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2018年6月3日 無実で獄中43年 星野文昭さん解放全国集会

6・3集会とパレードが大高揚
星野さん解放へ高松に1000人

 星野文昭さんのメッセージ  
  6月3日、高松市は星野文昭さん解放の熱気に包まれました。全国から1000人が集まって集会を開き、市の中心部をパレードしました。星野闘争はまったく新しい段階に入りました。7月22日、東京において全国総会を行います。総括と方針をしっかり論議して闘い、今こそ星野さんを取り戻そう。
 6月3日、闘いは高松駅前の宣伝活動から始まりました。意見広告の効果は抜群です。ポスターやチラシを見て「あ、知ってる」と言う人が相次ぎ、そのままサンポートホール高松に入る人もいました。
 車やバスが次々に到着し、1000人が広いホールの座席を埋める熱気の中、「無実で獄中43年 星野文昭さん解放全国集会」が始まりました。
 司会はフレッシュな若者2人がつとめました。今年結成された兵庫と杉並・高井戸の会が紹介された後、高崎経済大学同窓生の伊藤成雄さんが星野文昭さんのメッセージを読み上げました。
 弁護団が更生保護委員会申し入れを報告し、星野さんが3類に降格されたことを伝えると怒りの声がおきました。記念講演に立った平良修さんは「星野さん救援は、沖縄救援であり、日本そのものの救いにつながる。ある人は革命というかもしれない、日本の変革です」と提起して、深い感動を呼びました。
 40人の青年が登場して暁子さんの詩を朗読し決意を語る群読は、今こそ星野さんを取り戻そうという思いを全体のものにしました。
 田島咲乃さんが「あの坂を登って」を歌い、ラブミーテンダーをバックに「ブラインド・タッチ」の場面が映写されて、いよいよ坂手洋二さん、高橋和也さん、星野暁子さんのスペシャルトークです。高橋さんは、代々木八幡から渋谷に向かって歩いたことを伝え、星野さん解放への思いを語りました。坂手さんが「今回の再演で星野さんが出てくるかも」と言うと、大きな拍手が起きました。
 星野暁子さん、治男さん、修三さん、誉夫さんが家族の訴えを行い、市内パレードに出発しました。

 


 パレードは初めての試みです。歩く絵画展、黄色のリボン、風船、音楽など工夫をこらして、アーケードでは市民と一体化しました。一緒に歩く人や風船をもらって喜ぶ子どもが続出し、高橋さんを見つけて声をかける市民もいました。
 今年私たちは、更生保護委員会への申し入れ、全国での絵画展、要望書集め、労働組合やあらゆる団体への訴え等々を積み重ねて来ました。そのすべてが1000人集会とパレードとして結実し、希望と笑顔があふれる闘いになりました。この上に、ますます広範な人々と結びつき、その力で実際に星野さんを取り戻す新たな闘いを切り開いたのです。
 7月22日、東京において全国総会を開催します。どう闘えば勝てるかを徹底的に論議し、星野さん解放に向かって突き進もう。
          平良修さん記念講演
               星野さん救援の闘いは日本を変革する闘い
 1972年、沖縄が日本に復帰した時、星野さんは激しく怒りました。沖縄の人々は怒りの集会を那覇の与儀公園で開き、私も妻と共に参加しました。
 なぜ星野さんはあれほどまでに、怒りと苦悩の行動をせざるをえなかったんでしょうか? それを知るためには、日本史の中の沖縄琉球史を見ればいいのです。日本の中で沖縄は何であったかが見えてきます。日本という国の将来を真剣に考えれば、それが見えてきます。
 辺野古、高江に多くのヤマトの仲間たちがやって来る。大切な時間をかけ、少なからず費用を費やし、悪くすれば命を失いかねない危険な場所にやって来る。しかし、私は言いたい。辺野古・高江に打ち込むだけではらちがあかない。
 沖縄の地底には日米安保条約という火山脈が燃えたぎっている。これにとどめを刺さない限り、第二、第三の辺野古・高江が鎌首をもたげてくる。真に沖縄と連帯しようと思うなら日米安保条約という火山脈そのものを打ち滅ぼすしかない。その覚悟があるか。
 私は星野さんの救援行動、解放行動に携わっています。正当な行為であるにもかかわらず、星野さんの行動は意味を持つものであるにもかかわらず、冤罪の犠牲者にされてしまった事件です。一人の尊い人間を救出するという、正義と愛に基づいた正当な、天地に恥じない行動であると信じています。
 沖縄は本土のために存在する。沖縄は日本の国内植民地とされているという事実を、すべての日本人は明白にするべきです。
 星野の救援行動は、安全保障に関する日本政府の基本方針に真っ向から楯突く、国賊的な行動であるから、決して許さないとする国家権力があります。その星野と行動を共にする者たちをも決して許さないという国家権力への正当な抵抗を私たちは展開しているのだと信じています。
 それは、沖縄の国内植民地状況に甘んじてしまいかねない、沖縄差別に慣れてしまっているかもしれない、日本人としての自分を告発する行為でもなければならないはずです。沖縄は人間の尊厳を取り戻す闘いを闘っています。皆さん方がそれにスクラムを組んでくださっているわけです。それは、輝かしい闘いであります。でも、厳しい闘いです。星野救援活動は、正しいけれども厳しい闘いです。私たちはこの行動をより深く思想化し、より有効に行動化していく努力をしなければならないと信じています。
 星野救援のわざは、即、沖縄救援のわざなんですよ。私はさらに、日本国そのものの救いにもつながるわざだと思っています。日本を変革していく。ある人は、革命というかもしれません。日本の変革ですよ。 皆さん、われわれはあっぱれ人間ですよ。それを私たちは星野行動でもって、的確に表現していますし、今後ともそれを続けてまいりましょう。
 人間万歳! 日本に住んでる、沖縄に住んでる、人間万歳と、みんなで言おうじゃありませんか。
43年の獄壁うち破る新たな闘い
 星野さん解放の予感
 
