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2018年11月25日
 星野文昭さん絶対解放11.25全国集会in高松

650人が高松で集会・パレード
獄中44年は残虐な刑罰だ

 星野文昭さんのメッセージ 
  11月25日、全国から650人が高松市に集まり、星野文昭さん解放を訴える熱烈な集会とパレードを行いました。『朝日新聞』に掲載された意見広告と一つになり星野闘争は新たな飛躍をかちとりました。12月26日の申し入れに向かって要望書を集め、今こそ星野さんを解放しよう
  「星野文昭さんは無実です。ただちに釈放させましょう」
 11月25日、星野さん即時解放を訴える高松市内パレードが行われました。星野暁子さんたちが持つ横断幕に「歩く絵画展」や星野のぼり、メッセージボードが続きます。6月3日に続く訴えに高松市民の関心は高く、手を振ったり、風船をもらって喜ぶ親子などが相次ぎました。
 高松駅前で行われた街頭宣伝で『朝日新聞』に掲載されたばかりの意見広告を広げると、「知ってる」、「絵画展に行った」という声が次々にあがりました。
 12時30分、レクザムホールで「沖縄闘争を闘い獄中44年 星野文昭さん絶対解放 全国集会in高松」が始まりました。
 香川県の吉田康彦さんと全学連の洞口朋子さんが司会をつとめ、共同代表・戸村裕実さんの開会あいさつから始まりました。共同代表・平良修さんのビデオメッセージの後、星野文昭さんのメッセージを星野暁子さんが読み上げました。星野さんは「一日も早い星野解放と、労働者民衆の解放、搾取・戦争の無い人間が人間らしく生きられる社会の実現を絶対にかちとろう」と訴えました。
 再審弁護団4人が星野さん解放と再審無罪を一体で実現する決意を明らかにし、南城市議の宮城康博さんが沖縄からの報告を行いました。

     更生保護委へ要望書集中を

 後半は、箏曲家(そうきょくか)・高野咲子さんによる「ソリダリティ」などの演奏から始まりました。闘う学生からの報告を、高原恭平全学連委員長と京都大学の学生が行いました。東住吉事件冤罪被害者の青木惠子さんは、自分がどのように無期懲役とされたかを語り、冤罪をなくすために闘うと訴えました。
 11月14日の第11回申し入れに参加した、弁護士で元参議院副議長の角田義一さん、荒井眞理さん(佐渡市議、日本キリスト教団佐渡教会牧師)、神崎典子さん(新潟教会牧師)のビデオ報告があり、10回目に参加した元衆議院議員の小森龍邦さんと高知の小西文江さんが、星野さん解放のために運動の力を高めようと呼びかけました。
 星野暁子さん、星野誉夫さんが家族の訴えを行い、共同代表・狩野満男さんが闘いの方針を提起して、集会を終えました。現在、星野さん解放をめぐる正念場が訪れています。更生保護委員会で星野さんの仮釈放審理が行われており、私たちは許可決定を出すように心をこめて訴えています。
 次の申し入れは12月26日です。絵画展を始め全国で要望書を集めよう。獄中44年を打ち破り、星野さん解放を実現しよう。
          家族からの訴え
             二人で米沢に住む予定です
                 妻・星野暁子さん
 文昭は、夏場に減った体重が2㌔回復しました。でも、食欲不振は続いていて、ご飯にお茶をかけて食べるようです。胃の内視鏡検査は異常なしでしたが、原因が不明で、医者に薬をもらうと言っています。
 文昭の仕事場は隙間風が入り、本当に寒いようです。カイロも使えるはずなのに、告知がないようです。年内奪還できなければ、全力で健康を守るために刑務所に要求を突きつけ、更生保護委員会にも責任追及したいと思います。
 14日の更生保護委員会申し入れの時、角田義一さんを先頭に懲罰問題を追及しました。44年の拘束の上での懲罰は、拷問だと訴えました。懲罰が恣意的なのもわかってきました。角田さんらと追及し、仮釈放の水路にしたいと思います。
 母が亡くなり空き家になった米沢の私の実家で、この11月に絵画展を開きました。親戚や隣近所の方が来てくれました。文昭が出所したら、私たちはここに住みます。
 正念場の更生保護委員会への次の申し入れは12月26日です。皆さんと力を合わせてやっていきます。
            一日も早く獄中から解放を
                いとこ・星野誉夫さん
 私の願いは、一日も早く文昭君を獄中から解放したい、ということです。
 暁子さんの面会の時に一緒に面会することがあります。暁子さんが文昭君にとって救いであり、激励になる、ということがわかります。(二人が)結婚して32年余になりますけど、一度も握手すらしたことがない。こういう状態を解決したいと考えてます。
 更生保護委員会というのは、検察や刑務所から独立した組織という建前です。ここは建前通りに判断してもらわなくちゃいけない。委員会に対しては、文昭は絶対に再犯しない、元々冤罪なんですから、と言っています。一緒に応援してください。
 パレード翌日に請願 (沖縄の思いは星野解放)
 全国集会とパレードの翌日の11月26日、22日の日教組香川三観地区教職員組合に続いて、四国地方更生保護委員会への請願行動を行いました。参加者は、沖縄から、南城市議・宮城康博さんと和田邦子さん、茨城の会の日下部伸さん、東京杉並・高井戸の会の内藤直子さん他2人、地元香川の会2人など15人です。
 受付に星野文昭さんの仮釈放の請願を伝えると、磯久隆夫氏が現れ「突然で人数も多いのでこの場で」と言ったが、「遠路沖縄からも来ている」と言い、ゲート内に入って請願をすることになりました。
 「沖縄県民は星野さんの仮釈放を強く求めている」「44年という長期の拘束は残虐な刑罰だ」「星野さんへの懲罰は不当」とそれぞれ熱く訴え、1時間弱の誓願となりました。 この後、神奈川の高橋道子さんら2人も請願を行いました。

