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大坂正明さんの鼻の手術を行え
東拘への要望書に協力を

 東京拘置所(東拘)に未決勾留されている大坂正明さんが、鼻ポリープの悪化で鼻呼吸ができず、東拘に手術を要求しています。しかし東拘は「手術はしない」の一点張りで何の治療も行おうとしません。人権を無視した獄中医療を弾劾し、大坂さんの鼻の治療・手術を実現するために支援を訴えます。
 大坂正明さんは1971年11月14日、沖縄返還協定批准に反対する渋谷デモに参加しました。デモ隊との衝突で機動隊員一人が死亡したことで、大坂さんはデモ隊のリーダーであった星野文昭さんとともに「殺人罪」をでっち上げられました。全国指名手配と46年にわたって闘いぬき、2017年に不当逮捕されましたが、獄中から一貫して無実を訴え、現在裁判準備中です。
 大坂さんが東拘に勾留されて3年が経過しています。持病の鼻炎に加え、昨年夏以降鼻ポリープを発症し悪化しています。東拘の医師は「鼻ポリープができている」と診断はするものの、「ここでは治療できない。早く『卒業』して外で手術をするように」と言うのみです。
 今年に入り完全に鼻呼吸ができない状態に陥った大坂さんは3月、東拘に「手術願い」を提出しましたが、不許可とされました。4月には左耳が不調になり専門医の診察を受けましたが、「鼻を治さないと耳は治らない」と言われ、治療は行われませんでした。
 大坂さんは専門医の診断結果をもとに再度の手術願いを提出しましたが、東拘はまたしても不許可。どういう症状だと手術を認めるのかとの問いに「明示できない」とし、「医師が必要だと認めた場合には手術をする」と回答しました。
 大坂さんは現在、①口呼吸しかできず口内が乾く、②匂いがわからない、③鼻水が頻繁に出る、鼻がかめない、④聴力低下、といった症状を訴えています。原因が分かっており、治療は困難ではないにもかかわらず放置するのは、意図的な不作為であり拷問にほかなりません。刑事収容施設における医療放棄は、重大な人権侵害です。人の命を軽く扱う獄中医療の変革は、星野さん獄死の責任を問う星野国賠闘争の課題でもあります。
 東拘に直ちに手術を行わせる闘いが必要です。鼻ポリープの除去手術を実現し、万全の状態で裁判を闘い抜きたいと訴えている大坂さんの命と健康を守り抜きましょう。大坂さん救援会(準)が提起する「鼻の手術を求める要望書」集めに、ぜひご協力をお願いし
ます。    (大坂裁判事務局)




星野新聞第102号 掲載