[1]はじめに-獄中42年を打ち破り星野文昭さんを取り戻そう- 今年8月6日、星野文昭さんの獄中闘争は42年目に入りました。沖縄闘争を闘った無実の政治囚・星野文昭さんがでっち上げ無期懲役を強制されていることを、これ以上1日たりとも許すことができません。 明日、私たちは星野さんを取り戻すための徳島刑務所包囲デモを闘います。絶対に星野さんを取り戻す決意を、怒りと熱気にあふれるデモとして、徳島刑務所と国家権力に叩きつけよう。 デモ隊の数十メートル先には星野さんがいます。私たちの呼びかけや歌声はすべて届きます。徳島刑務所の全受刑者にも届きます。昨年のデモの後、星野さんは「獄壁が薄くなったように感じる」と面会で語りました。何回でも刑務所包囲デモを行い、獄壁を薄くして薄くして、ついにはこれをぶち破ろう。 星野さんを奪還するには、100万人の労働者民衆と結びついた強力な運動が必要です。そのために『星野新聞』をさらに広げ、絵画展を開いて星野救援会を全国につくろう。 8月7日、北海道室蘭市絵画展の最終日に、星野修三さん、ゆかりさんが参加して、「室蘭・星野文昭さんを取り戻す会」が結成されました。 8月28日には沼津市に星野暁子さんを迎え、「星野文昭さんを取り戻す会・静岡」が結成されました。これで、全国の救援会は33になりました。さらに絵画展を成功させ、星野救援会を全国に拡大しよう。 1月創刊された『星野新聞』に、「新聞を持つ運動は本物ですね」とか「新聞になって自信を持って配れる」とか、非常に積極的な意見が寄せられています。 次の1年間の最大の方針は『星野新聞』の拡大であり、そのために全員が心を一つに決起することです。「この新聞で星野さんを取り戻す」という決意を込めて全国で販売し、その中で強力な財政もつくり出そう。 8月24日、韓国の民主労総ソウル地域本部と日本の動労千葉、全日建関西生コン支部、全国金属機械港合同の4組合が、「韓日労働者が世界の労働者同志にたちに送る招請状・東京-ソウル11月国際共同行動を訴えます」を発しました。 この闘いと一つに決起することが、星野さんを取り戻す情勢をつくり出します。全国でつくられる地域の実行委員会と星野絵画展を一体で展開し、労働者民衆の底の底からの決起をつくり出そう。切迫する戦争情勢と労働法制改悪を、ゼネストと国際連帯で打ち破り、「すべての人間が人間らしく生きられる社会」を星野文昭さんと一体でつくり出そう。 [2]昨年全国総会以降の闘い ⑴この1年間の前進 この1年間、星野文昭さんの解放にむかって、私たちの闘いは飛躍につぐ飛躍をかちとってきました。 何よりも、闘う労働運動と労働者民衆が自らの主体的課題として星野闘争に決起し始めたことが重要です。これを中軸として100万人と本当に結びつき、その力で星野さんを取り戻す展望を切り開いてきました。獄中42年を不屈に闘う星野さんの存在が100万人の労働者民衆と結合し、その力で、この社会を根底的に変えることと星野解放を一つのものとしてかちとる展望を切り開いてきたのです。 今年の前進を切り開いた動力は、『星野新聞』と絵画展です。 『星野新聞』は16号まで発行され、労働組合を中軸にして広範な労働者民衆が星野闘争の担い手になり、運動が拡大していく強力な武器になっています。沖縄では、新基地建設と米軍の事件・事故への怒りと一つになり、『星野新聞』も運動も拡大しています。 絵画展は昨年を上回る勢いで開催されています。絵画展は、星野さんの絵と暁子さんの詩、パネル展示等を通して、人間が人間として生きていけない社会への怒りと星野さんの闘いが一つになる場になっています。 7月参議院選挙では、鈴木達夫弁護団長の立候補と一体で、東京都内12カ所で絵画展を開催しました。 多くの絵画展で労働組合を中心にした実行委員会を形成して、地域の総決起をつくり出すための闘いが行われました。救援運動や市民運動、さらに宗教者の決起を実現してきました。 これを土台に、全国で新たな星野救援会が結成されています。1月5日に「無実の星野文昭さんを取り戻す会・岐阜」、8月7日に「室蘭星野文昭さんを取り戻す会」、8月28日に「星野文昭さんを取り戻す会・静岡」が結成されました。 