2013.7.1全国総会報告
全国の仲間が熱烈に討議

 全国集会に引き続き、翌7月1日、東京・港勤労福祉会館で、2013年全国総会を開催しました。54名が結集し、総括と方針について討論しました。 
 最初に事務局の金山克巳が提起、星野暁子さんがあいさつ、奥深山幸男さんの免訴を実現する会の報告が行われました。その後、熱烈な討論が続き、全員が固く団結しました。共同代表4人の継続と、第3期再審カンパ230万円が確認されました。
 
 以下、討論の一部を事務局の責任でまとめました。
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 ■ 共同代表・狩野満男
 昨年11月集会で、取り組んだ全証拠開示運動がすごい広範な力を持ってきました。星野闘争が長年闘ってきたことが大きな影響を与えています。
 星野さんにかけられた攻撃は、権力犯罪です。極めて政治的な許しがたい弾圧であることが、改めてはっきりしています。
 権力に対して肉迫していく闘いが9・8だと思います。後は、闘うのみです。創意工夫して、各地の会が力をつけていきましょう。
■ 三多摩・加納敏弘
 今こそ、社会を覆っている99パーセントの怒りと結びつかなければいけないと思うんです。
 今回の参議院選挙に山本太郎さんが参議院選に出馬しますが、この山本選挙を私たちが先頭に立って、この1ヶ月間、責任を担う形で闘っていきましょう。
■ 北海道・鈴木潤
 荒川は国鉄闘争を解体し、改憲攻撃に道を開くようなことをやろうとしていた。これは絶対に許せないと思っています。
 星野治男さんは、文昭さんの闘いに荒川がとってきた態度をご家族としてじっと見てきたので、私が報告しても驚かなかった。荒川は、仲間を何とかしたいという気持ちで動いたわけではなかったのです。改めて怒りをバネに、星野さんを取り戻す闘いに全力を挙げていきたい。
 学習会で私は、デモ隊のリーダーが中村巡査殴打現場に熱中することはあり得ない、それが星野さんが無実だと思う大きな根拠だと提案したのですが、治男さんを始め皆が納得してくれました。
 この間、絵画展が大成功しました。絵を通して星野さんの心を人民に伝えていくという絵画展の威力については、改めて私も学び直したところです。
■ 群馬・伊藤成雄
 荒川とは古くからの付き合いですが、荒川の行為については絶対に許せない。
 このことについて、全国の高経大時代の友人に伝え、奥深山さんの免訴についてもさらに協力をお願いしようと思います。
■ みやぎ・青柳葉子
 絵画展は、すごい大事な組織力になります。絵画展で高経大で星野さんと一緒に闘った人とつながりました。高経大の集まりに来て説明して欲しいと言われたこともあります。秋に向かっては、学生に訴えられる機会を作りたいと思っています。
 みやぎ連帯ユニオンという合同労組に参加して、職場で仲間を増やし、星野さんの闘いをひろげ、大きくしたい。その中で星野さん奪還も現実のものにしていく。絵画展や街宣でも新しい出会いを作って、運動的にひろげて行く。この両方をちゃんと掲げて、がんばってやっていきたい。
■ 大阪・南谷哲夫
 全証拠開示のすごい地平が昨日の集会でもはっきりした。今年の闘いが決定的だと思う。
 荒川は、何よりも星野闘争にとっても最大の破壊者だったと思います。これを炙り出して打倒したことは、これからの星野闘争でも大きな展望が出てくると思います。
 動労千葉における9月25日の判決までの闘いの攻防、日本の労働運動全体の帰すうを決する攻防の中での9・8の闘いだ。一人の獲得からグループの獲得の時代に入っている。全国の自治体労働者に呼びかけて、9・8に攻め上りたいと思います。
■ 沖縄・和田邦子
 国家権力は11・14にものすごい恐怖と悪意を持って許せない弾圧をかけてきた。
 沖縄の基地労働者はベトナム戦争に加担しているという苦悩の中から、国際連帯の闘いをしていった。本土と全世界に向けて連帯と団結を求めていった。この71年の11月闘争がこのままストレートに進んで行くことへの恐怖から、星野さんへの弾圧がかけられた。獄中闘争こそ、国家権力と労働者人民との関係が最もよく現れるところです。
 星野闘争の持つものすごい力、若者を引き込む力、今までの星野闘争を突き破る新しい力を星野さん自身、暁子さん自身がどんどん発信している。星野運動のもっている力をもっともっと活用していければ、すごい運動を、社会を変える運動の一翼を担えるなと思っています。
■ 神奈川・高橋道子
 去年の12月に絵画展をやった。第1部は暁子さんと椎名さんのコラボ。暁子さんに生々しく語って頂き、ものすごく盛り上がった。第2部は、フクシマの怒りを椎名さんに語ってもらい、素晴らしい絵画展だった。
 星野文昭は本当に真実を映し出す鏡のようだと思っている。ウソや裏切りを寄せ付けない存在なんだと思います。
 ● 広島・奥村毅
 学生や青年が生きていけない、暮らしていけない、闘わなければ殺される、生きることが闘いだという時代が来ている。これは暗い時代なのかというとそうじゃない。フクシマも非正規の問題も、何よりも激しく闘われている国鉄決戦の中にも、大失業と戦争と大恐慌の時代に、資本と非和解に闘う中に全て見えている。
