本日、私たちは今年2回目の全国集会を開き、都心デモを行います。このデモは、検察庁、裁判所、法務省に対する怒りのデモです。そして、星野文昭さんを取り戻すデモです。 「福島を忘れない! 伊方を稼働させない! NO NUKES えひめ」が、松山市内で闘われています。この闘いと固く連帯して、都心デモに打って出よう。 〔1〕星野奪還の展望を開いた2013年の闘い ⑴新たな全人民的救援運動が始まった 11月23日、全国25番目となる「星野文昭さんを取り戻す会・九州」が結成されました。星野暁子さんが参加して、36名が何としても星野さんを取り戻そうと決意を固め、新たな闘いを開始しました。星野文昭さんは、「本日の結成集会には特別の喜び」があるとメッセージを送りました。ついに九州に「星野奪還」の旗が立ちました。 11月29日から本日まで、岩手県で初めての「星野文昭絵画展」が開催されています。一昨日、暁子さんが参加して集会が開かれました。キリスト者である岡田幸助さんが、北海道救う会やみやぎ救う会、暁子さんと関係を深め、『愛と革命』、とりわけ平良修さんの言葉に背中を押されて、星野さんの運動を拡大しなければならないと決意を固めて開始したものです。実行委員会を形成して北東北3県にあるキリスト教会すべてにビラを配布して、絵画展と集会に至りました。 岡田さんは、『星野再審ニュース』に「星野さんの世界中の人々への愛、世界中の人々から星野さんへの愛がある。国家が自らの誤りを正すことは革命だ」と書いています。この素晴らしい前進を、来年は、さらに全国、全世界に広げよう。 12月6日から8日には「さがみはら絵画展」が開かれ、7日には集会が行われます。 12月14日には、大阪・取り戻す会の総会と集会が開かれます。 英字新聞『ジャパン・タイムズ』11月19日号に、星野闘争を紹介する記事が紙面の4分の3を使って大きく掲載されました。続いて、27日には、この記事に関する投稿も掲載されました。記事は国際的に発信されて、大きな反響を読んでいます。 徳島刑務所デモがリン・スチュアート救援のウェブサイトにアップされ、国際連帯が飛躍的に前進しました。 徳島刑務所デモを行った9月8日、星野闘争のすべてを込めた『愛と革命』をついに発刊しました。10月11日に行われた出版記念会には、「この本を読んで涙が止まらなかった。若い組合員をつれてきた」という労組委員長など多数の人が参加しました。この言葉が示しているように、『愛と革命』は労働者民衆の心をつかみます。 星野文昭さんの獄中39年の闘い、獄壁をこえた暁子さんの『愛と革命』に対して、感動の便りが次々に届いています。『愛と革命』は星野闘争を勝利させるものです。全国の主要な書店に「平積み」され、図書館にも置かれるようになりました。 全証拠開示大運動はこの1年で大前進し、法曹界に旋風を巻き起こしています。現在、284名の弁護士を先頭に、880名の賛同を集めています。署名は、46,475筆に達しました(11月28日現在)。 再審闘争を闘う様々な団体や人々との連帯も進んでいます。これが、確実に裁判所、検察庁との力関係を変えています。 この前進の上に、5回の連続学習会を実現して来ました。各界の第一人者を講師に、闘いの理論的基盤を確立する素晴らしい内容が提起されています。第1回は金元重さん(千葉商科大学教授、国鉄全国運動呼びかけ人)、第2回は宮本弘典さん(関東学院大学教授)、第3回は客野美喜子さん(なくせえん罪!市民評議会代表-元無実のゴビンダさんを支える会事務局長)、第4回は厳島行雄さん(日本大学文理学部教授)、第5回は指宿信さん(成城大学教授)です。 第6回は、12月20日、講師は伊部正之さん(福島大学松川資料室)です。 第7回は、2月21日、講師は秋山賢三さん(弁護士、元裁判官)です。 ⑵9・8徳島刑務所デモで獄壁をこえた団結 9月8日、全国労組交流センターと共に、430人の隊列で徳島刑務所デモを行いました。刑務所の門前で、「この中に星野さんがいる。絶対に取り戻そう」と心の底から決意を固めました。その決意を込めて歌った『釜山港に帰れ』は星野さんに届き、獄壁をこえた団結をかちとりました。星野さんが言う「集団面会」を実現したのです。 刑務所の門前で星野さんとの団結を実現したという感動は、星野闘争を前進させるもの凄いエネルギーを生み出しています。 