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全国再審連絡会議が記者会見
「文昭の遺志継ぎ再審貫く」



星野暁子さん、誉夫さん、弁護団、共同代表、革共同が記者会見。会場には
星野さんが獄中で描いた絵画が掲げられた(6月3日 日比谷公園内松本楼)
 
 星野文昭さんが突然亡くなったことに対して、6月3日、東京・日比谷公園内の松本楼で、ご家族、再審弁護団、全国再審連絡会議、そして革命的共産主義者同盟が記者会見を行いました。緊急の会見にも関わらず、20数社のメディアが駆けつけました。
 最初に主任弁護人の岩井信弁護士が、怒りを込めて経過を報告しました。
 昨年8月の酷暑の中、文昭さんが作業中に倒れた時、徳島刑務所は1日休養させただけで家族が要求した精密検査を行わず、胃カメラ検査をして異常なしとしました。エコー検査も血液検査もしませんでした。
 さらに、今年3月4日にようやくエコー検査を実施し、肝臓に疑いのあることを把握しながら、星野さんに結果を伝えず、4月18日まで1カ月半も医療を放置したことを弾劾しました。
 続いて、星野暁子さんが、「29日に危篤状態になってからも文昭は必死に生き抜きました。付き添いをさせてほしいという要望はかないませんでしたが、29日に2回、30日に3回、1回10分の面会が許される中で、33年間、獄中結婚して一緒に生きてきた文昭と私は初めて手を握り合い、文昭の胸に顔を押し当てることができました」。
 「私は文昭がえん罪ででっち上げられ、44年間獄中におかれた中でも、見事にすばらしく生き抜いたことをみなさんに知って頂きたいと思っています。文昭の闘いを私が継承し、再審無罪に向けて新たな闘いを開始していきます」と、悲しみ、無念の思いの中、きっぱりと決意を述べました。
 記者からは活発な質問が出され、記者会見終了後も家族、弁護団、共同代表への質問が続きました。
 獄中44年戦争反対を貫く星野さんに、獄死を強いた国家権力への怒りに満ちた記者会見でした。
 徳島刑務所・法務省-国家権力への責任追及と、星野さんの遺志を継ぎ、再審無罪と、「すべての人が人間らしく生きることの出来る社会」を作るための闘いに立ち上がる、新たな戦闘宣言が発せられました。



   星野新聞第78号 掲載
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