狩野満男さん(左側ノボリを持っている)と戸村裕実さん(右側星野文昭さんの遺影を持っている)と共に登壇して発言する星野暁子さん(11月3日 日比谷野音) |
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人間らしく生きられる社会実現に向け
国際連帯で闘う 10月27日に、三里塚天神峰の市東孝雄さんの農地にある「星の木」の根元に、沖縄闘争を闘って獄中44年を生き抜いた星野文昭の骨を分骨してきました。2007年9月の徳島刑務所での面会で、故北原鉱冶事務局長と交わした「三里塚に来い」という約束をようやく果たせました。市東さんと共に強制収用を阻むとりでとして「星の木」を守っていきます。沖縄でも散骨し、奥深山幸男さんが眠る群馬にお墓も造りたいと思っています。
文昭が生涯をかけた「すべての人間が人間らしく生きられなければ、自分も人間らしく生きることはできない。すべての人間が人間らしく生きられるよう自分の生を尽くしたい」。この精神を皆さんと継承し、全闘いを引き継ぎ、この言葉の実現に全力をあげます。
昨年8月文昭が倒れた時、私たちが要求した精密検査をやらず、3月のエコー検査結果も教えず、肝臓ガンが14×11×9㌢、1700グラムになるまで放置した徳島刑務所、手術後ICUにも入れず、執刀医も帰り、文昭を放置した医療センターを訴えて国家賠償請求訴訟を行います。私と兄弟が請求人になり第3次再審請求も行います。
安倍政権による韓国バッシングが強まる中、日韓、全世界の労働者同士の団結はより重要になっています。こうした中、今日も参加していらっしゃる韓国テグのイドクチェさんをはじめとする仲間が、私の詩集『おっとのない結婚式』を出版してくれました。韓国の人から見た文昭と私の獄中結婚、世界中の子どもたちとその闘い、考え抜かれた編集です。最後の詩は「世界中の労働者民衆はひとつだよ」で終わっています。会場内で販売しているので、お買い求め下さい。
チョンテイル精神の継承が百万を超える民主労総の闘いを生み出したように、星野文昭の精神の継承の力で、改憲と関西生コン支部弾圧に走る安倍政権を必ず倒しましょう。
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星野新聞第89号 掲載
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