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星野文昭さん獄死の責任追及
国賠訴訟を開始します

 星野文昭さん無念の獄死から8か月。私たちの怒りと悔しさは大きくなるばかりです。44年の獄中闘争を不屈に貫いた星野さんがなぜ獄死させられたのか、その真相を究明し責任を追及する国家賠償請求訴訟に踏み出します。岩井信主任弁護人が強調するように、絶対に勝たなければなりません。今回、土田元哉弁護士が弁護団に加わりました。24歳、弁護士登録をしたばかりの気鋭です。
 全証拠開示運動や四国地方更生保護委員会に対する闘い、さらに冤罪、獄中処遇、獄中医療への取り組み等々、様々な形で共に闘ってきた全国の弁護士に、国賠訴訟の代理人となっていただくよう訴えて来ました。事務局と各地救援会が一体で訴えて、2月12日現在で60人以上が代理人になっていただきました。

国賠訴訟勝利へ要望書集めよう
 訴状提出後、東京都内において記者会見を行います。広く社会的に訴え、新たな闘いを開始します。
 当面する重要な闘いは要望書集めです。四国地方更生保護委員会に提出したものと同様、1人1枚の要望書になります。全国で要望書を集め、星野さん獄死という国家犯罪を許さない労働者民衆の意思を東京地裁に突きつけよう。
 各地で報告会や学習会を開き、国賠訴訟の内容を全体のものにして行きましょう。絵画展や街頭での宣伝活動、さらに労働組合や運動団体への働きかけ等、あらゆる場で訴えて行きましょう。全国で要望書を集めることによって、新たな星野闘争が大きく発展して行くのです。
 繰り返しのお願いになりますが、国賠訴訟勝利のための500万円カンパの実現を呼びかけます。
 星野さんと共に闘った大坂正明さんの裁判は、重大局面を迎えています。大坂さんや弁護団が強く反対しているのに、東京地裁は裁判員裁判を強行しようとしています。裁判員裁判とは、被告人や弁護人の防御権を破壊するものであり、私たちは絶対反対です。
 大坂さんの裁判と第3次再審請求の証拠構造はまったく同じです。物的証拠はなく、結局のところデモに参加した学生たちが警察・検察によって密室で取られた「供述調書」しかないのです。星野暁子さんらを請求人とする第3次再審に必ず勝利しよう。
 社会には改憲・戦争に対する怒り、安倍政権に対する怒りが満ちています。モリ・カケ、桜を見る会、カジノ等々、安倍政権は底知れない腐敗をさらけ出しています。また、自衛隊の護衛艦が戦火の中東に派兵されました。
 改憲・戦争を絶対に許さず、腐敗を極める安倍政権を何としても倒そうという運動が、労働組合を中軸にした大行進運動という形で拡大しています。
 「すべての人間が人間として生きられる社会」の実現を終生訴えた星野さんの意思を受け継ぎ、改憲・戦争阻止、安倍政権打倒をめざすあらゆる労働者・民衆と共に闘おう。


星野新聞第94号 掲載