昨年の6月8日、文昭の葬儀は悲しみの涙のような雨の日でした。その節はお越しいただき、ありがとうございました。文昭が亡くなって9カ月がたちました。面会に行けば、いつも笑顔で迎えてくれた文昭が、もう居ないのだということに慣れることはいまだにできません。
群馬の故青栁晃玄さんのお寺「安養院」の墓地に文昭のお墓を造ることにしました。はじめは、山形の私の実家に埋葬しようとも考えたのですが、遠いですし、加藤家の墓になってしまうので、文昭の墓であることが誰が見てもわかる墓がいいと考えたのです。
安養院には、すばらしい観音菩薩(ぼさつ)がそびえる無縁仏の墓があって、そこに文昭の共同被告であった奥深山幸男さんが埋葬されています。文昭の墓は、その隣に造ります。今年5月の命日である30日に納骨したいと考えています。経費は約200万円かかります。カンパのご協力をお願いしたいと思います。
「私が星野文昭になる」という決意を皆さんに伝えましたら、「自分も星野文昭になって署名を集める」「自分も星野文昭さんになって頑張る」。そんな声が聞こえてくるようになりました。うれしいことです。お墓は、文昭と私たちをつなぐものとして、大事な役割を果たすでしょう。
2月21日に文昭の死の責任を問う国家賠償請求訴訟を起こしました。再び文昭のような死をくり返させないために、全受刑者の権利を守る闘いとして負けられない裁判です。文昭の死後も、文昭がよく言っていた「人間が人間らしく生きられる社会」を目指す運動として、再審と改憲・戦争阻止を闘う星野の運動を継続したいと思います。
文昭の墓石を建てる200万円カンパにご協力をよろしくお願いいたします。
星野文昭さんの墓建立にあたって
天台宗安養院第22代住職 青栁晃敬 星野文昭さんが昨年5月30日徳島刑務所・東日本成人矯正医療センターの不当な扱いにより無念の最期をとげられました。
国家責任を追及する賠償請求を提起し、また第3次再審請求を起こされる妻・星野暁子さん、兄・治男さん、弟・修三さんの思いを亡き父・青柳晃玄の遺志を継ぎ、星野さんのお墓を当院墓地に建立します。全国の救援運動を担われた皆様にご理解とご協力を切にお願いいたします。
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星野新聞第96号 掲載
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