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11.29全国集会 報告
11・29全国集会基調報告

100万人の署名で星野文昭さんをとり戻そう

[1]獄中40年を打ち破ろう
 私たちは、燃えるような決意をもって、本日の集会に集まりました。獄中40年、これ以上1日たりとも、星野文昭さんを刑務所に置くことはできません。2015年から2010年代中期の闘いに打って出て、何としても星野さんを取り戻そう。
 6・29全国集会において「100万人の署名で星野文昭さんを取り戻そう」という方針を決めました。この署名運動をいよいよ本格的に発展させて、星野さんを1日も早く取り戻す確かな展望をつくり出すことが、本日の集会の目的です。
 そのためにも、鈴木達夫弁護団長の衆議院選挙勝利に向かって総決起しよう。
 今や、100万人の署名を集め、星野さんを取り戻す闘いを本格的に爆発させていく条件は満ち満ちています。
 第1に、星野文昭さん自身の闘いです。星野さんは、沖縄返還協定の批准を阻止するために闘い、その報復としてかけられたでっち上げ無期懲役に屈することなく、戦争絶対反対を貫いて獄中40年を闘っています。
 星野さんは、獄中からでっち上げ無期という国家犯罪を弾劾し、「すべての人間が人間らしく生きられる社会」の実現を訴えています。この星野さんの闘いの根幹には、労働者階級に対する絶対的信頼があります。
 星野暁子さんは28年間、星野文昭さんとともに生き、獄壁を超える愛と団結を貫いて闘いの先頭に立っています。二人の闘いを軸に星野闘争が切り開いた地平を描いた『愛と革命』は、広範な感動を生み出しています。
 各地で開かれる絵画展や集会はいずれも成功し、「無期懲役なのにどうしてこんなに明るく澄みきった絵が描けるのか。獄中から戦争絶対反対を叫ぶのはすごい。この人を何としても取り戻したい」という声が返って来ます。星野文昭さんと暁子さんの闘いは無期攻撃を打ち破り、勝利の日々を切り開いています。
 第2に、星野闘争が労働者民衆の怒りや闘いとともに前進し、全国、全世界に広がる情勢を迎えています。
 安倍政権の7・1閣議決定は完全に情勢を変えました。戦争と改憲に向かって突進する安倍政権に対して、かつてなく深く激しい労働者民衆の怒りが燃え上がっています。
 新自由主義によって、膨大な労働者、とりわけ青年労働者が人間として生きることを奪われ、未来への希望を奪われています。「生きさせろ!」という根底的な闘いが爆発しつつあります。その怒りと闘いが、星野さんの闘いと一つになる時が来たのです。
 すでに、いくつかの会が新たな前進を切り開いています。三多摩では、救う会と地域の仲間や労働組合が一つになって取り組み、絵画展と集会の画期的な成功を実現しました。いわてや秋田では、絵画展と集会を成功させて新たな星野救援会を結成しました。大阪、松江で初めて絵画展が開かれ、12月には、兵庫でも開かれます。
 国鉄闘争を先頭とする労働組合を軸としながら、市民運動、救援運動、宗教者、学者、文化人等々、あらゆる人々を100万人の署名に組織して行きましょう。
[2]鈴木達夫弁護団長を国会へ
⑴東京第8区(杉並区)から立候補を決断
 11月21日、安倍首相は衆議院を解散しました。12月2日公示、14日投票に向けて、日本の政治は激しく動き出しています。安倍政権は労働者民衆の怒りと闘いによって打倒されながら、延命のために解散・総選挙に打って出たのです。労働者民衆をなめきったこのような攻撃を「安倍政権を倒せ」の怒りで迎え撃ち、粉砕しよう。
 この2年間、安倍政権はいったい何をやって来たのでしょうか。秘密保護法の強行成立であり、戦後憲法の根幹である第9条をクーデター的に破壊する集団的自衛権行使の7・1閣議決定です。昨年12月には、韓国、中国、さらにはアメリカの反対も押し切って靖国神社参拝を強行しました。原発事故で故郷を追われた数十万人の怒りなどなかったかのようにフクシマを圧殺して原発を再稼働し、その輸出まで行おうとしています。労働法制を解体して民営化と非正規化を進め、「生涯非正規」を強制しようとしています。
 膨大な米軍基地を強要し続けた上に、辺野古新基地建設まで強行しようとする安倍政権に対する沖縄県民の怒りが仲井真知事を打倒し、安倍政権に痛打を与えました。
 安倍政権に対する労働者民衆の怒りと闘いを、盗聴の拡大、司法取引、匿名証言などの「新捜査手法」という治安弾圧の強化をもって圧殺しようとしています。
 安倍政権はボロボロであり、グラグラです。安倍首相は「アベノミクス解散」などと開き直っていますが、アベノミクスの崩壊はもはや誰の目にも明らかです。日銀が「異次元緩和」を連発し、総計350兆円もの金融緩和を強行しながら、7~9月期のCDP速報値はマイナス1・6%になりました。内閣支持率は低落し、『朝日新聞』の世論調査では、ついに不支持が支持を上回りました。
 しかし、既成野党や体制内指導部は、安倍政権と闘うどころか、攻撃の先兵に成り果てています。連合は、なんと消費税増税に賛成し、安倍政権の最後の支えになっています。日本共産党は「国際テロリスト財産凍結法」にもろ手をあげて賛成し、「自衛戦争」を賛美する、国家主義・排外主義の先兵になっています。
このような情勢を突き破り、現代社会の根底的な変革を訴えて、鈴木達夫弁護団長は立候補を決意しました。この選挙戦は、「生命より金」の社会を変えるために、一切の制動を打ち破って労働者民衆の怒りを爆発させるものであり、星野文昭さんを取り戻す闘いそのものです。
 新自由主義の崩壊によって人間として生きられない現実に対して「生きさせろ!」と叫ぶ労働者民衆に、巨大な規模で歴史選択・党派選択を求めるものです。