今春、東京・下北沢の「ザ・スズナリ」で演劇「ブラインド・タッチ」が上演されました。作・演出の坂手洋二さん、俳優の高橋和也さんと星野暁子さんのスペシャルトークです。一部を抜粋しました。

暁子
 「ブラインド・タッチ」を作・演出された坂手洋二さん、主演をなさった高橋和也さんに来ていただきました。お忙しい中、ありがとうございます。
坂手 02年に演劇集団「円」という劇団に「ブラインド・タッチ」という戯曲を書き下ろしさせていただきまして、岸田今日子さんと、塩見三省さんのお二人芝居ですが、暁子さんに、星野さんたちご夫妻のことを劇にさせていただきたいということで、しかも星野さんが解放されて、出てこられた後のことを劇にしたい、それでもよろしいでしょうかとお伺いし、それはやってくださいというお返事だったので、やらせていただくことになりました。それがまた16年ぶりに、今度は私自身が演出をして、高橋和也さんと都築香弥子さんの二人芝居ということで、上演することができました。
暁子 私は3回見ました。とても感動しました。文昭と私が大切にはぐくんできた愛に、この男と女の葛藤と、そしてよみがえった愛が重なっていきました。
高橋 30年間、政治犯として獄中にいた男をリアリティをもって演じる、見ている皆さんがそれを信じてくださるかどうか、そこがとっても不安でした。初めて聞くような言葉がたくさん出てくるんですよね。「宅下げ」って意味もわからなかった(笑い)。もう毎日勉強の日々でした(拍手)。
 代々木八幡から渋谷に向かって突入していく。その時の状況を刻々と語りながら、なおかつずっと走りながら語るシーンがあるんですが、ものすごい長せりふなんです。何度も何度も稽古しても出てこないんですね。それで現場に行ってみようと思いましてね。代々木八幡から、実際にせりふを語りながら、神谷町東の交差点までずーと青年たちがどういう思いで走ったのか、それを想像しながら実際に歩いてみました。もう言葉にならないような思いがこみあげてきましたね。暁子 あの場面、和也さんが走りながら言うせりふが演技を超えて、感動として伝わりました。文昭からお二人にメッセージが届いています。「僕と暁子の一番大切なものを演劇として表現をして、多くの人たちの心に届けてくれたこと、さらに多くの共感と支援の気持ちを作ってくれたことに心から感謝しています。今後とも二人のことをよろしくお願いします」
沖縄闘ったことの大事さ
坂手
 1971年のゼネストの時の言葉は台本1ページ分以上使いました。星野さんら当時の若者たちが、日本の戦争が終わってまだ25年という時、また戦争が起きるということに対して闘わなければならない、ないがしろにされてきた沖縄の歴史、沖縄の人たちのことを想像して、真剣に闘ったということ、その大事さを、今回上演する中でひしひし感じました。
高橋 沖縄のことを自分の目の前にある一番大切な出来事として、見ないようにしていた自分、どうしたらいいかわからないから、あるいは反対すれば誰かから攻撃をされるんじゃないかとか、いろんな不安がたくさんある、自分の中にも。今日、平良先生のお話を聞いて、本当に気づかされる思いでした(拍手)。
