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71年11・14沖縄闘争50年
狩野満男さん基調要旨
50年の救援運動は金字塔
 沖縄返還協定批准阻止沖縄全島ゼネストから50年。歴史的実力決起と共に、沖縄闘争圧殺との闘いが「もう一つの渋谷闘争」として今も闘われています。この沖縄をめぐる政治弾圧との執念の闘いは、今日的に国を追いつめ、闘いは勝利の50年でもあります。
 今日の沖縄の現実は、「返還」50年を経て何一つ変わらないばかりか、岸田政権による改憲と、台湾有事を想定した中国侵略戦争へと沖縄を最前線に軍事要塞化とミサイル基地化が日米一体で進められています。沖縄は最前線の軍事要塞を強制され、最後には核戦争で沖縄の消滅さえ危惧されるといわれています。まさに本土防衛の捨て石そのものにされようとしています。
 何より確認したいことは1971年沖縄返還協定阻止闘争は、本土=沖縄の分断を実力で破る金字塔として貫かれた本土最大の大闘争だったことです。この闘いが「返還」後も営々と闘われ、沖縄=本土の反戦、反基地闘争に不屈の精神と実力闘争として記憶され、深く息づいています。今こそ、この記憶をよみがえらせる時がきています。基地撤去、安保粉砕の闘いが地中からマグマとして噴火する時、東アジア―全世界を巻きこむ根底からの社会変革を呼び起こします。
 本年11月10日には、現地で返還協定批准反対ゼネスト50周年が闘われました。返還前と変わらぬ現実への怒りと、辺野古強行に象徴される政府への怒りが改めて示されました。ここに全国から若き全学連が登場し、新たな決意が鮮烈に示されました。この怒りは、青年労働者・学生に確実に内包され、その解放、爆発が準備されています。
 渋谷闘争の先頭に立った星野さん、大坂さん、奥深山さんは不屈の獄中闘争を貫きました。その3人を守りぬく闘いと粘り強い反撃が国家権力をも決着をつけられない状況に追い込んでいます。どんなに弾圧が激しくともこれと闘いぬく精神が貫かれ、これと団結、支援する闘いはその時既に勝利しているのです。沖縄闘争50年は、このかけがえのない獄中弾圧との勝利の歴史を生みだしているのです。これが労働者民衆の希望になるのです。
 全国的な救援会ネットワークのもとで各地の戦争・改憲阻止闘争を先頭で担いましょう。この闘いにはあらゆる大衆運動が膨大に結集してくる時代情勢です。星野さん、大坂さん、奥深山さんの精神を引き継ぎ発展させましょう。


星野新聞第122号 掲載