⑵鈴木弁護団長を押し立てた選挙戦で100万人とつながろう
 鈴木弁護団長は、「安倍政権の延命を許さず、労働者が社会の主人公に」をメインスローガンに、以下の6つを掲げて闘っています。
①労働者・学生・市民の行動で、憲法改悪と戦争を必ず阻む!
②集団的自衛権行使は絶対にさせない! 辺野古新基地建設阻止!
③労働者は奴隷ではない! 民営化・外注化反対、非正規職撤廃! 労働組合をよみがえらせる
④福島を見殺しにするな! 川内原発再稼働絶対反対・全原発廃炉へ
⑤医療・介護・年金を奪うな! 生活破壊の消費増税は撤回させる
⑥現代の治安維持法=特定秘密保護法・盗聴法に反対! 公安警察による弾圧を許さない! 無実の星野文昭さんを取り戻そう
 この内容のすべてが、労働者民衆の怒りと思い、希望を代表するものです。6つのスローガンで100万人と結びつき、自民党・石原伸晃を打倒して、鈴木弁護団長を国会に送り込もう。杉並区から全国に労働者民衆の怒りを拡大し、星野さんを取り戻す政治的階級的力をつくり出していこう。

⑶2010年代中期の高揚へ
 資本主義の最後の延命形態としてあった新自由主義は完全に破綻し、ウクライナ、イラク、シリア、東アジアと、資源・領土の争奪をかけたむき出しの侵略戦争が展開されています。ウクライナでは、NATOとロシアが軍事的に激突し、すでに4000人を超える死者がでています。束の間の停戦が訪れたとしても、次の大戦争への息継ぎにすぎません。
 鈴木弁護団長を押し立てた選挙戦は、11・2労働者総決起集会の歴史的勝利から2010年代中期の階級闘争の巨大な展望を切り開く闘いです。新自由主義を根幹で打ち破って組織拡大の闘いに踏み出した動労千葉の闘いは、労働者民衆の希望となっています。この動労千葉の闘いを全国に押し広げるのが「動労総連合を全国に」の闘いです。
 JR内の労働者も外注先の労働者も、すべての労働者を原則的に闘う動労総連合に組織し、これを軸に、全国で闘う労働組合を復権しよう。ここに、100万人の署名を集めて、2010年代中期に星野さん解放をかちとる核心的な力があります。
 11・2集会に続く訪韓闘争によって、労働者の国際連帯は一層うち固められています。戦争を打ち破る根源的な力は、国境・民族を超えた労働者階級の国際連帯です。
 この情勢の中で、新自由主義と闘う学生の怒りが大爆発を開始しました。京都大学から始まった闘いは、60年、70年を超える学生運動の高揚の始まりです。「過激派キャンペーン」をもってする不当逮捕や不当捜索で学生運動の高揚を抑えつけようという弾圧は、闘いの火に油をそそぐだけです。
 鈴木弁護団長を国会へ送り、星野文昭さん解放へ前進しよう。

