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星野精神拡大し未来を開こう
家族・弁護団とともに
国家賠償請求訴訟提訴へ

 昨年5月30日、私たちは思いもかけない形で星野文昭さんを奪われました。しかし、星野闘争は星野さんの遺志を継ぎ、新たな歩みを開始しています。
 全国の絵画展には新たな来場者が相次ぎ、星野さんの絵と生き方に感動し、獄死という権力犯罪に怒っています。そして、改憲・戦争に怒り、「すべての人間が人間らしく生きられる社会」を求めた星野さんの44年の闘い、73年の人生を引き継ごうとしています。星野精神をさらに拡大して、未来を開きましょう。


医療放棄と過誤隠ぺい許さない

 当面の最大の闘いは、星野さん獄死の真実を究明し、責任を追及する国家賠償請求訴訟です。現在、提訴への仕上げ段階に入っています。
 藤田城治弁護士の報告のように、徳島刑務所と東日本成人矯正医療センターでの計3回の証拠保全で得た大量の資料によって、星野さんへの医療のひどさが明らかになっています。
 徳島刑務所は、一昨年8月に星野さんが倒れて以降、家族などの再三の申入れにも関わらず精密検査を行いませんでした。昨年3月1日にエコー検査を行い、肝臓の巨大な腫瘍(しゅよう)を確認しました。
 この過程は、四国地方更生保護委員会による仮釈放審理の最中でした。「心身の状況」の検討が定められているのに、徳島刑務所は更生保護委員会にそれを伝えませんでした。仮釈放不許可への意識的な行動と言わざるをえません。
 医療センターで切除されたガンは、14×11×9㌢で重さは1700㌘もありました。これほど巨大な肝臓ガンを切除する体制も能力もないのに、手術を強行した疑いが大きくなりました。しかも手術した28日午後11時から翌日午前5時まで、星野さんはICU(集中治療室)ではなく「回復室」に入れられ放置され、何の措置も取られませんでした。怒りと憤りが再び三度、わき上がります。
 刑務所と医療センターによる医療放棄、隠ぺい、過誤を国賠訴訟で明らかにして責任を取らせます。

改憲・戦争阻止の先頭で闘おう
 星野暁子さんと兄の治男さん、弟の修三さんが請求人となり、第3次再審請求を行います。この闘いは、大坂正明さんの裁判と一体です。裁判員裁判強行を許さず、大坂さんの無罪・釈放を勝ち取ろう。
 安倍首相はさらなる腐敗をさらけ出しながら、改憲を強行しようとしています。現行憲法体系を根本から変え、戦争への道を開く攻撃です。中東への派兵も強行しました。
 星野さんの遺志を継ぎ、改憲・戦争阻止の先頭で闘いましょう。


星野新聞第92号 掲載