9月18日に発足した菅義偉新政権は「安倍政権の継承」を第一の課題としています。労働者民衆の怒りで安倍政権が打倒された後でなお「継承」をかかげる菅政権は、モリ、カケ、サクラから黒川検事長、IR汚職、河井選挙違反にいたる数々の疑惑を押し隠すと共に、「命より金」の新自由主義政策をさらに推進しようとするものです。
「星野国賠に勝利する全国運動」を本格的に押し進め、広範な労働者民衆と結びつく闘いをくり広げましょう。国賠闘争に勝利すると共に、改憲・戦争阻止を私たち自身が担い、星野文昭さんが終生訴えた「すべての人間が人間らしく生きられる社会」の実現に向かって進みましょう。
8月27日の第2回口頭弁論を通して、国賠訴訟の争点が鮮明になりました(本紙前号参照)。「求釈明申立書」は、昨年3月1日の腹部エコー検査で巨大な腫瘤(しゅりゅう)を発見しながら、そのことを星野さんにも家族にも更生保護委員会にも知らせず、徳島刑務所は何をしていたのかを明らかにせよと鋭く追及しました。
被告・国の「準備書面(1)」には、4月17日に東日本成人矯正医療センターへの移送を告げるまでの47日間に、徳島刑務所が何をしていたのかいっさい書いてありません。岩井信弁護士は、これを「魔の47日間」と呼んで怒り込めて弾劾しました。この追及を突破口に、本格的な攻防が始まった国賠訴訟に勝利しましょう。
絵画展学習会開き要望書を集めよう
9月9日に開かれた運営委員会は、全国総会で確認された「星野国賠に勝利する全国運動」をどのように進めるかを論議しました。
昨年5月22日、星野暁子さんが最後の面会をした時、文昭さんは「この手術で必ず回復してまた闘う」と非常に前向きだったそうです。そのわずか8日後に、無念にも星野さんは獄死させられたのです。満身に沸き上がる怒りと悔しさこそ闘いの原点です。
全国で絵画展や学習会を開き、徳島刑務所と東日本成人矯正医療センターが何をしたのかを徹底的に暴き出して、要望書を全力で集めましょう。
そのためのパネルやカラーリーフを作成して、広く訴えていくことを確認しました。その際に焦点になるのが「魔の47日間」であることがはっきりしました。これを訴えていけば必ず労働者民衆は応えてくれると参加者は確信を持ちました。
原告・弁護団の法廷での闘いと結びついて、法廷を包み込むような全国運動をつくって行きましょう。
■ご注意
10月8日は非公開の進行協議になりました。
第3回口頭弁論は12月3日午前です。
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星野新聞第107号 掲載
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