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星野さん獄死2年 国家犯罪追及
5・30全国集会・デモへ


ミャンマーの闘いと連帯
 3月37日、「軍事クーデタに反対するミャンマー人非暴力活動委員会」の呼びかけに応えて2000人以上が国連大学前に集まり、決死の闘いを続ける労働者民衆と連帯するデモが行われました。私たちも参加して共に闘いました。渋谷を一周するデモには、多くの人から支援と連帯の声がかけられました。
 ミャンマーでは、治安部隊が抗議する人々に容赦なく実弾を発砲し、すでに700人以上が殺されています(4月10日現在)。その中には、多数の子どもが含まれています。欠席裁判で死刑を宣告したり、著名人を拘束したり、さらには少数民族の地域に空爆まで開始しました。しかし、労働組合がゼネストに立ち上がり、「ごみストライキ」等様々な工夫を行って労働者民衆は命がけの決起を続けています。
 日本は最大のミャンマー支援国です。2019年度の政府開発援助(ODA)は1893億円、430社以上の日本企業が進出して国軍系企業と共同事業を進めています。菅政権は国軍との太いパイプを活用し、利権を維持するために国軍のクーデターを裏で支えているのです。
 コロナ感染を拡大させて聖火リレーを強行し、腐敗と反動を深める菅政権と闘い打倒することこそ、ミャンマーの労働者民衆への最大の連帯であり、私たちの未来を開くものです。

4月22日第5回口頭弁論に集まろう
 星野文昭さんが無念にも獄死させられてから間もなく2年になります。
 これまで4回の口頭弁論を重ねて、徳島刑務所と東日本成人矯正医療センターが行ったことは、殺人に等しい国家犯罪であることを明確にしてきました。それは、医療過誤とか手術の失敗という水準を越えるようなものがあります。
 国賠訴訟において被告・国が提出した「準備書面」は、怒りなしには読めないものです。
 「拘禁の性質上、公権力により医療に関する患者の自己決定権がある程度制約されることはやむを得ないことを前提に…刑事施設の長の専門的、技術的判断に基づく合理的裁量に委ねられている」と公然と書いています。
 星野さんが社会にいれば、医師や病院を自由に選択したり、セカンドオピニオンを求めることができます。しかし、「刑事施設にいるのだからそんなことは無理。仕方がないでしょう」と言うのです。
 星野国賠訴訟は、このような立場そのものと闘い、打ち破るものです。東京拘置所の大坂正明さん、横浜刑務所の須賀武敏さん、さらに東京入管に拘束されている人たちに対しても、社会一般、いやそれ以上の医療を実施させなければなりません。
 この2年間、闘いの中軸になったのは怒りです。全国の仲間が願い続けた星野さん解放を踏みにじり、生命まで奪った政府・国家権力に対する怒りをもって私たちは闘ってきました。この立場から、菅政権に怒り、人間らしく生きられない社会に怒る人たちと団結して共に闘ってきました。
 5月30日の全国集会に集まり、星野国賠に勝利する全国運動の本格的な発展をかちとりましょう。
 星野文昭さんと暁子さんをモデルにした演劇『ブラインド・タッチ』を作・演出した坂手洋二さんと星野暁子さんによるスペシャルトーク「沖縄と星野文昭」が行われます。2018年3月の上演に際して坂手さんは、「この企画は奇跡を起こすためにのみある」と語りました。また一貫して沖縄に問題意識を持ち、辺野古新基地建設や南西諸島における自衛隊基地建設に怒りを表明しています。
 全国から集会に参加し、星野のぼりを林立させて都心デモに出ましょう。

星野新聞第114号 掲載