迎賓館・横田爆取でっち上弾圧で、横浜刑務所に下獄している須賀武敏さんは、非常に重い脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)の悪化と闘い続けています。
6月9日、東日本成人矯正医療センター(以下医療センターと略)でのMRI検査の結果、手術をするかどうかの判断を迫られるほどに病状が悪化していることが分かりました。ところが横浜刑務所当局は、何の対処もせずに放置しています。このままでは車イスの生活を余儀なくされてしまいます。
7月16日、須賀さんは起床時、腰に激痛が走り、病舎に収容されるという事態が発生しました。懲役作業は免除されたものの、一方で病状の悪化を食い止めるには不可欠な腰痛体操と歩行を含んだ運動はほとんど許可されず、2週間という長期間にわたって「隔離」された結果、「筋力と脚力の低下は恐ろしいほどで、体力がそぎ落とされるように弱まった」と須賀さんは激しく弾劾しています。
8月7日、迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会は、須賀さんをただちに医療センターに移監せよと申し入れを行いました。家族の陽子さん、かちとる会共同代表の藤井高弘さん、星野救援会など16人の支援者らが参加しました。
刑務所正門前には5、6人の職員が私たちを敷地内に入るのを制止する形で対峙、高圧的な態度で「申入書をここで受け取るだけ」とまったく許しがたい対応をしてきました。猛暑の炎天下、1時間にわたってこの不当な対応をみんなで追及しました。その結果、責任者だという職員が庶務課長補佐の佐藤であることを明らかにしたので、家族からの訴えと「申入書」の全文を読み上げ、手渡しました。その後、それぞれの思いを託して差し入れを行いました。
須賀さんは8月3日に病舎から解放されましたが、さらなる病状の悪化を防ぐためには医療センターに移監して、適切な治療を受けることが絶対に必要です。病状は一刻の猶予もありません。須賀さんの命と健康を守るために、医療センターへの移監をなんとしても実現させましょう。(迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会 内藤雄二)
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星野新聞第105号 掲載
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