 徳島刑務所へ申し入れ (暖房入れて生命を守れ)
 「高松集会」翌日の26日、30人で星野さんへの差し入れと、徳島刑務所に対する寒さ対策の申し入れを行いました。
 差し入れ行動の間にも、軍隊式行進の掛け声が聞こえ、みんなが「軍隊式行進ヤメロ!」と口々に言いました。
 全員の差し入れが終わってから出てきた庶務課長に、大阪の太田真美弁護士の「懲罰に値しない行為に懲罰を科しているものであり、違法、不当。即刻やめてください」の申し入れを始め、徳島救う会と高槻医療福祉労組、婦人民主クラブ全国協北摂支部、動労西日本近畿支部など15団体の、「居房に暖房を入れること、受刑者全員へのカイロと湯たんぽの使用許可」など寒さ対策の申し入れを行いました。
 改憲・戦争阻止!大行進運動と一体で、星野さんを直ちに取り戻しましょう。

星野文昭さんのメッセージ
一日も早い星野解放と、労働者民衆の解放を
 一人一人が星野となり、暁子となって
 今、トランプの貿易戦争は大資本間・大国間の利害をかけた争闘戦を激化しています。世界経済をブロック化・収縮に向かわせ、大恐慌によって大失業・生活苦を全世界の労働者民衆に強いつつ、さらなる搾取と資源略奪をかけた世界再分割戦・世界戦争に向かっています。そして安倍もまたそのために改憲・戦争になりふり構わず向かっています。
 このことへの全世界の労働者民衆の怒りに満ちた絶対反対の闘いが国際連帯・自国政府打倒の闘いとなって、搾取と戦争を繰り返す資本主義・帝国主義の社会を終らせ、労働者民衆の本来の力を解き放って、団結のうちに、誰もが力を合わせ人間らしく生きられる社会を発展させていく世界史的扉を開こうとしています。
 71年11・14沖縄闘争を闘い、この闘いを圧殺する無実で無期31年、獄中44年を強いられている星野解放の闘いが権力のどんな圧殺もはね返して、人間本来の未来を開く力、団結した闘いをつくり出していくものとして発展をかちとっています。一人一人が星野となり、暁子となって星野解放闘争を担い、裁判所と更生保護委員会に、無実の星野を直ちに解放せよ!と迫る闘いを、本日の11・25高松から、さらに大きく飛躍させましょう。

 労働者民衆が世界をつくり、動かしている社会の主人公
 トランプの貿易戦争は自からの戦後体制を破壊し、金融緩和によるバブル経済を破壊し、リーマン以上の世界大恐慌の引き金を引くものです。それは、世界経済を、自国第一を原理に分裂化・ブロック化・収縮化させ、今日の日米をはじめとした世界同時株安は、その第一段階となって、トランプ大恐慌と言われるものになって、世界に大失業、低賃金・長時間労働・総非正規化、貧困・生活破壊、そうして強搾取と戦争が襲いかかるものです。トランプのやっていることは、大資本・軍産共同体の要請するものです。手に負えないほどの過剰資本を抱え込んでいる彼らにとって、労働者民衆を無権利にして、低賃金・長時間労働と借金・ギャンブル漬けにして搾り取り、その搾取の場や資源を奪い合う世界分割戦・世界戦争によって殺し合わせる、そのような大資本・軍産共同体の金儲け第一なのです。 
 そのために取り引きしつつ、最終的にどんなに労働者民衆への犠牲も辞さないものです。中東を破壊し尽くすような戦争も、ウクライナをめぐる戦争も、朝鮮・東アジアをめぐる戦争も、世界をめぐる戦争も辞さない。そして、安倍も、今や最弱の帝国主義として、同じ道を最も凶暴に進もうとしています。改憲・戦争に突き進もうとしています。他の帝国主義・大国も同様です。
 このことに全世界の労働者民衆の怒りと決起が満ちています。労働者民衆が世界をつくり、動かしている社会の主人公であり、一つに団結し闘うことによって、その労働者民衆を隷属させ搾取することによってしか存在できない帝国主義とスターリン主義、支配階級を打倒し、誰もが力を合わせ人間らしく生きられる社会を発展させ、満たし合う力を労働者民衆はもっています。

