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6.29全国集会 報告
集  会  宣  言

星野文昭さん解放! 100万人の署名運動へ

 獄中39年、不屈に闘い抜く星野文昭さんをついに取り戻すときがきました。私たちは、2010年代中期の階級的激動の中で必ず星野文昭さんを取り戻します。そのために、本日の集会をもって、全証拠開示・再審開始を求める100万人の署名運動に打って出ます。
 今や、資本主義は行き詰まり、たった1%の資本家が生き延びるために、安倍政権はクーデター的やり方で改憲・戦争の道に踏み出しました。強欲な資本の下で労働者民衆が日々殺されている現実と、戦争で労働者同士が殺し合わされる現実は一つのことです。労働者民衆の「生きさせろ!」、「戦争絶対反対!」の怒りが、社会の根底から吹き出しています。この怒りは、まちがいなく、生命をも奪う無期から「希望」を紡ぎ出してきた星野闘争と結合します。100万人の署名運動に全力で取り組み、星野さんを取り戻そう。
 星野さんの闘った70年安保・沖縄闘争は、沖縄の怒りと一体となった青年労働者・学生が、体制内指導部を乗り越えて登場した歴史的闘いでした。本土・沖縄の分断を打ち破るこの闘いを通して、労働者階級全体が荒々しく登場することに恐怖した国家権力は、星野さんに対して「殺人罪」をでっち上げ、無期懲役刑を下しました。その攻撃は国鉄・分割民営化による労働組合解体攻撃と一体のものでした。
 星野さんと暁子さんは、全力でこの攻撃に立ち向かい、戦争絶対反対の不屈の闘いを守り抜いてきました。新自由主義攻撃と最先端で闘う星野=暁子闘争は、階級的労働運動とその拠点建設の闘いに根源的力を与えています。
 動労千葉は1047名解雇撤回闘争を貫き、国鉄分割・民営化による解雇が不当労働行為であることを東京高裁に認めさせました。世界恐慌がますます深まっている中で、新自由主義攻撃を打ち破る外注化・非正規職撤廃の闘いは、労働者階級の中に次々と新たな闘いを生み出しています。フクシマの怒りと一体となった被曝労働拒否を闘う動労水戸のストライキは、フクシマ圧殺攻撃を吹き飛ばし全人民の闘いを解き放つ力となっています。
 星野さんの再審請求の闘いは、捏造した証拠で無実の星野さんに無期を強制する国家犯罪を弾劾する闘いです。私たちは2009年に、「労働者階級の力で星野さんを取り戻す」路線を打ち立てました。全国労組交流センターと共に闘った2回の徳島刑務所包囲デモは、星野さんとの団結を打ち固め、労働者階級の魂を根底から揺り動かす感動を生み出しました。
 全証拠開示大運動は広範な労働者民衆の賛同を得て進んでいます。星野文昭さんが暁子さんと固い信頼を築き、非転向で戦争に反対し、国家権力と闘い続けていることが労働者民衆の信頼となり、希望となり、新たな団結を生み出しています。
 『愛と革命』と「ソリダリティ」を武器に100万人の署名運動を推し進め、戦争と闘う拠点を無数に作り出し、その力で星野文昭さんを絶対に取り戻しましょう。

    2014年6月29日


6.29全国集会 基調報告
全証拠開示! 再審開始! 無実で39年
今こそ星野文昭さん解放を 6・29全国集会  −基調報告−


〔1〕星野文昭さん解放へ100万人の署名を
1 星野文昭さんを取り戻す決意
私たちは、重大な決意を持って本日の集会に集まりました。
 星野文昭さんを取り戻す時が来ました。沖縄闘争を闘い、戦争に反対する政治犯として無期懲役を強制されながら、これを打ち破って39年間、非転向を不屈に貫く星野さんの闘いと、「命より金」の新自由主義に対して「生きさせろ!」と立ち上がる労働者階級の闘いが一つになって燃え上がる時が来たのです。
 星野さん解放とは全ての人間を解放する闘いと一つであり、「全ての人間が人間らしく生きられる社会」をつくる闘いです。
 星野さん解放を求める100万人の署名を集め、星野文昭さんを取り戻そう。

