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須賀武敏さんの命を守れ
横浜刑務所への「申入書」集めよう
申入書(PDF)ダウンロード
 迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧で、2018年から横浜刑務所に服役している須賀武敏さん(74歳)は、7月17日に胸の圧迫感に襲われ、ニトログリンセリンを服用して症状を鎮めました。胸痛発作は3月29日にも起きており、今回2度目です。須賀さんは入所前に冠動脈の狭窄に関してカテーテル治療を受けています。治療が実施されずに放置されれば、心筋梗塞になる可能性があり命に関わる問題です。横浜刑務所は直ちに十分な検査・治療を行え。刑の執行を停止しろ。須賀さんの命を守る「申入書」を集めよう。

 3月39日に起きた最初の発作の際、医師は医務職員に「発作時には、必ず心電図検査と血圧検査をするように」と指示したのですが、今回7月17日、医務職員は何もしませんでした。それどころか、須賀さんが症状を説明しようとしたのですが、それに応じようとしませんでした。
 須賀さんは翌日に、早急に循環器内科の専門医の診察と冠動脈のCT検査と核医学検査を要請しましたが、横浜刑務所はいまだに回答をしてきません。  
 その後7月25日には、作業中に頭の血がすうーっとひくような感じがあり、大量の下血がありました。医務に連絡し、緊急診察を行うように要請したのですが、医務からの回答は「様子を見る」の一言で、須賀さんの居室へ来ることすら
しませんでした。
 8月2日には、劣悪な居房環境の中、明らかに熱中症の症状が起きました。房内で作業中に強いめまいと吐き気を生じ、左右のふくらはぎと太ももがつり、動けなくなりました。当局は「まだ意識があるから問題ない」として、しばらく横
になることは認めるが、めまいや筋肉のけいれんが治まったら直ちに作業に復帰するようにと命じました。
 このような非人間的な「刑務所医療」を怒りをこめて弾劾します。
 刑務所における医療は国の義務であるとともに、医療を受ける受刑者の権利です。「被収容者処遇法」でも刑事施設での医療において社会一般の医療水準が保障されるべきこと(第56条)と規定されています。
 ところが、刑務所医療の実態は、受刑者の苦痛や症状と向き合い、健康や命を守るために実施されているのでは全くありません。受刑者を人間扱いせず、命を軽んじ、刑務所内の暴力的支配と管理のために行われているもので、医療ではあ
りません。

 医療虐待を打ち破る決意
 星野文昭さんの場合も、昨年8月に腹部の激しい痛みに襲われ倒れたにもかかわらず、医師は「胃ケイレン」と診断し1日休ませただけでした。その後星野さんは、体重が減り、食欲不振になり、体調を崩していくなかで、家族・弁護団が
精密検査を強く要求したにもかかわらず、徳島刑務所は全く実施しませんでした。また、本年3月1日にやっとエコー検査を行ったのですが、その結果を星野さん本人にも家族にも伝えませんでした。
 そうして東日本成人矯正医療センターに移監された後、初めて「巨大な肝臓がん」を告げられたのです。そして、手術直後の5月30日に命を落としてしまいました。怒りに堪えません。
 私達は、星野さんを獄死させた責任追及に断固として立ち上がると同時に、全ての獄中の仲間の健康と生命を守るために闘います。
 須賀さんは「私は(刑務所の)スタンス、態度に徹底して闘う覚悟を決めたのです。当局のいかなる卑劣な弾圧、妨害、虐待に決してひるまず、一歩もひかず、徹底的に生命をかけて闘いぬく腹を決めたのです」「医務当局の理不尽で乱暴極まりない医療虐待を、ひとつずつ冷静に打ち破って、診察と検査を実施させるために、徹底的に、粘り強く闘いぬきます。その支援と援助、本当によろしくお願いします」と言っています。私たちは、須賀さんの訴えと真っ向から向き合い、須賀さんの命を絶対に守り抜くために闘いましょう。

「かちとる会」が申し入れ
 8月9日、迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧の救援会である「完全無罪をかちとる会」は、須賀さんへの十分な検査と治療を求め、横浜刑務所への申し入れ行動に立ちました。応対したのは女性の庶務課長他3人でした。
 「申入書」を読み上げた上で「須賀さんの状況に関して心から心配している。須賀さんの要求する検査と治療を実施されたい。人間らしい医療を行うように要請する」と訴えました。庶務課長は「個別の案件に関して述べるのは任ではない
ので、差し控えたい。但し、現在受刑者の中に重病人がいるという情報はない」と官僚的な返答に終始しました。横浜刑務所に十分な検査と治療を行わせ、須賀さんの命を守りましょう。「申入書」を横浜刑務所へ出しますので、どしどしお送りください。

星野新聞第83号 掲載