 労働者民衆の本来の力を蘇らせる世界史的な闘いに挑戦
 資本とその政府が全世界の労働者民衆に行っている攻撃は、資本とその政府という一つの階級・権力が、労働者民衆という一つの階級・階層に行っているものです。労働者民衆が一つに団結し闘い、団結を強化・拡大し、その国際連帯・自国政府打倒の闘いによって資本とその政府を倒し、それらの搾取と戦争の攻撃を打ち砕き、資本・政府の支配から自己解放をかちとって、全世界の労働者民衆が団結・共同性のうちに全てを奪い返すことができ、誰もが力を合わせ人間らしく生きられる社会を発展させていくという真に人間的で創造的な未来を開くことができる。その力を労働者民衆はもっているのです。そのように、労働者民衆の本来の力を蘇らせる世界史的な闘いに私たちは今、挑戦しています。
 総非正規化と改憲の道を開く国鉄分割・民営化、1047名解雇をうち破る動労総連合を先頭とする闘いは、その闘いを体現して、あらゆる産別に闘う労組を作り、職場を変え、改憲・戦争阻止闘争の主軸を担う闘いです。新自由主義と大弾圧をうち破って飛躍してきた全学連運動も、新執行部をうち立て、その闘いを体現し、学園に闘う自治会をつくり、学園を学生の手に奪い返し、改憲・戦争阻止闘争の主力を担う闘いです。辺野古を焦点とする沖縄の闘いを日本政府の凶暴さをむき出しに圧殺する攻撃との闘いを、知事戦の勝利から、県民投票を闘い、改憲・戦争を阻止する闘いの主軸として闘い勝利しよう。市東さんの農地を守り軍事空港建設を阻止する三里塚、被曝強制・再稼働-核戦争を阻止する福島、安倍の卑劣な全ての攻撃と闘う諸闘争、それら全ての闘いを改憲・戦争を阻止する闘いの中軸を担う闘いとして闘い、勝利しよう。

 星野解放闘争は改憲・戦争阻止闘争、国際連帯の中軸
 71年11・14沖縄闘争を青年・学生が先頭で闘い政府の根幹を揺るがす闘いへ発展したことを圧殺するための大弾圧、無実による無期31年、獄中44年の攻撃をうち破り、その闘いを継承・発展している星野解放闘争の全国的-世界的広がりは、今日の改憲・戦争阻止闘争の中軸として、国際連帯の中軸として、その力を発展し、星野の解放も、全世界の労働者民衆の解放もかちとる闘いとなって、真に未来への希望と力を生み出していくものとして発展しています。
 そして今、沖縄反戦-人間解放を闘い、それを継承・発展する闘いを権力が圧殺するために、無実なのに無期31年、獄中44年を加え続けていることへ、このとんでもない攻撃に改めて怒りを解き放ち、一日も早い解放をかちとるために、私たちは、全証拠開示・再審を求める100万人署名と、更生保護委員会へ解放を求める要望書・申し入れを集中しています。
 無実なのに無期31年、獄中44年への怒りを、安倍政権・資本主義の強搾取・戦争・核戦争-辺野古強行への怒りと一つに組織し、苛酷な弾圧のなかでそれを打ち砕き未来を開いている、獄壁の分断こえた団結、絆、愛への共感と希望を、今日の強搾取・戦争・核戦争―辺野古強行を、世界をつくり動かしている労働者民衆が団結し闘えば阻止し無くすことができるし、資本・権力を倒し全てを奪い返して、力を合わせ誰もが人間らしく生きられる社会を実現できるという労働者民衆自身の自己解放・人間解放の力への深い信頼・共感・希望と一つに組織し、一日も早い星野解放と、労働者民衆の解放、搾取・戦争の無い人間が人間らしく生きられる社会の実現を絶対にかちとろう。その闘いを本日の11・25の闘いで飛躍させていきましょう。