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星野文昭の精神を継承し
11・3労働者集会に集まろう
星野暁子

11月3日に開かれる全国労働者集会・改憲阻止1万人行進への参加を星野暁子さんが呼びかけました。集会には、韓国、台湾、ドイツ、アメリカ(予定)等の代表も参加します。この2年間、星野闘争は改憲・戦争阻止と一体で闘って来ました。新たな星野闘争の発展を実現するために全国から参加しよう。

 文昭が亡くなってから4カ月が過ぎました。私は「星野文昭の精神の継承」ということを、ずっと考えています。文昭と共に生きた35年間。無期という閉鎖された攻撃に対して、文昭は私と結びつくことを通して世界の労働者民衆と結びつき、「世界で生きる労働者民衆はひとつだ」と、絵画とアピールを通して訴えてきました。私もそんな文昭と結びつくことを通して、世界の子どもたち・労働者民衆と結びつくことができてきました。同時に、「無期からの解放」というテーマのあまりの重さゆえに、私の生き方の目標は絶えずそこにすえられていたのも確かです。
 「すべての人間が人間らしく生きられる社会」の実現を必死で訴えた文昭の願いを体現して、これからの新しい星野闘争は、国際連帯と全労働者民衆の解放ということを、改めて位置づける必要があると思うようになりました。これから星野国家賠償請求訴訟の申立人として、第3次再審請求の請求人として全力で担うと共に、新たな段階に突入した改憲・戦争に向けた攻撃を打ち破って、安倍政権打倒に向けた闘いに本腰を入れたいと思っています。

関西生コン支部への弾圧を私たちの闘いで打ち破ろう
 安倍首相は内閣改造後の記者会見で「新しい国造りに挑戦すべき時」と述べて、改憲を「必ずや成し遂げていく」と強調しました。秋の臨時国会から本格的な改憲・戦争への攻撃を開始し、同時に労働組合や学生運動などあらゆる闘いを圧殺しようとしています。
 これと真正面から闘うのが、11月3日の全国労働者総決起・改憲阻止大行進運動集会です。文昭は毎年熱烈なメッセージを送り、私も連帯の発言を続けています。
 今年の最大のテーマは、全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部に対するこの間のすさまじい弾圧との闘いです。関西生コン支部は、協同組合運動も同時に展開して中小企業をまとめ、大手セメントメーカーやゼネコンとの交渉力をつけ、 雇用の確保と労働条件の向上をめざす運動をやってきました。
 これに対して、逮捕者87人、起訴65人いう史上かつてない弾圧がかけられています。通常の労働組合の運動としてのビラまきを「恐喝」、ストライキへの協力を訴えたことが「威力業務妨害」とされました。弾圧は、大阪、滋賀、京都、和歌山と拡大しています。本来なら「労働組合法」で保障され、刑事免責の対象になるはずの正当な労働組合活動です。組合員の家族をまわって「組合をやめてもらわないと勾留は終わらない」と脅してまわったり、組合役員の勾留を長期化させる一方、組合員同士を分断し、組合からの脱退を迫り、組合に残った者には仕事を与えなかったり、一方的に解雇したりとあらゆる卑劣な手口が使われています。
 関西生コン支部という労働組合そのものをつぶすためにかけられた弾圧であり、労働組合そのものを社会的に無きものにし、「労組なき社会」にして戦争と改憲を貫こうとする重大な攻撃です。改憲・戦争と一体の攻撃を私たち自身の闘いとして絶対に打ち破らなければなりません。
 11月3日は、国際連帯で改憲・戦争を打ち破る闘いでもあります。集会には、韓国の民主労総はじめ、台湾、ドイツ、アメリカ(予定)からも訪日団が訪れます。星野詩画展を開き、私の詩集を発刊してくれた韓国・テグの仲間もやって来ます。
 星野文昭の精神を継承して新たな星野闘争を始めるために、11月3日、日比谷野外音楽堂に集まりましょう。
11・3全国労働者総決起集会 改憲阻止!1万人行進
日 時 2019年11月3日(日)正午から デモ出発15時15分
場 所 東京・日比谷野外音楽堂


星野新聞第86号 掲載