昨年11・29全国集会、今年の6・29全国集会を実現して、星野さん解放の都心デモを闘いました。 ⑵9・6徳島刑務所包囲デモ 昨年9月6日、3回目になる徳島包囲デモを行いました。全員で歌った「ソリダリティー」や刑務所裏から行った呼びかけは、星野文昭さんに届きました。 これに対して徳島刑務所は、星野さんの処遇を2類から3類へ降格させるという報復攻撃をかけてきました。全国から猛然と反撃し、今年の4月には2類復帰をかちとりました。 星野さんの健康と権利を守り、解放をかちとるたその攻防はますます激化しています。 ⑶『星野新聞』 今年1月、「絶対に星野文昭さんを取り戻す」という決意を体現するものとして『星野新聞』を創刊しました。『星野新聞』の発行部数は増大し、全国の運動は明らかに高揚、発展しています。 ⑷絵画展 運動の大衆的拡大を切り開いたものは、絵画展です。昨年は全国57カ所で開かれ、総計1万人以上の人が来場しました。その跳躍台となったのが、5月沖縄の絵画展です。 絵画展では、「無期の獄中にありながら、どうして暖かく明るい絵が描けるのか」という感動が寄せられ、獄中42年を不屈に闘う星野さんが広範な労働者民衆と結びつく場になっています。 昨年を上回る勢いで絵画展が開催され、9月末には全国60カ所を超えて開催されます。とりわけ、5・15沖縄闘争と一体で開かれた沖縄では406人が参加し、星野暁子さん講演会は120人が参加して大成功をかちとりました。また東京都内では、鈴木たつお弁護団長の参議院選挙と一体で12カ所で開催されました。 ⑸星野救援会の拡大 絵画展を基礎にして、昨年、愛知県、香川県で新たな星野救援会が結成されました。三重県では準備会が結成されました。 今年は、岐阜県、北海道室蘭市、静岡県で結成され、「47都道府県すべてに星野救援会をつくろう」という闘いが進められています。 ⑹6・19全国集会 6・19全国集会には600人が結集し、「獄中41年を打ち破れ」と戦闘的で大衆的なデモを展開しました。この集会には、UTLAのアーリーン・イノウエさんが参加して連帯のあいさつを行いました。福山竜一さんと長崎宏美さんが素晴らしい演奏を披露してくれました。 ⑺参議院選挙 鈴木達夫弁護団長が立候補した7月参議院選挙に、星野闘争は総決起しました。全国からの推薦やカンパ、ハガキ書き、電話かけ、ポスター貼り、街宣等に決起して、政府とマスコミが総力をあげた「鈴木抹殺」を打ち破り1万6187票をかちとりました。 今回の選挙は、政府とマスコミがつくり出した「与党VS野党共闘」という構図を突き破って、1000万人と結びつく展望を切り開きました。選挙戦を通して新しいリーダーが次々に登場し、安倍政権を真に打倒する闘いが始まりました。 ⑻国際連帯の発展 国際連帯においても、大きな前進をかちとりました。トルコのUID・DERは、11月労働者集会に参加して星野さんを知るやいなや連帯を表明し、感動的な手紙と詩を送ってくれました。 アメリカの政治犯救援運動との連帯も進みました。ムミア・アブ=ジャマル救援を共に闘い、闘う弁護士リン・スチュアート解放を共に実現しました。韓国民主労総との連帯の展望も開かれています。 ⑼星野さんの健康と権利を守る闘い 徳島刑務所は2010年5月以降、友人面会禁止を続けています。9・6徳島刑務所闘争への報復として3類への降格処分を強行しました。 また、繰り返し申し入れを行っているのに、居房に冷房も暖房も入れず、「濡れたタオルで体をふかせろ」という最低限の要求すら拒否しています。 2月19日には、70人が徳島に集まって、面会要求と申し入れ、差し入れを行いました。星野さんの健康と権利を守る闘いは、星野闘争の絶対的な土台です。この闘いは、徳島刑務所、国家権力との激しい攻防になっています。この攻防の激化こそ、星野さん解放が現実性を帯びたことの証明です。 [3]改憲・戦争攻撃との闘い ⑴11月国際連帯闘争 8月24日、韓国民主労総ソウル地域本部と動労千葉等4組合は、「韓日労働者が世界の労働者同志にたちに送る招請状・東京-ソウル11月国際共同行動を訴えます」を発しました。