[3]星野文昭さんは無実
⑴星野さんは「殴打」していない
 1983年、東京高裁・草場良八裁判長が下した判決は、①星野さんが機動隊員を鉄パイプで殴った、②倒れた機動隊員に火炎ビンを投げろと命令したとして、懲役20年の一審判決を破棄し、星野文昭さんを無期懲役としました。87年の上告棄却によってこれが確定判決となりました。
 しかし、星野さんは無実です。星野さんはデモ隊のリーダーの一人として闘いましたが、機動隊員を殴打していないし、火炎ビンを投げろという命令もしていません。
 星野さんは、殴打現場から離れた十字路に立ってNHK方向に現れた機動隊の動きを警戒していました。これは、渋谷で待ち受ける労働者民衆と合流して闘うために、デモ隊のリーダーとして当然の行動です。

⑵第2次再審に勝利しよう
現在闘っている第2次再審の異議審は、1996年の再審請求以来の全蓄積の上に展開されています。
 第1次再審の特別抗告審で、最高裁は、確定判決を支える核心的証拠であるKr証人の供述調書の誤りを認めました。星野さんの着ていた服がKr証人の言う「きつね色」ではなく薄青であったことを認めたのです。確定判決は、その根幹から崩壊しました。
 第2次再審において、159枚の写真の開示をかちとり、その中に「一郎丸写真」がありました。星野さんが右手に持つ鉄パイプは白い紙が巻かれたままで、汚れも損傷もありません。6人の「供述調書」が言うように「激しく機動隊員を殴打」などしていないことが、物的証拠によって証明されたのです。
 しかし東京高裁は、ネガの開示要求を拒否したまま、写真が若干不鮮明なのを口実に「損傷らしき痕跡」があると強弁して、再審請求を棄却しました。こんな決定を絶対に打ち破らなければなりません。
 異議審の中で三者協議を積み重ね、ついにネガデータを開示させました。この鑑定を行い、星野さんの無実を証明することが異議審の最大の攻防となっています。
 さらに、11人の現場目撃者の供述調書を始め、すべての証拠を開示させよう。

⑶全証拠を開示させよう
 再審・無罪をかちとり星野さんを取り戻すには、検察官が隠し持つ全証拠を開示させることが、絶対に必要です。
 第1に、全証拠開示は星野さんの当然の権利です。
 でっち上げ無期懲役を打ち破り再審・無罪をかちとろうとする星野さんが、すべての証拠を開示させ、裁判に利用するのはまったく当然の権利です。
 第2に、証拠収拾能力の格差を打ち破るためです。
 警察・検察は膨大な人員と予算を使い、国家権力の力で証拠を集めます。この圧倒的な格差を打ち破って、警察・検察と対等に闘うために全証拠開示は必要です。
 第3に、証拠は、検察官の独占物ではありません。
 それは、真実を求める者のためのものです。
 第4に、「無実の証拠は検察庁の倉庫にある」(客野美喜子さん)のです。
 足利事件(2010年)、布川事件(2011年)、東電女性社員殺人事件(2012年)と相次ぐ再審・無罪を実現した証拠は、すべて検察庁の倉庫から出てきました。
 星野さんは政治犯として闘っています。検察官が隠し持つすべての証拠を開示させるためには、100万人の署名が絶対に必要です。

