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8・29大坂正明さん救援会結成集会
大坂さん絶対奪還へ大運動巻き起こそう

 8月29日、東京・亀戸のカメリアホールで大坂正明さん救援会の結成集会が開かれました。大坂さんは1971年11月14日、星野文昭さんらと共に沖縄返還協定批准阻止の渋谷デモに参加し、星野さんと共にでっち上げ「殺人罪」で指名手配されました。2017年5月の不当逮捕から3年3か月、獄中の大坂さんを支え、共に闘い、絶対に取り戻そうと、星野さん救援会の仲間をはじめ152人が結集し会場は熱気に包まれました。

小泉義秀事務局長が経過報告
 司会の山本敏子さん(東京労組交流センター)が「あの時代、ともに千葉で闘った仲間として、絶対に大坂さんを取り戻す」と決意を語って開会を宣言、これに続いて小泉義秀・救援会事務局長が会の結成に至る経過報告を行いました。
 小泉さんは「今年1月、接見禁止解除を勝ち取り大坂さんの手元に届いた一枚の年賀状が、獄壁を打ち破る交流の始まりだった。大坂さんと同じ北海道の帯広出身ということで話が広がり、さらに同年代の帯広出身の闘う仲間二人とともに4人で『帯広カルテット』が結成し、大坂さんと心を通わす核が形成された。。さらに千葉の闘う仲間、星野全国再審連絡会議、婦人民主クラブと結合して、今日結成に至ったことは感慨深い」と熱く語りました。そして大坂さんとの「生きた交流」を実現し、奪還を闘う救援会、新しい広がりを持った大運動を作ろうと力強く提起しました。

船山氏「起訴は違法」と記念講演
 日大元教授の船山泰範先生が記念講演。「大坂さんが46年前の事件で起訴されたことに驚いた。殺人罪の時効は15年だったからその3倍以上経過している。こんな起訴が許されるのか」と問題を提起した。この事件では、星野さんや大坂さんの共同被告とされた奥深山幸男さんが裁判を続けられる状態でなくなったあと、弁護団の再三の免訴の訴えを裁判所が無視し続けたことで、奥深山裁判が45年間開かれないという異常事態が発生しました。そのことによって大坂さんの時効が止まったのです。船山氏は「時計を壊したのは裁判所だ。時効は完成しており、起訴は違法だ」との明快に提起。会場からは大きな拍手が起きました。

弁護団が大坂さん無実を鮮明に提起
 大坂裁判弁護団から4人の弁護士が登壇しました。
 主任の西村弁護士は大坂さんへの指名手配・逮捕・起訴は沖縄闘争への弾圧で、国家は威信をかけてでっち上げたこと、さらに、検察官はデモ参加者の重要な調書を36通も「廃棄」していると弾劾しました。藤田城治弁護士と酒田芳人弁護士は、検察官立証の全体構造を明らかにした上で、その脆弱性、破綻性を具体的に鮮明にしました。
 山本志都弁護士は、大坂さんが喘息の持病に加え鼻ポリープで苦しんでいるが、力強い目つきで不屈の闘志をみなぎらせていることを紹介し、獄中医療問題の重要性も提起しました。

救援会呼びか人が感動の訴え
 星野暁子さんと、大坂さん救援会の呼びかけ人6人がアピールしました。
 最初に星野暁子さんが「大坂さんのルーツに根差した救援会ができた。皆の力で大坂さん解放と星野国賠の勝利をかちとろう」と発言。星野全国再審連絡会議共同代表の狩野満男さんが「星野再審に等しい、大坂さんの裁判を闘える日が来た。監獄に入るべきは安倍だ」と提起しました。千葉の仲間として飯島幸雄さんが「津田沼電車区は千葉工大の目の前。一緒に闘った大坂さんのことをずっと気にかけていた」、白石滋さんが「大坂さん救援を全力で闘う」、佐野武さんが「千葉県反戦で一緒だった。絶対に取り戻そう」と決意表明。『帯広カルテット』の一人である坂野康男さんは名古屋からかけつけ「大坂君とは幼稚園から一緒。救援会の核になり闘う」と述べた。総会で決議を挙げた婦人民主クラブ全国協議会代表の三浦正子さんは「大坂さんを取り戻そう。沖縄闘争を闘おう」と提起しました。
 事務局の杉浦文俊さんがまとめと団結ガンバローを行って、感動あふれる結成集会を勝ち取りました。


星野新聞第106号 掲載