星野さんを取りもどそう! 9月8日、昨年の2・5徳島刑務所包囲デモから1年半、再び430名のデモ隊が徳島刑務所に迫り、39年の獄壁をこえて星野文昭さんとの合流を実現しました。
集会は、共同代表の狩野満男さんの司会で、星野さんを閉じ込めている徳島刑務所が目の前に見える鮎喰川の河川敷で始まりました。
冒頭、星野暁子さんは、文昭は全身が耳になるくらい皆さんの声を待っています。「人間が人間として生きられる社会を作る生き方と暁子との愛、みんなとの団結があればどんな攻撃も粉砕して世の中を変えられる」と星野さんの言葉を伝え、星野さんの解放と星野闘争が勝ち抜いてきた地平をみんなのものに、と訴えました。そして『獄壁こえた愛と革命』について、新自由主義攻撃の下で苦しむ全ての労働者に読んでもらいたいと訴え、最後に、猛暑の中で身体を拭くのに、洗面器一杯の水すら使わせないとする刑務所を厳しく弾劾しました。
労組交流センター代表の辻川慎一さんは「労働者階級の生きるための闘いで、アメリカもイギリスもシリアへの侵略戦争を開始できないところへ追いつめられている。暁子さんと毎日毎日、この帝国主義と39年間、最先頭で闘い抜いていてきたのは星野さんです。動労水戸は、フクシマの怒りと一体で、来年の3・11に向かって絶対非妥協で闘い抜く。」と提起しました。
地元徳島の会の元木美起子さんは医療福祉労組の青年労働者と一緒に、星野闘争の発展と一体で青年労働者の闘いが拡大・前進していると訴えました。再審弁護団からは和久田修弁護士が発言。動労西日本の山田和広さんに続き、動労千葉の田中康宏さんは「11月労働者集会の演壇に星野さんを迎えよう」と発言しました。カンパアピールは地元徳島の元木智之さんが熱烈に訴えました。
NAZEN愛媛の日野亮さん、全学連委員長の齋藤郁真さん、全国水平同盟委員長・岡邨洋さんの連帯の挨拶に続き、各地の救援会を代表して沖縄の柿本博人さんと福島の長沢宏さんが発言しました。最後は共同代表の戸村裕実さんが、徳島刑務所の獄中処遇の非人間的なあり方を厳しく弾劾して、刑務所デモの意義を明かにしました。
デモ隊は、機動隊の妨害をはねのけ堂々たる行進。坂道を登って刑務所正門前に至るや、全員がひとつになり、「星野さんを取り戻すぞ」「扇風機を入れろ」「上窓開けろ」「身体を水で拭かせろ」と、声を限りに叫びました。そして、星野さんの愛唱歌である「釜山港へ帰れ」を、思いを込めて全員で合唱しました。
私たちは感動的闘いで、団結をうち固めました。その力で、今秋の証拠開示をめぐる大攻防に勝利しよう。 |
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