TOPページへ !
東京地裁が大坂正明さんの裁判を
裁判員裁判から除外すると決定
大坂正明さん救援会 杉浦文俊

 東京地裁刑事第3部(丹羽敏彦裁判長)は3月10日、大坂正明さんの裁判を裁判員裁判から除外する決定を行いました。
 1971年11月14日、沖縄返還協定批准阻止の渋谷デモに立ち上がり、星野文昭さんらとともに「殺人罪」をでっち上げられた大坂裁判の緒戦における大きな勝利です。救援会は弁護団とともに一貫して裁判員裁判に反対して闘ってきました。なにより、国民を裁判員に動員して大坂さんへのでっち上げに加担させることなど、断じて認められません。
 新自由主義の破産でいまや社会は崩壊寸前です。ロシアのウクライナ侵攻を口実に日本は改憲と中国への侵略戦争を狙い、世界戦争の危機が深まっています。
 裁判員制度は国家権力と一体となってこの社会を「支える」ことに国民を動員する制度です。しかも簡易・迅速・厳罰の拙速裁判は弁護活動をはじめとする被告人の防御権を侵害し、戦後刑事司法の根底的変質をもたらしています。
 さらにマスコミによるデマキャンペーンは「公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利」(憲法37条)の侵害でもあります。弁護団は裁判所に強く除外を求めてきました。 制度開始から13年、東京地裁として初の除外決定です。裁判員候補者の出頭率が2割に落ち込み、制度の破綻があらわとなる中でも強引に続けてきた裁判員裁判を断念させたことは、大坂さんと弁護団、そして私たちの闘いが切り開いた大きな勝利です。
 大坂裁判は今年中にも始まる見込みです。さらに活動を強め、大坂さんを絶対に取り戻そう。まずは接見禁止の解除を勝ち取ることです。それとともに東京拘置所に大坂さんの鼻の治療を絶対に行わせましょう。「復帰」50年の沖縄闘争を大坂さんの闘いと一体で闘い抜きましょう。

6・26東京拘置所デモへ
 6月26日、大坂さん救援会は東京労組交流センターとともに3回目の東京拘置所包囲デモを闘います。獄中を変え、社会を変え、戦争を阻止する。大坂さんとともに闘い、無実の大坂さんを取り戻す歴史的闘いへ突き進もう。

星野新聞第126号 掲載