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無実なのに獄中39 年  獄壁を越えたメッセージ      
12月6日〜8日
さがみはら 星野文昭絵画展
  星野絵画展を開催して

 12月6日から8日までユニコムプラザさがみはらで星野絵画展を開いた。これは多くの人たちの星野さんへの熱い想いがやっと実を結んだものだった。3日間で250人以上の人が絵を見てくださって、100人もの人にアンケートを寄せて頂いた。
 駅頭などでチラシを受け取り、初めて星野さんのことを知ったという人たちが、会場で1枚1枚の絵をゆっくり観ながら、それらの絵から、優しさや温かさや明るさ、光などを感じて心打たれたと感想が寄せられた。そして星野さんが39年も囚われていることに驚き、更に証拠が隠されていることに信じられない!という反応だった。
 7日には暁子さんに来ていただき、事件や裁判のこと、文昭さんとの出会いから獄中結婚に至るまでの思いや葛藤、その後の様々を静かに、終始にこやかに、まるで文昭さんの絵のような印象で話された。
 その中で徳島刑務所の話が気になった。この暑い夏に扇風機もなく、冬はしもやけができるほど冷え込むのに、カイロの差し入れさえ許されないこと、ゴキブリを踏んだ足を洗ったら懲罰を受けたこと、熱いぜんざいを入れ歯ケースに移し替えて冷まそうとしたら、ルール違反に問われて罰せられたこと、暁子さんの手紙が墨塗りされて意味不明にされたこと等などあまりにひどい処遇の数々に怒りを超えて情けなくなった。

 そういう中でこれらの絵は描かれたのかと改めて思い、人間が人間らしく生きられる社会を!と訴え続ける星野さんの声が、絵を通してこちらに届くからこんなに心打たれるのだと思った。
 キリスト教関係の方々も来て下さり、ネットワークの拡がりを実感できて心強かった。他にも届けられたカンパの全証拠開示ボールペンや美しい缶バッジなどは、どなたにも好評で喜ばれた。
 ちょうど特定秘密保護法があのような強引な手法で採択されたこともあって、スタッフも気が気ではなかったが、国会へ駆けつけるという人たちが、途中でチラシを見て立ち寄ってくれた。中には小さな男の子を連れた若いお母さんがいて、子供たちの未来を心配していた。
 南アフリカで27年獄中にあったマンデラ氏の死去と重なり、改めて証拠がはっきり示されないまま獄中で39年という年月の重さを想う。全証拠開示を求めるという当たり前の要求が、もっともっと多くの人たちの声になり、世論となって裁判所の扉を開けさせたいと思う。特定秘密保護法案はこのような証拠隠しを合法化しようとしているのだ。こんなことを許してはいけない!

さがみはら絵画展実行委員会 清水れい子
                 



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