの対中国侵略戦争政策が進められています。日本列島からフィリピンに至る対中国包囲網は、沖縄本島、先島諸島にもミサイルを配備し沖縄を再び戦場にするものです。逃げ場のない島々が戦場にされようとしていますが、自衛隊は「住民の避難までは手が回らない」と開き直っています。
 「返還」から50年の沖縄労働者民衆は、今戦争が切迫している中で「基地反対・ミサイル基地建設を許すな!」 の闘いに立ち上がっています。私たちも共に闘いましょう。


星野新聞第126号 掲載