これは、大恐慌の深化に追いつめられた安倍政権を始めとする世界の支配階級がかけている戦争と労働法制改悪の攻撃を打ち破る、全世界の巨大な国際連帯行動であり、まさに歴史的な呼びかけです。 日本と世界に労働者民衆の怒りがあふれています。中東、ウクライナ、東アジアを焦点に激化する戦争の危機と、新自由主義による労働組合破壊と労働者への攻撃を全世界の闘いで打ち破ろう。 日本では、戦争と改憲、労働法制大改悪をねらう安倍政権打倒の闘いが前進しています。韓国においては、非正規化と労組破壊、米軍サード(高高度迎撃ミサイルシステム)配備を強行するパククネ打倒の9・27ゼネストから労働者民衆総決起に突き進んでいます。 この情勢こそ、星野さんを取り戻す情勢です。星野さんを取り戻す闘いは、労働者の世界的決起と一体です。 ⑵戦争法案絶対阻止の闘い 昨年、戦争反対、改憲絶対阻止の闘いは、9月の国会前を頂点として、全国で1000万人規模の労働者民衆が決起しました。 昨年の9・6徳島刑務所闘争には、多くの人が国会前から駆けつけ、終わるやいなや国会前に戻るという闘いを行いました。文字通り、改憲・戦争反対と星野闘争が一つの闘いになったのです。 安倍政権は「国会で3分の2を取った」として改憲・戦争の攻撃を激化させていますが、その実態は実に脆弱であり、何の展望もありません。沖縄、福島、新潟を始め、重要選挙区で敗北し、比例区で自民党に投ぜられた総数は2000万票にすぎません。 これに続く東京都知事選挙で、自民党・公明党が推した増田候補は惨敗しました。安倍政権は極反動の小池知事にすり寄り、改憲と選挙への道を開こうと狙っています。 天皇の「生前退位」の意思表明は、「そのために憲法改正が必要」として改憲への道を開こうとするものです。天皇があらゆる政治的・階級的対立を超越した絶対的存在であるかのごとく押し出し、その前にすべての勢力を屈服させようとする許しがたい攻撃です。これに対して、日本共産党を含むすべての政党が屈服しています。しかし、天皇を持ち出したことは安倍政権にとっても後が無い絶体絶命です。天皇に対して真正面から闘う勢力が登場した時、一気に情勢を変えることができます。 ⑶新自由主義との闘い 新自由主義がもたらした人間社会としての崩壊の果てに生み出されたのが「津久井やまゆり園」の事件です。27歳の青年が非正規として徹底的に搾取され、非人間的な扱いを受けたあげく、19人もの障害者を虐殺しました。その真の責任は安倍政権にあるのです。 安倍政権は、もう一つの改憲攻撃として労働法制改悪を狙っています。いわゆる2018年問題として、全員非正規、首切り自由の社会をつくり出すというのです。 しかし、安倍政権がいかに攻撃を激化させようが、労働組合を徹底的に解体して「産業報国会」を結成し、総翼賛体制を確立しない限り、戦争はできません。階級的労働運動が真っ向から対決し、これと闘うことによって改憲・戦争を阻止する情勢が来ています。 ゼネストと国際連帯で安倍政権を倒そう。パククネ政権のゼネストに決起する韓国民主労総、半年間もゼネストで闘うフランス労働者、全世界で決起する労働者階級と団結して闘えば、戦争と労働法制大改悪を必ず打ち破ることができます。 東北アジアに切迫する戦争、核戦争の危機を打ち破るのは、国境を超え、民族を超えた労働者の国際的共同闘争です。 この秋、全国でつくられる実行委員会と絵画展を結合し、11月6日全国労働者総決起集会と11月12日ソウルの民主労総全国労働者集会をともに実現しよう。 その上に11月27日、星野全国集会を実現しよう。東京の牛込箪笥区民ホールに集まり、戦闘的なデモに打って出よう。 [4]再審闘争の前進 ⑴裁判所・検察庁との攻防 8月5日、再審弁護団は、三者協議開催と全証拠開示を求める意見書を提出しました。 6月3日に検察官が提出した意見書が「三者協議も証拠開示も必要ない」としたことを徹底的に弾劾し、11人の民間目撃者の供述調書を始め全証拠の開示を求めるものです。 星野さんの再審無罪をかちとる闘いは、国家権力との攻防として展開されています。