2 改憲・戦争の安倍政権を倒そう
 安倍政権は、「国民の生命・財産を守るため」と称して憲法解釈を変え、集団的自衛権の発動=戦争に向かって突進しています。その一方で、フクシマ切り捨ての原発再稼働・輸出、過労死まで強制する労働規制の破壊、民営化・非正規職化を進め、さらに消費税増税・大衆収奪の強化を行っています。
 長きにわたって労働者階級の怒りを押さえ込んできた、既成野党や体制内労組指導部の総屈服を突破する闘いが力強く始まっています。
 今日、投票日を迎えた杉並区議補欠選挙において、北島邦彦さんは補欠選挙という枠を大きく超えて「戦争反対! 安倍、石原、田中を倒そう」と訴えて闘い抜きました。
 6月8日、国鉄闘争全国運動集会は、国鉄闘争の新たな出発を宣言し、動労総連合を全国に拡大する歴史的な方針を確立しました。労働者の階級的魂は不滅であり、国鉄闘争を中軸とする闘う労働運動は必ずよみがえって、安倍政権打倒に向かって爆発します。
 動労千葉の外注化阻止のストライキ、動労水戸の被曝労働拒否のストライキ、国労郡山工場支部の闘いは、その先頭に立つものです。
 国鉄闘争を先頭とする階級的労働運動、反原発・改憲阻止闘争、選挙闘争が一体となって、2010年代中期の巨大な闘いが燃え上ろうとしています。

3 星野さんを取り戻す闘い
星野さんは、1971年11月14日、佐藤政権(当時)が進めるペテン的な沖縄「返還」協定の批准を阻止するために、渋谷闘争に立ち上がりました。これは、ベトナム戦争に反対し、沖縄の怒りと連帯する、渾身の決起でした。
 70年安保・沖縄闘争が広範な労働者の決起を生み出し、体制変革にまで発展することを恐れた国家権力は、星野さんの無実を百も承知で「殺人罪」をでっち上げ、無期懲役としたのです。これは、「二度と70年のような闘いは許さない」という、全ての労働者階級にかけられた許しがたい国家犯罪です。
 星野さんが39年間、不屈・非転向で闘っている根底には、労働者階級に対する絶対的な信頼があります。人間を人間らしく生かすことができない所まで来てしまった新自由主義に対して、「生きさせろ!」という労働者階級の根底的な怒りが燃え上がっています。これとまったく一つのものとして、星野さんは闘っているのです。
 労働者階級は、階級的労働運動の爆発と星野さん解放を一体のものとして、壮大な規模で決起します。すでに、次のような闘いが始まっています。
 小竹運輸の労働者と家族が『愛と革命』を読んで腹を固め、闘いに立ち上がりました(『獄壁を超えて』22号)。東京・北部の会が訪問した都高教の分会は、星野署名に取り組み、分会として署名用紙を送ってくれました。全港湾のある支部の労働者の学習会では、『獄中36年』DVDに涙を流して感動し、『愛と革命』の読み合わせを進めています。これらは、労働者階級の巨大なマグマが動いていることのシグナルです。
 九州、いわて、秋田と、次々に星野救援会が結成されるのは、新しい情勢の到来です。キリスト者が「北東北3県に星野の会をつくり、国家犯罪をあばく」と闘っています。
 星野闘争を大きく広げるための歌もできました。『ソリダリティー』、『あの坂を登って』、『とり戻そう星野』の3曲とも素晴らしい歌です。この歌を歌って闘いを進めましょう。
 新しいカラーリーフレットと署名用紙もできました。

