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5・30集会 新たな闘い開始
沖縄と連帯する国賠全国運動

コロナ禍で地方の救援会は代表参加となる中、240人が参
加して新橋までデモ行進した(5月30日 東京・赤坂付近)

 星野文昭さん獄死2年の5月30日、東京・永田町の星陵会館において星野全国集会が行なわれました。緊急事態宣言で半分しか入場できず、全国の救援会は代表参加となる中240人が参加し、終了後は新橋までデモ行進を行いました。

呼びかけ人決意語る
 東京東部取り戻す会の小泉純子さんと星野絵画展中野実行委員会の村岡好行さんが司会をつとめ、開会を宣言しました。
 集会に先立って第1回の打ち合わせを行った「星野国賠に勝利する全国運動」呼びかけ人6人が壇上に並んで発言しました。国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さん、改憲戦争阻止大行進神奈川の船木明貴さん、国賠ネットの土屋翼さん、冤罪犠牲者の会の十川正さん、婦人民主クラブ全国協議会の三浦正子さん、弁護士の葉山岳夫さんらが、社会にあふれる怒りと一つになって今後の闘いを進めようと語り、その先頭に立つ決意を語りました(別掲記事参照)。
 弁護団報告は、岩井信弁護士、藤田城治弁護士、和久田修弁護士、土田元哉弁護士が行い、それぞれの担当について報告しました。参加者は国賠裁判の争点を明確に理解し、第6回口頭弁論に集まって闘うことを決意しました(別掲記事参照)。

狩野さんが基調報告
 基調報告は共同代表の狩野満男さんが行いました。狩野さんは、星野国賠に絶対に勝利することを訴えました。コロナ、オリンピック等に対して渦巻く広範な労働者民衆の怒りと結びついて闘って行こうと呼びかけました。そのために、絵画展の重要性を強調しまし
た。
 大坂正明さん救援会の小泉義秀さんが、6月13日の東京拘置所包囲デモへの参加を呼びかけました(別掲記事参照)。星野絵画展高井戸実行委員会の野本穣さんがカンパアピールを行い、休憩となりました。
 国賠訴訟の原告である長兄の星野治男さんのあいさつが読み上げられました。トルコのUID―DERから届いた素晴らしいビデオメッセージが上映され、参加者は食い入るように見つめて国境を超えた連帯を実感しました。

音楽に涙も浮かべて

丸尾めぐみさんと福山竜一さんによる心のこもった演奏。最
後はソリダリティが会場に響いた(5月30日 星陵会館)
 大きな拍手に迎えられて丸尾めぐみさんと福山竜一さんが4曲を歌いました。冒頭、福山さんが「取り戻そう星野」を作詞した十亀弘史さんが会場に来ていることを紹介し、彼は立ち上がってあいさつしました。星野ソング3曲と3・11フクシマをテーマにした「星空と手のひらと」を歌うと涙を浮かべて聞きいる人もいました。

スペシャルトーク
 坂手洋二さんと星野暁子さんによるスペシャルトーク「沖縄と星野文昭」が行われました(別掲記事参照)。
 スクリーンにブラインド・タッチの舞台写真や東日本成人矯正医療センターに駆けつけた時の写真が映写されるのを背景に、坂手さんと暁子さんのトークが進みました。坂手さんは、南西諸島における自衛隊基地建設を怒りを込めて弾劾しました。

家族の思いを訴える
 星野誉夫さんと暁子さんが家族の訴えを行いました。誉夫さんは「文昭君は再審・無罪で出たいと考えましたが、裁判所に認めさせるのは難しかったです。仮釈放を実現したいと願いましたが、それがかなわぬまま、獄死に至って残念です」と語りました。暁子さんは、5月25日に群馬の安養院に行って墓参をしたことを報告し、沖縄との連帯を最後まで貫いた星野さんの思いを伝えました。
 集会後は都心デモです。星野さんの遺影と横断幕を先頭に、星野さんを獄死させた国家犯罪を許さないと怒りの声をあげ、新橋までデモ行進しました。

星野新聞第116号 掲載