その焦点は、三者協議を開かせ、全証拠の開示をかちとることです。 現在異議審の段階にある再審闘争に勝ち抜くには、国家権力と徹底的に闘い、無実の証拠を法廷に引きずり出さなくてはなりません。 ⑵無実の証拠を開示しろ 7月21日、ビデオ国賠訴訟において最高裁第一小法廷(大谷直人裁判長)は上告を棄却する決定を行いました。再審請求人である星野さんの「証拠を利用する権利=アクセス権」を否定し、ビデオテープを「紛失」した裁判所と警視庁公安部の責任を認めない許しがたい決定です。 6月30日、熊本地裁(溝国禎久裁判長)は、1985年(昭和60年)に熊本県松橋(まつばせ)町(現宇城市)で発生した殺人事件について、再審開始を認める決定を出しました。熊本市の宮田浩喜さん(83)は有罪判決が確定し、13年間服役した後、再審請求を行っていました。宮田さんは、「布切れを小刀に巻き付け、犯行後に燃やした」と自白しましたが、その布切れが開示された証拠の中にあったのです。またしても検察官は無実の証拠を隠していたのです。 検察官がいまだに隠している証拠をすべて開示させれば、星野さんの無実は必ず証明されます。 [5]1年間の運動方針 ⑴100万人労働者民衆の総決起を 私たちは2009年の全国総会において「労働運動の力で星野さんを取り戻そう」という大方針を確立しました。 2008年8月、第1次再審請求の特別抗告棄却決定において、最高裁は星野さんを有罪とする核心証拠であるKr供述に「服装の色に関する誤りがある」ことを認めました。星野さんを特定する根拠とした服装の色が、「きつね色」ではなく薄青であったことを認めたのです。服装の色が違えば別人です。ここから出る結論は、再審開始決定以外にありません。にもかかわらず最高裁は、「後ろ姿で分かった」とか「声で分かった」とか理屈にもならない理屈を並べて再審請求を退けました。 これを打ち破るには、どのような闘いが必要かを私たちは徹底的に論議しました。そのために「松川闘争」がどのようにして勝利したか、その教訓を学びました。 そして、労働運動を中軸にしてあらゆる労働者民衆の闘いを結集し、その力で星野さんを取り戻す以外にないと決断したのです。具体的方針として、全証拠開示・再審開始を求める100万人の署名を開始しました。 以来7年、星野さんを取り戻す闘いは大きく飛躍してきました。特にこの1年間、『星野新聞』と絵画展をもって、広範な怒りと一つなる前進をかちとってきました。 いよいよこの闘いを前進させ、星野さん解放を現実しよう。 ⑵11月東京、ソウル、全世界の決起へ 動労千葉と民主労総が世界に呼びかける歴史的な国際連帯の11・6労働者集会を共に闘いましょう。 11月6日東京と12日ソウルを頂点に、ゼネストと国際連帯で戦争と労働法制の改悪を打ち破る世界的な闘いが行われます。この闘いはこれまでの延長ではない、まったく新たな決起です。全世界の労働者が一つに団結し、戦争と労働破壊をゼネストと団結で打ち破るために総決起するのです。ここにこそ、無力な「野党共闘」や体制内の労組指導部を乗り越えて、安倍政権を倒す道があります。 全国の救援会から、賛同署名と賛同金を送ろう。11月6日東京・日比谷公園に総結集しよう。残り2ヶ月、全国で総決起しよう。 ⑶『星野新聞』 『星野新聞』は、これまでの『星野再審ニュース』に比べても見出しや写真も大きくなり、一目で記事の配置が分かります。力強さが全然違います。 全国の力で、『星野新聞』をさらに良いものにして行きましょう。 毎号『星野新聞』は多彩な内容で発行されています。 記事や投稿、詩、短歌、川柳、挿絵などを送ってください。 「星野さんと共に」は、星野文昭さんへの思いをつづる投稿欄です。星野文昭さんとの団結の言葉を全国から集中してください。 手渡しによる直接配布の拡大は、単に財政問題にとどまらず、「顔が見える関係」をくります。「自宅の回りの数軒なら配れる」という人が現れています。『星野新聞』の強力な配布網をつくっていきましょう。 労働組合を始め、人権運動、市民運動、救援運動、さらに宗教者などへの配布も行っていきましょう。 ⑷財政闘争の強化を 今年の全国総会の重要な目標は、財政的強化を実現することです。 