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71年11・14沖縄闘争50年
星野国賠勝利、大坂さん奪還へ
救援運動を一体的に推進 11・28全国集会報告

 沖縄返還協定批准阻止闘争から50年、星野さん大坂さん奥深山さんと団結し、改憲・戦争と闘う11・28全国集会が、東京都葛飾区亀有で開かれ、全国から400人が参加し、感動的にかちとられました(星野暁子さんの発言と基調報告要旨は別掲、その他各氏の発言要旨は2面に特集)。集会に先立ち同区小菅で、無実の大坂正明さん解放を求める東京拘置所包囲デモが闘われました。

基地沖縄の現実に怒り闘い誓う
 第一部冒頭に「沖縄 炎の記録」「進撃の論理」のダイジェストが上映され、1971年11・14渋谷闘争が11・10の沖縄ゼネストと一体の実力闘争であることが実感でき、会場は一気に熱気に包まれました。
 家族からは星野暁子さんが、国賠訴訟に勝利し、同じ法務省管轄の入管収容施設や刑務所・拘置所での収容者処遇の変革・改善を勝ち取ろうと訴えました。基調報告は星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表の狩野満男さんが行い、参加者が闘いへの確信
をいっそう深めました。
 大坂裁判と奥深山闘争の弁護団である山本志都弁護士が50年前の事件の裁判では最初からでっち上げ裁判が行われようとしている、と警告を発しました。星野国賠訴訟の代理人である岩井信弁護士は、星野さんがなぜここまでがんが大きくなったのかを尋ねても医療センターの医師が答えなかったことを指弾。裁判での意見書で刑務所医療を痛烈に批判する船橋二和病院の柳澤裕子医師の渾身の訴えは、改めて星野さん獄死への怒りをかきたてました。
 第二部では、大坂さんからのメッセージを司会が代読し、国内外からのメッセージも報告されました。星野国賠に勝利する全国運動呼びかけ人の金元重さんは、要望書を広く集め、カンパを募ろうと発言。さらに、東京東部救援会の小泉純子さん、大阪救援会の吾郷春代さんが新たな星野闘争の発展を訴えました。大坂救援会の小泉義秀さんは11月14日毎日新聞の大坂さんに対するデマキャンペーンを強く弾劾。沖縄の和田邦子さんが、巨大な水筒が落ちてくる戦場のような現状を弾劾。迎賓館・横田爆取裁判元被告である板垣宏さんは、同事件で不当にも有罪とされ、今も横浜刑務所に収監されている須賀武敏さんの即時奪還を強烈に訴えました。
 共に闘う決意では、婦人民主クラブ全国協議会の鶴田ひさ子さん、東京労組交流センターの山口弘宣さん、赤嶺知晃全学連委員長が現在の戦争情勢と闘い抜くことを訴えました。
 最後に改憲・戦争阻止大行進の高山俊吉弁護士は、星野さん、大坂さん、奥深山さんの怒りを全人民に届けよう、腐りきった今の社会を根底から変えていこう、と訴えました。
この集会で、これまでの星野・大坂・奥深山の救援運動は一つになり、「台湾有事」をあおり、憲法改悪と戦争に向かう岸田政権と対決し、改憲・戦争阻止の闘いをさらに進める大きな一歩を踏み出しました。

星野新聞第122号 掲載