 確かな証拠もなく43年も刑務所に服役している、この現実に本当に衝撃を受け驚愕(きょうがく)し、悲しみも覚えます。星野さんが、一日も早く、社会に出てくる、その日のために僕も一生懸命応援したいと思います。
坂手 02年の上演の時にも劇評がいっぱい出てかなりほめられました。年間ベスト1にも選ばれたし、岸田今日子さんは読売演劇賞をもらったり、スタッフ賞もいただきました。でもコメントに星野さんのホの字が出てこない。それが今年の上演では、いっぱい出ました。これは何かが変わっているということです。今度の再演で、何かいいことがありそうな、星野さんが解放されるような予感を感じています(拍手)。
 高橋和也さん(写真右) 俳優。「男闘呼組」として1988年に日本レコード大賞最優秀新人賞。NHK大河ドラマに出演するなど活躍している。 
坂手洋二さん(写真中)
 劇作家・演出家。劇団「燐光群」主宰。第35回岸田國士戯曲賞受賞。日本劇作家協会前会長。日本演出者協会副理事長。
 ご案内
 坂手洋二さん主宰の燐光群は、「九月、東京の路上で」を上演します。関東大震災における朝鮮人虐殺をテーマに、「ここはほんとうに、オリンピックにふさわしい場所なのか」と問うものです。7月21日から8月5日まで。下北沢「ザ・スズナリ」において。
弁護団報告
自由を分かち合える日まで
鈴木達夫弁護団長 星野さんの解放を二つの軸で闘っています一つは、更生保護委に対して無実の星野さんを直ちに釈放せよという闘いです。もう一つは、再審の闘いです。全ての証拠を開示せよという闘いを中心にしています。
 ふざけきった支配者階級全体に大きく風穴を開けて、星野さんを取り戻そうじゃありませんか。

岩井信主任弁護人
 
星野さんの無実を確信しているがゆえに、どんな証拠が出てきてもそれは無実の証拠だと、現場写真や目撃者の供述調書の開示を求めています。星野さんは逮捕以来43年間、無実を言い続けています。それが獄壁をうち破り解放へと進むことになると信じています。
酒井健雄弁護人
 仮釈放の要件である「改悛の状」は客観的に判断すべきもので、再審を争うことは何も障害にはなりません。検察官が意見を述べる制度が無期刑の終身刑化の背景にあり、不当です。星野さんについては仮釈放の結論しかないと思います。
藤田城治弁護人
 私は今、大坂正明さんの弁護団も兼ねています。星野さんと大坂さんの証拠開示は一体のものです。一体に、無実と解放を勝ちとっていきたいと思います。
和久田修弁護人
 徳島刑務所包囲闘争を5年間やってきました。その中で私たちは星野さんとの距離を縮めてきたと思います。でも、この先もう2度と徳島刑務所包囲闘争はやらずに済む、星野さんがこの場で一緒に自由を分かちあえる、その日が来るまで共に頑張っていきたい。
 その上で、星野さんは接見で毎回、自分が人間らしく生きられるためには、沖縄の人達、世界の人々、市民労働者と共に団結して一緒に解放されていかねばならないと、そのことを言い続ける星野さんの人間性の素晴らしさ、これに毎回感動しております。取り戻すまで、皆さんと共に闘っていきたいと思います。

