左から十川正・船木明貴・金元重・三浦正子・土屋翼・葉山岳夫呼びかけ人 |
国鉄闘争全国運動 金 元重さん
私は国鉄闘争全国運動の呼びかけ人もしています。動労千葉が2017年の5月に内房線と地域を守る会の結成に深く関わった時の話なんですが、地域との繋がりの深い人が、内房線と地域を守る会の核心に座ってくれたことが、会にとって非常に決定的でした。そういう人が座ってくれたために商店街とか、自治会、議員への働きかけが一挙に
拡大したというのです。その方が星野絵画展に参加して、動労千葉とか千葉アクションの人たちの活動を知って、信頼関係が深まっていったと言うんですね。
私は国鉄闘争全国運動も10年以上になりますけれども、それを聞いて、そうした闘いを支えているのは動労千葉の物資販売闘争、署名闘争、そういう地道な闘いなんですが、それに通じるものがあると感じました。
星野国賠訴訟に勝利する全国運動をどうやって作っていくのか。今の話は私にとって一つの示唆を与えてくれていると思います。国鉄闘争の方もやっているし、関生支援もやっているし、韓国の旭硝子支援もやっているし、色んなところに顔を出して自分では大変だと思っているんですけれども、これを大変だと思わない方向でやりたい。
つまり、国鉄闘争全国運動を推し進めていく中で新しく出会った仲間たちに星野国賠訴訟への理解と支援を求めていくことをやれば、運動の力が分散するのではなくて、相乗効果を生む形になるんですね。これからやるべきことはたくさんあります。学習会もやっていきたい。それから訴訟のためのカンパ支援も定期的に拡大していきたい。皆さんと、一緒に頑張っていきましょう。
改憲・戦争阻止憲!大行進神奈川 船木明貴さん
寝たきりの状態で人工呼吸器を付けて暮らし、地域の学校への修学を望んで声を上げている親子に、「人工呼吸器を外してコロナ患者に回せ」というメールが届きました。
コロナ禍にあって、排外・格差・命の選別、それを肯定する感覚や風潮がますます社会に横行し、子どもたちは命の序列と分断を教え込まれています。
5月の神奈川集会の時に野本三吉さんが沖縄への思いを語ってくれました。「沖縄には命や自然を大切に守り、子どもをみんなで育て合う風土や文化が作られていた。私たちが本気で命の大切さを取り戻し、守ろうとすることが沖縄との連帯になるのです」と。
私たちは一つひとつの闘いに学び、一つひとつの命に寄り添う星野文昭さんの精神と一体となり、大坂さんと共に反動判決を許さず、国賠に勝利し、新たな地平を切り開いていこう。
婦民全国協 三浦正子さん
私の近所の75歳の人が、コロナ対策を受けようと、3回電話しても通じないという悲惨な状態で行政に対する怒りにものすごく満ちています。私たちは一体どこにいるのかと疑うような状況だと思います。
星野文昭さんが国家によって虐殺されたあの日から世の中は一変したと思います。それに対して、私たちの国家に対する怒りを、国賠訴訟の運動を全国津々浦々で組織していかなければいけないと思います。
婦民は戦後すぐから戦争に反対する活動をしてきたけれども、今こそ、それを実行しなければいけない。北海道から沖縄まで組織をあげて星野国賠の闘争に取り組んでいく、国賠訴訟を本当に実効あるものにしていくということで、私は呼びかけ人になりました。
国賠訴訟で人民を、女性を組織していくことで、婦民の組織も強化していくことが大事だと思います。
国賠ネット 土屋翼さん
国賠ネットワークを立ち上げて、もう30年ほど経ちます。そういう関係で呼びかけ人になっております。
星野さんは再審と国賠と二本立てで闘っています。再審は非常に大変で長い。裁判所、裁判官、こいつらがだめだということで徹底的に闘っていく必要があります。
星野さんの事件は50年前で、若い人は知らないという現実ですが、ネットをうまく使って、少しでも若い人につながっていく方がよいと思います。
国賠の方ですけれども、簡単には勝てない。勝てないけれどもやらなければならない。いわゆる獄中の処遇だから、法務省が直接の相手ですね。法務省を相手にこれもきちんとやる。
憲法は刑務所の門前で止まっているんです。憲法を獄中まで入れて、普通の当たり前の処遇、医療を受けさせる。そういう当たり前の要求だってことを、もっと広く認識させる運動が必要だと思います。
冤罪犠牲者の会 十川正さん 私たちの仲間で、無罪になってから国賠で勝つという人がいて、本当に画期的だと思います。獄中の医療とか、人権問題とか、ウィシュマさんとかの問題があり、新宿警察ではアルジュンさんという方が4年ぐらい前に殺されています。
これは法律が悪いんですよ。本当に腐りきった法律で、国家賠償法もひどい法律なんです。だから法律自体をぶち壊していかないと、獄中問題もそうだけど、人に対する問題とか、そういう人権問題もできないと思います。
再審開始の決定がされた後の不服申し立てに関して、不服があれば再審でやればいいと思う。しかし、検察官はそうではなくて、特別抗告、即時抗告と二つもできるんです。ところが、全証拠開示はやらない。理由は、法律がないからです。
私は腹が立って、これからは法律をひっくり返すような闘いになればいい。
弁護士 葉山岳夫さん 私は救援連絡センターの代表弁護士、三里塚芝山連合空港反対同盟の弁護団事務局長と動労千葉弁護団の代表を務めております。最近では国鉄闘争全国運動の呼びかけ人を、金元重先生と一緒に担当させていただいています。
星野文昭さんの死は、徳島刑務所と医療センターによるところの虐殺行為に他なりません。まさに、国家犯罪です。闘う人民全体に敵対する弾圧行為に他なりません。絶対にこれを許してはならないと思います。
今や入管法改悪攻撃の中でウィシュマ・サンダマリさんの虐殺や、コロナに対して全く無策であるという刑務所の実態が暴露されました。星野国賠の勝利は、大坂正明さんの裁判勝利と直結します。法務省・菅政権に対してこれを追い詰める巨大な闘いであります。
星野暁子さんら全ての人々と連帯して、共に頑張りましょう。
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星野新聞第116号 掲載
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