9・8徳島刑務所デモに恐怖した徳島刑務所は、翌日、和久田修弁護士の星野さんとの接見に看守の立会いを付けると通告しました。再審請求人と弁護人の接見に看守の立会いを付けるのは、秘密交通権を踏みにじる絶対に許せない攻撃です。和久田弁護士は、星野さんとの接見を断念せざるを得ませんでした。 この暴挙に対して再審弁護団は断固たる抗議声明を発し、全国の弁護士に賛同を呼びかけました。これに対して、瞬く間に141名の弁護士から賛同が寄せられました。 11月28日、再審弁護団と賛同弁護士連名による「抗議声明」を徳島刑務所に叩きつけました。和久田修弁護士は、12月17日、再び徳島刑務所に行き、星野さんとの接見を要求します。星野さんの人間としての権利を守り、弁護人の立会い無しの接見を実現するために、全国の怒りを集中しよう。 これと一体の闘いとして、面会・手紙国賠訴訟が闘われています。友人と自由に会って会話し、手紙をやりとりするのは、人間として当然の権利です。それを禁止する徳島刑務所、国家権力を弾劾しよう。星野暁子さんの手紙墨塗りの責任を取らせよう。 ⑶東京高裁・高検を追い詰めた再審闘争 星野さんは、「すべての証拠は自分の無実を証明するものだ」と言っています。これを拒否する検察官を絶対に許しません。三者協議で裁判所、検察庁を徹底的に追い詰め、すべての証拠を開示させよう。 9月30日、再審弁護団は証拠開示を求める「意見書」を東京高裁第12刑事部に提出しました。求めているのは、11人の民間目撃者の供述調書と写真ネガの複写(スキャニング)です。11人の供述調書は、闘争直後に作成されました。その中に、星野さん無実の証拠が絶対にあります。 「一郎丸写真」は、東急本店前を走る星野さんを写したものです。星野さんが右手に持つ鉄パイプには何の痕跡もありません。殴打などしていないという、決定的な物証です。ところが、昨年3・30棄却決定は、「不鮮明ながら損傷らしい痕跡がある」と再審請求を退けました。ふざけるな! 写真が不鮮明だから、再審弁護団はより精密な鑑定を行うためにネガの複写(スキャニング)を要求したのです。その鑑定を行わないまま出された棄却決定は、まさに真実を踏みにじるものです。 10月30日、検察官は証拠開示をいっさい拒否する「意見書」を提出しました。再審闘争と大衆運動に追い詰められた検察官は、あろうことか、最も不確かな証拠である「声」にすがりつきました。11人の供述調書を出せ。ネガを開示しろ。すべての証拠を開示しろ。検察官はぐらぐら、あと一歩です。 ビデオ国賠訴訟は、これと一体の闘いです。星野さんの無実を証明するビデオ・テープ2巻を、警視庁公安部が「紛失」と称して証拠隠滅したことに対して、国(裁判所)と東京都(警視庁)の責任を追及しています。 〔2〕時代は大きく動き始めた ⑴大恐慌の深まりと新自由主義の破綻 世界大恐慌はますます深まり、資本主義の最後の延命策としてあった新自由主義は完全に破綻しました。アメリカはデフォルト(債務不履行)の危機から16日に及ぶ連邦政府の一部閉鎖という17年ぶりの事態に追い込まれました。議会での妥協がかろうじて成立したものの、来年1月と2月に新たな期限が来ます。どのような方策によっても解決することのできない、金融恐慌のさらなる爆発に震え上がっています。 中国バブルの崩壊も不可避です。中国政府は、国内における反乱、暴動、労働運動などを圧殺する全面的な治安弾圧の強化を図っています。 世界大恐慌はますます深まり、支配階級はこれを解決する方策を失っています。新自由主義は、労働者民衆を食べさせることも、生きさせることもできなくなっているのです。アメリカで、ヨーロッパで、中近東で、中国で労働者民衆が闘いに立ちあがっています。 ⑵改憲と戦争の安倍政権を打倒しよう 安倍政権は、「日本版NSC=国家案保障会議設置法」成立を強行し、「特定秘密保護法案」をしゃにむに押し通そうとしています。参議院で絶対に阻止しよう。これらは、改憲-戦争に向けた全面的な攻撃です。さらに、武器輸出三原則の緩和、集団的自衛権の行使等々と一体で、「戦略特区法案」を策動し、大失業、大合理化、大リストラ、民営化、外注化にのめり込んでいます。戦争国家と治安弾圧の強化に突進する安倍政権と対決し、勝利する闘いこそ、階級的労働運動と国際連帯の力です。 労働者階級の怒りが爆発する情勢の中で、小泉純一郎の「原発ゼロ」発言という形で、支配階級自身が分裂するという問題まで引き起こしています。 ⑶腐敗の極致・猪瀬直樹を打倒しよう 昨年11月6日、猪瀬直樹は右翼団体「一水会」代表・木村三浩と共に徳洲会の徳田虎雄理事長(当時)を訪問して「都知事選に出ます」とあいさつしました。猪瀬は20日に秘書も連れずに議員会館を訪れて無利子・無担保で現金5000万円を受け取り、今年9月17日に徳洲会が選挙違反で家宅捜索を受けた後、あわてて返却しました。猪瀬は記者会見で「借用証」をふりかざし、「個人的な借金」と開き直っています。 徳洲会は「庶民の味方」づらをして、労働者階級にとって切実な医療を食い物にしてきました。そこに自民党を始め支配階級が群がり、現在、分かっているだけでも97人が金を受け取っています。その中で最も強欲に食らいついたのが前都知事・石原慎太郎です。 猪瀬は、石原以上に新自由主義攻撃にのめり込み、「国家戦略特区」や地下鉄・水道の民営化、都各局の外注化・非正規職化を推し進めています。賃下げ、雇用破壊、安全破壊の先兵となっています。20年東京オリンピック開催は福島圧殺であり、労働者階級を犠牲にし、労働組合の破壊を狙う階級戦争です。 新自由主義的腐敗の極致・猪瀬を、安倍・橋下もろともに打倒しよう。 ⑷原発再稼働・輸出、フクシマ圧殺を許すな 安倍政権は危機にふるえながらも、フクシマを圧殺し、原発再稼働・輸出を強行しようとしています。 安倍は「福島は完全にコントロールされている」などと大嘘をつきましたが、今も超高濃度の汚染水が垂れ流されています。その中で、原発労働者に被曝労働者が強制され続けています。除染などごまかしで、ゼネコンが大儲けするだけです。これに対しても、労働者階級の怒りはますます爆発しています。 フクシマでは、小児の甲状腺異常が現実のものになっています。しかし、治療や相談を満足に行う機関はなく、まったくの見殺しにされています。「ふくしま共同診療所」は、このような現実を打ち破るために、全国からの協力によって建設されました。 安倍政権は、各電力会社に原発再稼働を申請させ、輸出まで強行しようとしています。 3・11フクシマ(郡山)闘争に総決起しよう。 ⑸新自由主義を倒す労働者階級の闘い 「闘う労働組合を全国の職場に」をメインスローガンに掲げた11・3労働者集会は、資本・権力、体制内指導部との激しい攻防に勝利して、5600名が結集しました。世界恐慌の深まり、新自由主義の崩壊の中で、これと対決する階級的労働運動の前進を闘いとりました。何よりも、国鉄闘争が労働運動の基軸に座った威力は絶大です。 国鉄分割民営化と不屈に対決してきた動労千葉と国鉄闘争全国運動は、鉄建公団訴訟の控訴審で、9・25判決を勝ち取りました。不当労働行為を認定させ、国鉄改革法23条に風穴を開ける地平をつかんだのです。そして最高裁決戦へ向かった新10万人署名の提起が、労働者階級の高揚と新たな結集を生み出しています。新10万人署名と国鉄決戦を基軸にした階級的労働運動で、崩壊する新自由主義の絶望的凶暴性と体制内労働運動の解体状況をうち破ろう。そして、労働者階級が主人公の社会をつくろう。 国際連帯が、新しい段階を切り開きました。韓国民主労総ソウル本部の結集をはじめ、ボブ・クローさん(イギリスRMT書記長)、イサンムさん(韓国)、アーリーン・イノウエさん(UTLA)らがメッセージを寄せ、クルト・シュナイダーさん(ドイツ機関士労組)が集会で熱烈なアピールを発しました。世界の労働者階級の課題が一体であることをますます示しています。 11月9日から動労千葉訪韓団は、パククネ打倒に向かう民主労総と連帯して闘い抜きました。5万人が大結集した労働者大会は、民営化・外注化反対、非正規職撤廃の闘いが労組破壊の新自由主義攻撃を粉砕する闘いの中心であることをはっきりさせました。 さらに、安倍政権の危機感にかられた「特定秘密保護法案」に反対する労働者人民の怒りが爆発しています。秘密保護法とNSC設置法はワンセットの「戦争国家法」です。改憲と戦争への道を許さない大激突の時代が始まったのです。 〔3〕星野闘争勝利に向かって ⑴星野さんの闘った70年安保・沖縄闘争 1971年11月14日、星野文昭さんは、目前に迫った沖縄返還協定の批准を阻止するため、渋谷闘争に立ち上がりました。 星野さんは、約200人の労働者・学生と共に機動隊の阻止線を突破して渋谷に突入し、待ち受けた数千の大衆と共に深夜まで闘いました。