⑷ビデオ国賠控訴審勝利へ
裁判所と警視庁公安部は、星野さん無実の証拠であるビデオテープ2巻を「紛失」したと称しています。これは証拠隠滅であり、その責任を徹底的に追及するためにビデオ国賠を開始しました。
 9月9日、ビデオ国賠訴訟の1審判決は、星野さんが証拠を利用する権利を認め、国と東京都にそれぞれ20万円の賠償支払いを命じました。
 これに対して国と東京都は、不当にも控訴を申し立てました。
 全証拠開示闘争の重大な課題として、ビデオ国賠訴訟の控訴審に勝利しよう。
 12月17日午前11時30分、東京高裁第809号法廷に集まってください。

[4]星野文昭さんの闘い
⑴11・14渋谷闘争
 1971年の春から夏にかけて、星野文昭さんは成田空港建設のための土地強奪を阻止するために、三里塚に常駐しました。7月の仮処分阻止闘争と9月の第2次強制代執行阻止闘争に決起し、2件の全国指名手配を受けました。
 11月14日、星野さんは、目前に迫った沖縄返還協定の批准を阻止するため、渋谷闘争に立ち上がりました。当時の佐藤政権が進めた返還政策とは、沖縄の人々の要求をかなえるかのようなポーズをとりながらそれを踏みにじり、米軍基地を半永久的に固定化するものでした。核兵器持ち込みの密約までありました。11月10日、沖縄では全軍労を先頭に10万人が全島ゼネストに決起し、批准反対の意思を表明しました。
 星野さんたちは、これに連帯して闘いました。深夜まで続いた闘いの中で、313人もの労働者・学生・市民が逮捕され、機動隊員1名が死亡しました。国家権力は報復弾圧として、「殺人罪」をでっち上げて星野さんに死刑を求刑した上、無期懲役としました。
 71年11月の闘いは、70年安保・沖縄闘争の頂点をなす闘いです。11・14渋谷と11・19日比谷の闘いに、全学連とともに青年労働者がクビをかけ、人生をかけて決起しました。総計3000人にも達する逮捕を乗り越え、日本政府が戦後政治の根幹としてきた日米安保体制を根底から打ち砕く闘いとして爆発したのです。
 逮捕された労働者のまわりには「守る会」や「取り戻す会」が次々に結成され、既成指導部のくびきを突き破って、体制変革にまで登りつめる闘いとして前進しました。

⑵安倍政権を打倒する闘い
 星野さんは獄中40年を不屈に闘い、戦争と改憲の安倍政権打倒へ闘っています。
 星野さんに対する無期攻撃は、国鉄分割・民営化として開始された1980年代の新自由主義そのものとしてかけられたものであり、労働組合を解体する攻撃と一体でかけられた「究極の団結破壊」としてあります。星野さんは、「団結の破壊・分断が新自由主義の最大の特質」であり、だからこそ「星野闘争は新自由主義に対決する闘いの重要な一環」と提起しています。
 星野さんの言うように、日々無期攻撃を打ち破ってきた星野闘争は、それ故に、団結を団結としてよみがえらせ、闘いを勝利させる力を持っています。
 星野闘争は、えん罪を晴らす闘いであると同時に、安倍政権による改憲・戦争攻撃、団結破壊と闘う最前線の今日的闘いです。だからこそ星野闘争は、労働者階級の正面課題として位置付いているのです。今日では、全国34カ所の国鉄集会で「ソリダリティ」が歌われる状況がつくり出されています。
⑶労働組合を蘇えらせる闘い
 新自由主義は民営化と非正規化を極限まで進め、人間社会が社会として成り立たないところまで破綻を深めています。こうした中で、闘いの核心は、闘う労働組合を蘇えらせることです。労働者民衆の怒りを力ある闘いとして組織するには、資本・権力とどこまでも闘う労働組合が立たなくてはなりません。闘う労働組合を蘇らせることが2010年代中期の核心であり、国鉄闘争がその中軸中の中軸です。
 星野文昭さんの闘いは労働者民衆に勇気を与え、労働組合への結集を呼びかけるものになっています。星野さんの不屈の闘い、戦争絶対反対が、100万人の労働者民衆と結びつく時が来たのです。

