私たちは、今年8月30日に開いた全国総会で「星野国賠に勝利する全国運動」を発足させて、新たな歩みを開始しました。この闘いを貫くのは、沖縄闘争を闘って44年不屈の闘いを貫いた星野文昭さんへの団結と連帯であり、星野さんを獄死させた国家権力への激しい怒りです。
11月23日の全国集会に集まり、この全国運動の発展と飛躍をかちとろう。
星野さん獄死が殺人にも等しい国家犯罪であることが明確になってきました。被告・国が提出した2通の「準備書面」を読むと、満身に沸き上がる怒りで震えてきます。国は、星野さんを殺したことに対する遺憾の意もお悔やみの言葉もなく、ただただ「国賠法上の違法はない」と強弁するだけです。
昨年5月28日に肝臓がん切除手術を受けた後、4000ミリリットルを超える大量出血があった星野さんはショック状態(血圧が下がり危険な状態になる急性の症候群)の危機にありした。血圧が90を回復せず、尿の量が極端に減少し、ヘモグロビン濃度が低下して再出血の兆候を示していました。夜には意識の混濁が始まっていました。
この重大な時に、執刀医も医務部長(外科医)も主治医(内科)も帰宅してしまったのです。深夜の1時から5時まで、医師も看護師も見ることなく、完全に放置されていました。
手術に先立つ説明ではICUに入れると言いながら、実際に星野さんが入れられたのは「回復室」でした。国の「準備書面」は、「ICUに準じた管理がされている」とか「対外的には回復室をICUと呼んでいる」とか、とんでもない主張を展開しています。国は星野暁子さんと誉夫さんをだましたのです。
「安倍政権の継承」をかかげて始まった菅政権は、日本学術会議の任命にあたって6人を拒否し、早くもその本性をむき出しにしました。コロナ×大恐慌情勢の中で、菅政権に対する怒りは急速に大きくなっています。
11月1日に開かれる全国労働者総決起集会と一体で、11・23全国集会を成功させよう。改憲・戦争阻止大行進の一翼をになって闘いましょう。
大坂正明さんの無罪・釈放と星野さんの再審・無罪を一体のものとして勝ち取っていきましょう。11月23日、全国から集まってください。
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星野新聞第108号 掲載
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