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大坂さんへの人権侵害 第1回公判前整理手続で
暗やみ押送、裸で検査

 
 大坂正明さんの第1回公判前整理手続が3月26日に東京地裁429号法廷で行われた。この時出廷した大坂さんに対して、東京拘置所と東京地裁が行ったあくらつな人権侵害は絶対に許せない。
 東京拘置所と裁判所の間の押送は、バス型の護送用車両が使われている。今回大坂さんは、行きは大型、帰りは中型の車両だった。一番後ろの座席3列を使い、大坂さんを挟んで看守2名が座り、後ろの看守が腰繩を握っていた。その座席3列をカーテンで四方から取り囲み、外との接触を完全に遮断した。行きはベージュのカーテンだったので、多少の明るさがあったが、帰りは遮光カーテンであったため、光が全く入らない暗闇に、40分間も閉じ込められたままで移動させられたのである。
 さらに、裁判所地下の狭い同行室に入れられる時、パンツのみを残して裸にされた。看守はぬがした服に金属探知機をあてるなどして検査した上、パンツの中まで確認した。東京拘置所を出発する時すでに服の上から金属探知機をあてており、それ以降は手錠・腰繩の上に、看守2名がぴったり張り付いていたにもかかわらずだ。
  公判前整理手続への出廷妨害
 この許しがたい拷問まがいのいやがらせ、人権侵害が、公判前整理手続へ出廷する時に起きたことが重大だ。
 公判前整理手続とは、裁判の争点や証拠調べの内容・順序を決めたり、弁護人の主張まで提出させられる手続きで、裁判の核心的攻防段階そのものだ。ところがそれが非公開で行われている。警視庁公安部から長年にわたってでっち上げ指名手配され、東京地検検事によりでっち上げ起訴された大坂さん自身が、無実を訴えて公判前整理手続に出廷するのは当然のことであり、重要な権利である。
 ところが、東京拘置所も裁判所も無実の大坂さんを「犯罪人」扱いし、居丈高な態度で屈辱・屈服を強い、出廷妨害、裁判破壊の暴挙に出ているのだ。
 大坂さんへの攻撃は、46年間にわたるでっち上げ指名手配との闘いへの報復であり恐怖だ。さらに、46年も前の裁判など成り立たないことへの自認であり、裁判所と検事の絶望的なあがきだ。
 大坂さんへの理不尽な攻撃は絶対に許さない。でっち上げを打ち砕き、大坂さんを無罪奪還しよう。

2018年4月16日(月曜日) (星野新聞52号から)


無実の大坂正明さんへの「殺人罪」起訴を弾劾する!
 朝鮮戦争切迫情勢の中で、国家権力は大坂正明さんへの「殺人罪」でっち上げを強行しようとしています。この弾圧に対して大坂さんは完全黙秘・非転向で闘い、弁護団と労働者民衆は6月19日の裁判所包囲デモと勾留理由開示裁判、連日の裁判所前での街宣をうちぬき、力関係を大きく転換させています。「沖縄闘争は正義。国家権力のでっち上げ絶対許さない。不起訴で釈放を」の声が拡大しています。団結の力で大坂さんを取り戻そう。 
大坂正明さんの無実は明白 客観的・物的証拠はゼロ
でっち上げを打ち破ろう

 勾留理由開示裁判で反撃
 6月19日午後3時半から、東京地裁430号法廷で大坂正明さんの勾留理由開示裁判が開かれました。
 大坂さんは、堂々たる姿で法廷に登場しました。傍聴席20席のうち半分はマスコミが占めてしまい、友人・支援者は9人しか傍聴できませんでしたが、ものすごい歓声と拍手が巻き起こりました。退廷命令を強行する裁判官を弾劾し、固く一つに団結しました。勾留決定した理由を明らかにする裁判であるにもかかわらず、大野勝則裁判官は弁護人の追及に何も答えられません。71年11・14闘争のその日に、大坂さんがどこにいて、何をしていたのかについても「現在捜査中」としか答えられませんでした。結局、一切がでっち上げだということです。
 弁護人は「容疑はまったくの事実無根。即時釈放しかない」「客観的・物的証拠はゼロ。45年も前のことを覚えている人がいるのか。あるのはねつ造された当時の供述のみ」「11・14沖縄闘争は正義。今の沖縄の怒りがそれを示している」と、明快に大坂さんの無実を述べました。