[5]100万人署名運動の力で星野文昭さんを取り戻そう
⑴ 安倍政権、国家権力との闘い
 無実の政治犯・星野文昭さんを取り戻す闘いは、安倍政権、国家権力との真正面からの闘いです。
 2015年から2010年代中期へ、全証拠開示・再審開始を求める100万人の署名として、戦争と民営化に対するすべての怒りを組織しよう。100万人署名の力で日本の政治的・階級的力関係を変え、その力で星野さん解放を実現しよう。
 星野闘争は労働者階級の正面課題としてすわり、2010年代中期の高揚と一体で前進しています。日韓米を中心にした国際的連帯も、決定的に前進しました。

⑵労働組合を軸にあらゆる運動、人々を100万人の署名へ
 闘いの第1は、何といっても労働組合の獲得です。
 全国で絵画展と集会を連鎖的に企画し、労働組合に突撃しよう。
 10月、松江市で初めての絵画展が開かれた際に労働組合に訴えたところ、組織的取り組みによる870筆の署名が送られて来ました。この星野署名が、国鉄闘争の一層の前進を実現する展望を開きました。
 大阪では、八尾北医療センター労組や労組軸の実行委員会で絵画展と集会が開かれ、労働者が星野さん解放を自らの課題とする闘いが始まりました。
 兵庫では、絵画展と労働組合の相談会が一体で開かれようとしています。
 この1年、全国労働組合交流センター、動労水戸、みやぎ連帯ユニオン、千葉労組交流センター、広島連帯ユニオン、みやぎ労組交流センター、全国労組交流センター東京地方協議会、広島県労組交流センター 、徳島医療福祉労働組合、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会、高陽第一診療所労働組合等々で、星野さんを取り戻す決議があげられています。
 2015年には、もっともっと多くの労働組合に星野決議を広めよう。
 国際的連帯も前進しています。日韓米の連帯は強化され、ドイツでも星野署名が集められています。
 第2は、あらゆる運動や団体と結びつき、あらゆる怒りを100万人の署名に組織していくことです。
 いわてでは、12月7日の絵画展と総会にむけて、岩手・秋田・青森のキリスト教奥羽教区58の教会に訴え、国家犯罪を弾劾する闘いとして進められています。
 九州や茨城において、キリスト教の教会で長期にわたる絵画展が開かれ、『愛と革命』やカレンダーを広範な人々に広める取り組みが進んでいます。
 えん罪と闘う人たちとの共闘も進んでいます。市民運動、救援運動、宗教者、学者・文化人など、あらゆる運動と人々を100万人の署名に獲得しよう。
 第3は、署名の担い手を増やし、運動と組織を拡大することです。
現在、星野救援会は全国に27あります。ここまで来たのは、大きな前進です。
 しかし、星野さんを本当に取り戻すにはもっと大きな力が必要です。日本の隅々まで網羅する星野救援会を組織し、その力で星野さんを取り戻そう。
 100万人の署名運動は、まさにその闘いを押し進めるものです。何よりも、署名の担い手を増やすことです。自ら署名を集める人を、全国で無数につくり出そう。
 さらに、運動と組織の拡大が必要です。全国で絵画展や集会を企画し、次々と救援会を結成して、その力で9月徳島刑務所デモに攻め上ろう。

⑶2015年の総決起へ
 2015年は、勝負の年です。
 2月、全国で闘われる国鉄集会の成功をともにかちとりましょう。改憲・戦争攻撃を打ち破る根源的な力は、国鉄闘争の前進にあります。
 フクシマの怒りと一つになり、3・11福島闘争に決起しよう。フクシマの怒りと闘いは、大地を取り戻して人間として生き抜くという根源的なものあり、すべてを取り戻そうとする星野闘争と一つのものです。
 来年の5月沖縄闘争は決定的に重要です。沖縄の労働者民衆は県知事選挙において仲井真を打倒し、すべてをわが手に取り戻すという根源的な怒りを示しました。これを否定し、あくまで辺野古新基地建設を強行する安倍政権を、沖縄の怒りと一つに打倒しよう。
 来年前半、全国で、絵画展と連鎖的な集会を実現しよう。
 ここ数年の前進を切り開いた大きな力が、絵画展と集会です。全国で連鎖的に開催する絵画展と集会で、星野闘争の決定的な飛躍をかちとろう。