西村正治弁護人
 大坂さんに対するでっち上げの構造は星野さんの場合と同じです。少年5人の誘導強要された供述しか証拠はありません。星野さんの奪還に続いて大坂さんの無罪・奪還を何としても勝ちとりたい。今、裁判員裁判の除外を巡って重大な攻防局面にあります。弁護団も全力で闘い抜きます。
山本志都弁護人
 
私たちは裁判の中身に入る前に、裁判を打ち切れという請求を準備しているところです。
2018年6月3日全国集会メッセージ
        懲罰許さず星野解放を
                                              2018年6月3日
                                         星野文昭(徳島刑務所・在監43年)

 今、安倍・トランプが1%のために過労死と戦争を労働者民衆に強いる中で不正腐敗を極めている社会を、労働者民衆の団結の力、闘いで変え、労働者民衆が主人公となって誰もが力を合わせ人間らしく生きられる人間本来の社会を実現する歴史的扉を私たちは開いています。
 その中で、戦争に反対し、沖縄闘争を闘って無実の無期・43年投獄を強いられている星野の解放の闘いが広く力を結集し大きく高揚しています。
 無実で43年投獄の理不尽極まりない攻撃に怒り、星野解放をかちとる闘いが私たち全ての未来を開く闘いとして、本日の6・3をテコに大きく高揚を勝ちとり勝利を開きましょう。
 先日、徳島刑務所がバッグ製作の新事業の疲れからくる生活上のミスを理由に懲罰を加えたことは、人として当たり前に生きることそのものを否定するものです。今日の新自由主義国家が改憲・戦争、総非正規化によって、人が働き生きることを全面的に否定するものと同根であり、許せません。労働者民衆は力を合わせ誰もが人間らしく生きられることによって最も深く満たされるが故に、それを求め実現する力をもっています。それによって力を合わせ、誰もが人間らしく生きられる人間本来の社会をどこまでも発展することもできます。

ゼネストの力で人間らしく生きる社会を
 資本・権力が労働者民衆を搾取・収奪の対象とし、その本来の力を奪い奴隷化しようとしても、労働民衆が労働を担い、生活を担い、その本来の力をもつ社会の真の主人公であることを、労働者民衆が生きていることそのものを奪うことは決してできません。
 そして今、資本と権力、安倍が1%と身内の利益を第1にして、国家とその担い手を私物化・私兵化して不正・腐敗を極め、労働者民衆に改憲・戦争、過労死・総非正規化を強い、人が人として生きることを否定するまでに至って、その存在価値を失っています。
 この時に、その存在そのものを許さない絶対反対の立場にたって、本来の誇りと力を甦らせ、社会の真の主人公として社会を動かす労働者民衆が団結して闘い、団結を拡大発展し、国際連帯の力、ゼネスト・総決起で安倍・トランプを資本・権力を倒して団結のうちに、本来の力を奪い返して、誰もが力を合わせ、人間らしく働き生きることを発展させていくことが、今の時代の希望・目標に、全ての労働者民衆の希望・目標になっています。
 それを体現しているのが、JR総連・連合が命脈が尽きているなかで、労働者民衆全体の未来を開く階級的労働運動-国際連帯の闘いであり、改憲・戦争阻止大行進の運動であり、沖縄闘争・諸闘争であり、星野解放の闘いです。
その闘いに全ての労働者民衆の結集を呼びかけ、団結を組織し、闘う労組、闘う運動体に組織し勝利を手にしていこう。

星野とすべての労働者民衆の解放を!

 戦争・沖縄基地に反対し、人間解放に立ち上がって闘いへの無実の無期・43年投獄という許し難い労働者民衆への攻撃への怒りを解き放ち、星野解放をかちとり、団結し勝利する力、人間本来の力を奪い返しましょう。
 星野を取り組むことが本来の自分、前向きで積極的な力を合わせ未来を開いていく自分を取り戻す、今の安倍への怒り、理不尽への怒りを甦らせ、自分たちの力で未来を開く運動になっていることに一番励まされています。この運動を全社会的に、すべての労働者民衆のなかにもっともっと広げ発展し、自らの本来の力、団結した力、星野を解放する力、改憲・戦争を阻止し、人間本来の誰もが力を合わせ人間らしく働き生きる社会を奪い返す力を手にしていきましょう。そうして、星野と自らとすべての労働者民衆の解放をかちとりましょう。