『星野新聞』発刊は、大衆運動として星野闘争の財政を自立的に担える力をつくり出すことを一つの目標にしています。しかし、現状はまだまだ厳しいものがあります。 これを突破する道は、『星野新聞』と賛同会員の拡大しかないと考えています。「星野さんを取り戻すために、毎月『星野新聞』を買ってくれる人をどうふやしていくかが、実践的には最大の課題ではないでしょうか。 それを軸に救援会を拡大すると共に、それをもって全国的運動を支えていただくしかありません。 これまで再審闘争を支えるための再審カンパをお願いしてきましたが、それも『星野新聞』の発売で担って行きたいと考えています。 星野さん無実を証明するための実験や鑑定書作製のためには、多額の費用が必要になります。また再審弁護団に、星野さんとの接見を行ってもらうための費用も必要です。 ⑸絵画展と救援会の拡大 今年の絵画展は、9月末で60カ所を超えます。その一つひとつが、労働組合を中心にした実行委員会による取り組みとして行われ、新たな出会いと決起を次々に生み出しています。 特に今年は、11月労働者集会に向かって各地でつくられる実行委員会と結んでこれまで以上の拡大をかちとって行きましょう。 これを土台として、さらに全国に星野救援会を結成して行きましょう。 『獄壁を超えて』第23号が発行されました。 今回は、21名が獄壁を超えた星野文昭さんへの思いを語っています。私たちの運動を広げていく新たな武器になります。 各地の絵画展に置いて、多くの人にすすめてください。 ⑹再審闘争 星野文昭さんの再審・無罪をかちとろう。 そのための最大の課題は、三者協議を開かせ、全証拠を開示させることです。東京高裁、東京高検との闘いもこれが焦点です。 検察官が11人の民間目撃者の供述調書を隠し続けるのは、きわめて不自然であり、不当です。存在がこれほど明確な証拠をどうして出さないのか。 検察官を徹底的に攻め、11人の現場目撃者の開示を突破口に、すべての証拠を開示させよう。全証拠を開示させれば、星野さんの無実は明らかになります。 今年は、2月26日と6月20日の2回にわたって、東京高裁への署名提出行動を闘いました。検察官が11人の民間目撃者の供述調書を隠し続けることはまったく不当であり、あまりにも異様です。検察官が必死に隠蔽するのは、ここに真実が隠されているからです。全ての証拠を開示させれば、星野さんの無実は必ず明らかになります。 100万人の署名を集め、全証拠開示を強制しよう。 面会・手紙国賠訴訟は、東京高裁奥田裁判長の不当な判決を覆すために、上告審を闘っていきます。 再審弁護団は、何回も現場に足を運んで、星野文昭さんの主張を検証する調査しています。私たちも、現地調査を積極的に行い、星野さん無実を現場で確認しましょう。 ⑺自由な友人面会をかちとろう 徳島刑務所の許しがたい攻撃を打ち破り、自由な友人面会をかちとろう。友人と会い、会話することは、人間として当然の権力です。いかなる権力も、この権利を奪うことはできません。 何回でも徳島刑徳島刑務所に行き、友人面会の門をこじ開けよう。全国から、星野さんに手紙を送ろう。 受刑者の人間としての権利を認めない徳島刑務所に、全国から抗議を集中しよう。 [6]終わりに-9・4徳島刑務所闘争から11月へ 明日の徳島刑務所包囲デモで、絶対に星野文昭さんを取り戻す決意を徳島刑務所と国家権力に叩きつけよう。獄壁を超えた「集団面会」を実現し、星野さんとの団結を固めよう。国家権力による分断を打ち破って、差し入れ行動を行おう。 9月17日には、星野文昭さん暁子さん結婚30年のイベントを行います。全国から、お祝いのメッセージを送ってください。 11月27日、東京の牛込箪笥区民ホールにおいて、今年2回目の全国集会を開催します。この1年間の成果のすべてを結集しよう。 11月6日、日比谷公園に集まり、歴史的な国際連帯行動を闘おう。 獄中42年を打ち破り、今こそ星野文昭さんを取り戻そう。 以上 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