 あらゆる階層と結びつく力、階級の力を解き放つのも私たちの働きかけ、新しい運動を切り開いていく工夫にかかっている。是非、8・6広島へ、星野の隊列とゼッケンでたくさん来て下さい。
■ 東京・星野誉夫
 文昭君は非常にやさしい人間です。絵を見れば分かると思います。そういう彼が人間らしく生きるために運動に参加するという生き方を選びました。
 昨年2月の徳島刑務所包囲行動は、文昭君にとっては大変嬉しい出来事だったと思います。暁子さんも共鳴しています。皆さんもそう評価しています。しかし従兄の立場から、刑務所にとってどういうふうに受け止められるかということを心配しています。
 全証拠開示運動は、拡大しています。裁判所とか法務省にこの運動の広がりを認識させることが出来たら、より素晴らしい運動ではないかと思っています。
■ 全金本山・長谷武志
 今日は全金本山労働組合の副委員長の資格で参加しています。
 私たちは71年の3月から2005年まで、34年間闘い抜いて解雇撤回・職場復帰を勝ち取りました。闘争方針をめぐって何度も分裂が起き、そのたびごとに政党、諸党派が離れていくということを見てきました。つまり、職場の闘いをとおして多くの政党がふるいにかけられる。非和解的な闘いで労働者が目指すものは何なのかということを本当に普通の労働者が闘いを通して理解していく。資本主義社会の矛盾と向き合って、これを何とかして変えていきたいと労働者が思い始める。そういうときに党がどういう立場をとるのかというのが重要であって、何を言っているのかということが今、問われている。つまり、結論を言えば、本山闘争を解雇撤回を貫く闘いとして最後まで支えてくれたのは中核派ですよ。
 やっぱり労働者階級が職場の諸問題の闘いを通して、階級性を身につけてこれを変えていくのは労働者自身そのものなんですよね。
 星野さんの場合は冤罪というより、権力犯罪です。それが敵の最大の弱点です。国家のあり方の根幹を突き破るようなものすごいどすをつけている。このことを徹底的に暴いて国家とは何なのかということを全面的に明らかにする闘いでもあると思います。
■ 徳島・仙田哲也
 私たちの闘いは、国鉄の闘争団と一つになり出したのではないかと思います。9月25日の難波判決を、労働者に対して解雇は違法だったと、JRの分割・民営化は全部嘘だったし間違いでしたと書かせることです
 本山闘争の中でも国鉄闘争の中でも歯を食いしばってやってきたことが、今本当に花咲き始めていると思います。反原発の山本太郎選挙、そこで巨大な時代変革を作りたい。
 9・8徳島デモは、本当に星野さんを取り戻す為に敵に打撃になる闘いをやりたい。何よりも地元が本気になり始めていると思う。地元から100人くらいの労働組合を作って登場する。その中で皆さんと結合していき
たい。
■ 福島・長沢宏
 この半年の切り開いた地平が昨日の全国集会に集約されている。これを作りだしたのが、獄中の星野さん、暁子さんの闘いだし、そして全国の救う会、取り戻す会の人たちの団結した力です。
 敵は福島を潰したくてしょうがないのです。二日前に田村というところで除線についての環境省の説明会があったが、そこでは除線の結果、線量が下がらないということになって、住民の不満が爆発した。それに対して環境省の奴らは20ミリでも良いと言い出している。
 福島から声を発すること、福島が沖縄とつながり、広島・長崎や、国鉄闘争を始めとした労働運動と一体で闘うこと、そしてなによりも星野闘争と一体で闘うことが決定的です。K544が郡山に来るという攻撃
が明らかになってきました。動労水戸と一緒にこの7月、国鉄闘争を闘いますし、我々「取り戻す会」も反原発の闘いと一体で闘って行きたいと思います。
■ 総括・金山克巳
 私たちの目的は星野文昭さんを取り戻すことです。その為に一致してこの2日間、頑張ってきたと思います。
 これは国家犯罪であり権力犯罪なんです。ここにこの闘いの難しさもあるし、同時に、勝利の展望もある。これが弱点なんです。向こうは普通なら成り立たないような冤罪を国家の力、権力の力で無理矢理押し通しているんです。これを打ち破る闘いなんです。だから、我々は運動を広げて力を拡大していく、そういう闘いをやっていきたいと思います。


      もはや免訴しかない!
     奥深山幸男さんの免訴を実現する会・橋爪 利夫
 収穫祭に皆さん集まっていただき、有り難うございました。こういうことが奥深山さんを病気の中から引き出すような力になります。
 裁判再開攻撃は、昨年に入ってぴたっと止まってしまいました。2通の鑑定書を裁判所は採用できないという状況の中で、若原正樹裁判長は今年4月に退官しました。もはや免訴しかないと思います。
 是非とも、奥深山さんに暑中見舞いを集中して下さい。



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