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須賀武敏をすぐに医療センターへ
家族 須賀陽子さん

星野救援会の仲間と共に須賀武敏さんの医療センター移監を申し入れた(8月7日 横浜刑務所前)

 私のつれあいである須賀武敏は、迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧裁判で11年の不当な重刑判決を受け、横浜刑務所で服役しながら無実を訴え再審闘争を闘っています。本年6月の精密検査で脊柱管狭窄症の悪化が判明し、医療刑務所(東日本成人矯正医療センター)への移監と治療を求めてきました。星野救援会の皆さんにもご参加頂いた申し入れ行動により、横浜刑務所当局の「移監」決定をもぎとることができましたが、10月10日現在、移監はまだ実現していません。
 横刑での生活は腰痛患者にとって最悪の環境です。運動や入浴の時間・回数が極めて限られ、日中は長時間同じ姿勢で椅子に座り続けることを強制される。何よりつらいのは、腰に激しい痛みが生じても許可なしに横になって安静にすることはできない、勝手にやったら懲罰になることです。脊柱管狭窄症の急速な悪化はそうした生活を強制された結果であり、移監の決定から2カ月近くが過ぎても実行に移さないこと自体が彼に対する一種の拷問です。本当に許せません。
 東日本医療センターは星野さんの命を奪ったことでも分かるように、「医療機関」とはおよそ言えないところですが、少なくとも現在の拷問的生活からは解放され、必要最低限の運動や安静のための条件が得られます。センターに移ること自体が治療開始の第一歩になります。なぜすぐに移監しないのか。当局の返答は「センター側から受け入れの回答が来ていないので移送できない」の一点張り。他の受刑者の話では、検査でがんが判明し手術が必要な場合でも、申し込んでから実際に手術を受けられるまでに最短でも3カ月から半年以上もかかるとのこと、全く許せない。
 日本の国家は、獄中者の命や健康など全く問題にもしていない。「殺してもいい」との立場に最初から立っているのです。獄中同志の命と健康を守る闘いは、そのことを通してこの恐るべき非人間的な監獄制度を告発し打ち破っていく闘いだと思います。星野国賠闘争の勝利を絶対にかちとることと一体で、須賀への必要な医療を何としても確保していく決意です。ともに闘いましょう。


星野新聞第108号 掲載