⑷CD「ソリダリティ」を全国で販売し、広めよう
 100万人の署名を集める武器として、「ソリダリティ」、「とり戻そう星野」、「あの坂を登って」の3曲が作成されました。星野暁子さんと十亀弘史さんが星野さん解放の思いを作詞し、丸尾めぐみさんと福山竜一さんがは真心を込めて作曲しました。
 歌は、ときに言葉を超えて人々の心に届きます。「ソリダリティ」は、国境をも超えて世界に届きます。まさに「万国の労働者団結せよ」の武器なのです。それは、星野文昭さんと暁子さんの生き抜き、闘い抜いた魂の叫びであり、労働者民衆に向かって「ともに生きよう」と呼びかけるメッセージです。
 100万人署名を集めるために、カレンダーとともに労働組合に持ち込み、販売してください。市民運動、救援運動、宗教者、学者、文化人などあらゆる人々に広めよう。

⑸星野さんの健康と権利を守る闘いを
 酷寒・酷暑の刑務所で、暖房も冷房もない生活を星野さんは強制されています。山の中腹にあって冬には氷点下にもなる徳島刑務所で何の暖房もないのは、拷問にも等しい攻撃です。この冬「使い捨てカイロ」の購入が認められそうですが、さらに闘いを強めよう。
 今年9月、レントゲン検査で星野さんの右肺に影が発見されました。所外の病院でCTスキャンをした結果、「肺炎が自然治癒した跡」であると分かりました。しかし、まだ油断はできません。徳島刑務所に対して、適切で迅速な医療を保障するよう全国から闘いを突きつけましょう。
 面会・手紙国賠訴訟控訴審に全面勝訴して、星野さんとの自由な友人面会をかちとろう。手紙墨塗りを許さない闘いをさらに強めよう。

⑹奥深山幸男さんの生きる権利を守ろう
 奥深山幸男さんは星野文昭さんとともに渋谷闘争に決起し、逮捕・起訴されました。一審判決を前にして発病し、拘留執行停止・保釈となりました。二審途中で裁判手続きが停止され、現在も入院して病気と闘っています。
 奥深山弁護団は、裁判からの解放を求めて免訴を申し立てましたが、逆に、検察官は保釈取り消しと裁判再開を要求しました。この攻撃は打ち破りましたが、奥深山さんの生きる権利を守るには免訴をかちとることが絶対に必要です。
 現在、弁護団、免訴を実現する会、友人らが一体になって、免訴実現に向かって新たな闘いを開始しています。星野さん解放の闘いと一体で、奥深山さんの生きる権利を守ろう。

⑺9月徳島刑務所デモへ
 徳島刑務所デモは、私たちの決意を突きつける重大な闘いです。安倍政権、国家権力と真正面から闘う以外に、星野さん解放の道はありません。
 これまで2回の徳島刑務所デモは、星野闘争を労働者階級の課題とする上で決定的な役割を果たしました。呼びかけは獄壁を超えて星野さんに届き、星野さんは「集団面会を実現したようだ」と表現しました。
 徳島刑務所デモは、星野文昭さんを取り戻す意思を国家権力に突きつける決定的な闘いです。100万人の署名を集める運動を全国で押し進め、来年9月、3回目の徳島刑務所デモに決起しよう。「ソリダリティ」を歌って、あの坂を登ろう。
 9・5全国総会、9・6徳島刑務所デモに総決起しよう。

 むすび
 衆議院選挙に勝利して鈴木弁護団長を国会に送り、安倍政権を打倒しよう。
 2週間の選挙戦で首都に安倍政権打倒の怒りを爆発させよう。
100万人の署名を集め、今こそ星野文昭さんを取り戻そう。

以上
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