9月11日、北海道警察は4カ月も前に起こった道立旭川東高校への「建造物侵入」事件で青年を不当に逮捕し、旭川市と札幌市の計5か所を家宅捜索しました。
「侵入した」とされる直後に聞いた当該の青年からの報告では、「生徒が学校の正門を自転車で通り過ぎてしまうので、ビラを渡そうとして思わず敷地内に入ったら、教職員に自由を奪われて外に出られなかった。その後、警察官2人が駆けつけてきたけれども、その時には逮捕されず、校舎の外に出ることができた」とのことでした。4カ月もたった後から逮捕したのは、「建造物侵入」を口実にして、星野さんの救援運動をおさえ込むためです。実際に、北海道警は家宅捜索で、『北斗星』(北海道の会の機関紙)や『星野新聞』の最新号だけでなく、22年前の『北斗星』創刊号や2017年の星野カレンダー、パソコンなどを含めて160点以上の文書などを押収していきました(10月4日に還付)。
星野文昭さんが無実であることを百も承知で、1971年の渋谷闘争に参加した若者にウソの供述をおこなわせ、44年間もの超長期にわたる獄中生活を強い、医療管理責任を放棄することで星野さんを獄死させた、その発端を作ったのが警察です。警察は、自らのこうした極悪の権力犯罪に対する追及を恐れて、星野救援運動を丸ごと抹殺したい衝動に駆られていました。星野さん獄死にいたる大きな責任を取るべき警察が、逆に星野さん救援運動に対して、無謀きわまる弾圧を強行したのは絶対に許すことはできません。
青年は10月2日、釈放されました。取り調べの警察官は「絵画展を見て星野の有罪を確信した」などと言って、虚偽の共謀の自白を迫りましたが、青年は完全黙秘を貫きました。
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星野新聞第87号 掲載
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