 裁判所包囲デモ
 これに先立ち、星野再審会議が呼びかけて、日比谷公園霞門からデモ行進を行いました。救援会の仲間がこぞって結集しました。全学連の学生も労働者も怒りを全身にたぎらせて駆けつけ、100人を超えました。
 「大坂さん、星野さんは百パーセント無実だ」「仲間を返せ」「安倍こそ監獄へ行け」「公安警察いますぐ解体」のコールが響きわたりました。

 検察官へ申し入れ
 26日、大坂さんの4人の弁護人は東京地検公安部の森中検事へ不起訴釈放を求めました。弁護人は、星野さんの再審で国家権力によるでっち上げが暴かれ、唯一の証拠であるデモ参加者の供述がねつ造されたものであることが明らかになっていることを明確にしました。さらに「本件はかつての公訴時効であった15年の3倍を超える時間が経過している事件である。物理的客観的な根拠のあるものであればまだしも、人間の記憶に頼って事実を解明していくことは不可能である」などと強く主張しました。

 長時間の取り調べ
 大坂さんへの取り調べは朝から夜まで10時間近くに及んでいます。夜は就寝時間を超えて10時30分までです。精神的・肉体的に打撃を与えて思想転向させようとするもので断じて許せません。検事は「転向声明を出せ。出せば影響力が大きい」などと露骨に言い放っています。
 大坂さんはでっち上げへの怒りに燃え、沖縄闘争の正義に不動の確信を持ち、完全黙秘で闘っています。警察・検察の卑劣な策動を打ち破り、大坂さんを取り戻そう。

 連日の街宣で無実訴え
 私たちは、1971年11・14渋谷闘争のでっち上げで大坂正明さんが逮捕されると、直ちに裁判所前に登場し、「大坂正明さんは無実だ。直ちに釈放せよ」と怒りの声をあげました。目の前に警視庁本部が見えます。検察庁もすぐそばです。星野文昭さんへの無期懲役と42年の投獄、大坂正明さんへの45年の指名手配を、絶対に許さない。
 それ以降毎日「大坂正明さんは無実。『殺人罪』でっち上げを許すな」の横断幕を広げ、ビラをまき、署名を集め、マイクで弾劾し、熱烈に訴え続けてきました。
 共同代表の狩野満男さんをはじめ東京・関東の救援会が結集し、徳島救う会の仲間もかけつけて闘いました。
 ビラを受け取った人は、「えっ、あの大坂さんですか」と驚き、食い入るように読んでくれます。『国際労働運動』6月号を「大坂さんの無実を知るために読んでください」と勧めると、女性の弁護士が千円で買ってくれました。
 星野再審署名をした人が千円のカンパをしていったん離れた後戻ってきて、「大坂さんのために」とさらに千円のカンパをしてくれました。
 6月20日は、狭山闘争の石川一雄さんや支援者の方たちと裁判所前で一緒になりました。星野さん、大坂さんの無実を訴えると拍手が起き、胸が熱くなる交流が実現しました。7月20日から狭山市で開かれる星野絵画展への注目は高く、「必ず見に行く」と約束する人が続出しました。
 街頭には、戦争と腐敗の安倍政権に対する怒りがあふれています。その怒りと一体となって、星野さん、大坂さんへのでっち上げと闘いました。正義と真実と団結の力で、国家犯罪を打ち破ろう。星野さん大坂さんを取り戻そう。

 新たなでっち上げ策動許すな
 警視庁の公安警察官たちは、1971年11・14沖縄闘争で逮捕された、当時の学生や労働者を訪ねまわって、大坂さんへのでっち上げを策動している。しかし、全て跳ね返されている。
 Aさん 公安刑事2人が家に来た。「大坂さんのことで知っていることがあったら教えてほしい」と懇願してきた。Aさんは「事件直後に逮捕されたが、同じ大学の仲間しか知らない。大坂さんのことは知らない」とはねつけると、「何か思いだしたら教えてくださ
い。大坂を起訴するために頑張ります」と消耗感丸だしで帰っていった。
 Bさん 家に来た公安刑事が「当時のことを話してほしい」と言う。Bさんは「46年前の古い事など覚えているわけがない。話すことは何もないから、2度と来るな」と怒って追い返した。 公安刑事らの新たなでっち上げを許すな。大坂さんを釈放せよ! (星野新聞35号から)
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