〔2〕2014年前半の闘い
1 都知事選挙から6・8国鉄闘争集会への前進
 2014年前半、労働者が社会の主人公になる闘いが大前進しました。
 東京都知事選挙に星野再審弁護団長の鈴木達夫さんが立候補し、私たち全国再審連絡会議も全力で闘いました。鈴木さんは、「労働者こそ社会の主人公だ。闘う労働組合を復権して、共に世の中を変えよう」と1000万都民に訴えました。
 動労千葉は、5・2外注化阻止のストライキに立ち上がりました。この闘いは、CTS(千葉鉄道サービス)の労働者の安全を共に守るためにストライキを敢行するという画歴史的な闘いです。JR結託体制が崩壊し、組織拡大に向けた闘いが前進しています。
 動労水戸は、5月10日のストに続いて、5・30〜31常磐線竜田延伸阻止・被曝労働拒否のストを打ち抜き、5・31いわき闘争を組織して闘いました。労働組合が被曝労働拒否でストライキを行うのは、世界の最先端を行く闘いです。
 国労郡山工場支部が、これと連帯して外注化阻止へ総決起しています。
 非正規として非人間的な扱いを受け、雇い止め=首切りにされた青年労働者が次々に立ちあがっています。労働組合に結集し、労働組合を結成して、闘いを開始しています。
 5月沖縄闘争は、安倍政権の改憲・戦争攻撃と真っ向から立ち向かい、沖縄においてこそ階級的労働運動を前進させるものとして闘われました。
 3・11フクシマが示した怒りは、フクシマを切り捨て、改憲・戦争に突進する安倍政権を打倒し、新自由主義を粉砕するものです。
 6・8国鉄集会の歴史的な大成功は、これら全てを闘いを総結集し、2010年代中期の展望を開きました。その中で、国際連帯が大きく発展しています。
 
2 星野闘争の到達地平
 2014年の前半の闘いは、第1に、星野闘争を労働者階級が自らの正面課題とする大きな前進をかちとりました。
 私たちは2009年の全国総会を、第1次再審請求における最高裁特別抗告棄却に死活的に反撃して、星野さんを本当に取り戻すための飛躍と転換をかけて闘い取りました。その核心は、「労働者階級の力で星野さんを取り戻そう」という基本方針の確立です。
 その実現として、全国労組交流センターと共に2回の徳島刑務所デモを闘い、2・9渋谷大デモ、東京高裁包囲デモ等をうちぬき、星野さんと労働者との感動的な団結を打ち固めてきました。今日、労働者民衆の「生きさせろ!」「戦争絶対反対」「沖縄・フクシマの怒りを忘れるな」の声が噴出している中、「星野さんを取り戻そう」という熱い思いが労働者の中にあふれ、星野闘争は力強い労働者の闘いとなったのです。
 第2に、星野闘争の全人民的な前進がかちとられています。全国で、次々に絵画展が開催され、新たな「救う会」の結成が進んでいます。袴田事件の再審開始決定や星野全証拠開示大運動を通して、新自由主義国家の犯罪性、反人民性が暴かれ、国家権力への怒りが一挙に爆発しています。
 第3に、こうした前進の土台に星野文昭さんと暁子さんの闘いがあります。
 二人は「無期」という究極の分断攻撃に屈服・絶望するのではなく、労働者の自己解放闘争を信頼し、国家権力と非妥協で闘ってきました。そして、人間の本来的関係である団結と「愛と革命」を築きあげています。それが感動を呼び、希望となっているのです。
 暁子さんは「全国の集会に行って話をさせてもらった。多くの人から『生きる力をもらった』と言われたし、涙を流しながら聞いてくださる人が何人もいた。文昭と私が労働者との団結を大事にしながら築いてきたものがあるから、文昭解放の100万人の署名は可能だ」と確信をもって提起しています。

