3月20日、弁護団は徳島刑務所長と四国地方更生保護委員会に対して、星野文昭さんに直ちに医療検査と、刑務所の外の一般病院で必要な医療措置をすべきこと、そのために仮釈放が必要なことを訴える緊急意見書を送付しました。以下は同意見書の抜粋です。
第1 意見の趣旨
1 徳島刑務所において直ちに、星野文昭氏の体重減少につき、大腸内視鏡検査をはじめ必要な検査、診断等をした上で、
刑務所外の病院にて適切かつ必要な医療検査、医療措置をすべきである。
2 仮釈放により、星野文昭氏が適切かつ必要な医療検査及び医療措置を継続的かつ自由に受けることができるようにすべき
である。
第2 意見の理由
1 本意見書作成の経緯
本年3月15日、再審弁護人の和久田修弁護士が徳島刑務所で接見した際、星野文昭氏は「ガンを一番疑っている。食べ
ても太らない。体重は5キロ減ったまま。胸のあたりの肉がすごく落ちてしまった。普通に食べ、普通に栄養をとることが
できなくなっている。身体が常に寒さを感じている。すぐに疲れる。今まで走っていた距離が走れない。刑務作業の後、部
屋に戻ってもすぐに休んでしまうので、今までのように絵を描いたり、学習したり出来ない。3月4日に行ったエコー検査
の結果はまだ聞いていない」と訴えた。
略
本書面は、再度、星野氏の体調問題に適切な注意と対応をとるよう申し入れるものである。
2 昨年夏以降の体調の悪化
昨年夏以降の経過は、本人発信の手紙や面会等からすると以下の通りである。
(1)2018年8月22日
朝から胃の周辺が痛かった。かばんをミシンで縫おうとしたら、突然体調が悪くなった。これまでより痛みが強く、
なかなか治らないので気にしながら仕事をした。ミシンに乗ろうとしたところで、急に視界がぼやけ、チカチカして、
血流が逆流するような感じで、それがどんどん進んでいった。「ヤバイな」と思ったので、工場担当に頼んで食堂に横
になった。吐き気もした。下痢もあった。静養のため1日入院になった。
略
(7)2019年2月12日
体重は50キロ(服をきた状態で。それまでで最低の記録)。ご飯が固くパサパサしている。 芯のあるご飯。食欲がな
い上に、芯があるため食べにくい。【編集部注 昨年夏倒れるまでは体重55~56キロでした】
3 星野氏の心身の状況
4 結語
以上のとおり、星野氏は72歳と高齢であることに加えて、43年を超える長年の拘禁生活、31年を超える長年の受刑
生活により健康を害している。このような心身の状況は、刑務所内処遇では十分に対応できない。
したがって、 上記「第1 意見の趣旨」記載のとおり、申し入れをするものである。
|
星野新聞第74号 掲載 |