〔3〕今日の情勢と闘い
1 世界戦争危機の進行
世界大恐慌は深化し、基軸国アメリカの没落はますます激しく進行しています。「景気回復」なるうたい文句とは裏腹に、長期金利は低下する一方です。米国民所得は、1999年から2012年までに9%も下落しています。
 その中で、シリア、ウクライナ、イラク、そして東アジアと戦争的危機が激しく進展しています。オバマ大統領は、300人の軍事顧問団のイラク派兵を決めました。ベトナム戦争は、軍事顧問団の派遣から始まったのです。

2 8・17集会で安倍政権を打倒しよう
 「アベノミクス」は完全に破綻しています。「異次元緩和」も円安、インフレ、国債暴落の危機を促進するだけであり、23カ月連続の貿易赤字が続いています。この危機に追い詰められて、安倍政権はあがきにあがいています。いっさいの犠牲を労働者に押しつけるために、「残業代ゼロ」をもって無制限の長時間労働を強制しようとしています。
 8月17日、「戦争・原発・首切りの安倍をともに倒そう 8・17大集会」が日比谷公会堂で開かれます。労働組合を中軸に闘う統一戦線を形成して、安倍政権を倒す一大集会です。この集会を私たち自身の闘いとして成功させよう。

〔4〕2010年代中期の激闘で星野さん解放を
1 星野さんを取り戻すたたかいは、本格的力勝負に入っています。本年前半の前進に踏まえ、2010年代中期の激闘の中で星野さんを絶対に取り戻すために、100万人の署名運動にうって出ることを決断しました。星野さんと暁子さんのたたかいが持っている階級性、不屈性、自己解放性は、「戦争反対」の声、沖縄・フクシマの怒り、「生きさせろ!」の声と必ず結び付きます。闘えば、必ず勝利する確信にみなぎっています。
 100万署名のために、労働組合に持ち込もう。大胆に大胆に、職場、学園、地域で圧倒的に組織し、星野さん解放闘争の全人民的たたかいをつくりだそう。

2 東京高裁・東京高検と徹底的に闘い全証拠を開示させよう
 全証拠開示は、国家権力との激突です。夏から秋へ、東京高裁・東京高検を徹底的に攻めぬこう。東京高裁の開示勧告から半年もたってまともなネガ・データを交付しない検察を絶対に許すことができません。星野さんの命を何と考えているのだ!
 東京高裁・東京高検を追い詰め、ネガに続いて、民間目撃者11人の供述調書の開示をかちとろう。これを突破口に、検察官が隠し持つ証拠を一つ残らず引き出そう。
 ビデオ国賠は、9月9日に判決を迎えます。全証拠開示の闘いと一体に勝利しよう。

3 星野闘争を全国に拡大しよう
各地で開かれた絵画展や集会は大成功し、運動と組織は大きく前進しています。
 労働者階級の闘いを基軸に、市民運動、救援運動、弁護士、学者、宗教者、芸術家など、圧倒的に広範な人々を結集する大運動として星野闘争を広げていこう。
 全国に救う会、取り戻す会を結成しよう。絵画展を全国で開こう。一人ひとりの決起を大切にし、100万人の怒りと希望を組織していこう。
 『愛と革命』を大胆に活用して、闘いの仲間を増やそう。

4 星野文昭さん・暁子さんと団結しよう
 獄中から戦争絶対反対・安倍政権打倒を貫く星野文昭さんの闘いは、階級の魂を示し、全労働者に希望を与えるものです。国家権力の弾圧を打ち破り、星野さんとの団結を固めよう。この闘いを一体で貫く暁子さんと固く連帯しよう。
 徳島刑務所の攻撃を不屈で原則的な闘いによって打ち破り、星野さんは今年4月、「2類」への進級をかちとりました。徳島の闘いを先頭に、星野さんの健康と権利を守ろう。
 7月18日判決の面会・手紙国賠に勝利し、自由な友人面会をかちとろう。

 2010年代中期、国鉄闘争、反原発・改憲阻止、選挙闘争を一体で発展させ、改憲・戦争の安倍政権を打倒しよう。
 100万人の署名を集めて全労働者民衆の力を結集し、星野文昭さんを取り戻そう。 

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