機動隊は各所でデモ隊を襲撃し、池袋駅では関西の教育労働者・永田典子さんが虐殺されました。渋谷の闘いで1名の機動隊員が死亡し、星野さんはその「実行犯」であるとして指名手配されました。 戦後日本は、敗戦国から資本主義国家として復活していく上で、日米安保体制を不可欠の柱とし、また、アメリカにとっても戦後の東西冷戦下、アジア支配にとって日米安保同盟を不可欠としていました。沖縄の米軍基地はその最大の実体をなしていました。 沖縄県民は、戦後米軍政下での過酷な支配に対して、不屈に島ぐるみの反対闘争を闘い抜いてきました。沖縄県民の闘いに米軍基地の存続を脅かされた日米両政府は、平和な島としての本土復帰を臨む、沖縄県民の願いをかなえるかのようなポーズをとりながら実はそれを踏みにじり、日米安保の一層の強化を狙う「沖縄返還」を強行したのです。今日では、核兵器持ち込みの密約があったことまで暴露されています。 70年安保・沖縄闘争は、数百万人の規模で労働者学生が立ちあがり、個別の闘いから政府・国家権力打倒へと上り詰める壮大な闘いとして展開されました。沖縄米軍基地の存続は、沖縄と本土労働者人民の分断支配を前提としています。70年安保・沖縄闘争は、沖縄人民と連帯し、この分断支配を打ち破る闘いでした。また、ベトナム侵略戦争の出撃基地をなしていた沖縄米軍基地撤去の闘いとして、ベトナム反戦闘争そのものであり、国際連帯闘争でもありました。 支配体制を揺るがす歴史的大闘争の中軸を担ったのは労働者でした。動労千葉は、職場を戦場に断固たるストライキを貫徹しました。職場を基礎に団結した労働者が武器を取り、街頭に進出して、政治闘争に決起しました。1000人に近い反戦派被告団ができ、そのまわりには多数の「守る会」や「支える会」がつくられました。この分厚い陣形が、戦後労働運動を根底から変革する闘いを開始したのです。 この中に「革命の現実性」を見た政府・国家権力は、二度にわたって破防法を発動し、それにも屈せず闘い続ける隊列にカクマルを使った白色武装襲撃を加えてきました。 更に、星野さんに対して、死刑求刑・無期懲役の攻撃を加え、70年闘争の破壊と、青年労働者を中心として開始された階級的・原則的労働運動の破壊に全体重をかけて乗り出してきたのです。 しかし、動労千葉を先頭とする労働者階級は、国家権力・カクマルと不屈に闘い続け、今日、勝利の地平を切り開いています。 ⑵星野さんは無実だ 星野さんは無実です。星野さんは、渋谷闘争のリーダーとして闘いました。機動隊員死亡にはいっさい関与していません。星野さんはデモ隊のリーダーだから、デモ隊列を整えるために殴打現場から離れた十字路に立ち、NHK方面に現れた別の機動隊の動きを注視していました。その時、坂を下ってくる車のフロントが光るのを見たのです。殴打現場に居たら、絶対に見えない事実です。 星野さんを有罪とする物的証拠はありません。あるのは、警察・検察が密室でねつ造した学生6人の「供述調書」だけです。そのうち5人が、「警察官・検察官に強制されてウソの供述をした」と法廷で真実を語りました。残り1人は、異様な供述拒否でした。 確定判決の核心証拠であるKr供述は、殴打者の服の色を「きつね色」としていました。星野さんは「きつね色」の服を着ていたから、顔は見なかったが殴打者は星野さんだとしていたのです。ところが星野さんの服の色は「薄青色」でした。このことを、2008年7月14日、最高裁が認めざるを得ないところまで、再審闘争は前進しました。核心証拠を決定的に揺るがしたのです。 Kr供述の服の色の誤りを認めざるを得なかった最高裁は、「Krは服の色は間違ったが、殴打者が星野だと後ろ姿で分かった、声で分かった」と強弁しました。最高裁は目撃証言よりもはるかに信用できない「耳撃」にすがりつき、証拠開示請求を拒否する検察官も「声」に逃げ込みんでいます。声による人物特定は絶対に不可能です。 6人の供述が真実の記憶に基づくものではないことを科学的に証明する鑑定書も提出しました。 本年11月17日、東京北部の会を中心に現地調査を行い、星野さんが見た光を体感しました。 ⑶39年不屈・非転向の闘い 星野さんの39年に及ぶ国家権力との絶対反対・絶対非和解の闘いは、新自由主義の攻撃を最先端で日々打ち砕き、新自由主義司法の攻撃に風穴を開けようとしています。また、新自由主義の核心的攻撃である労働者階級の団結破壊の攻撃を、最深部で打ち砕き、階級的団結を取り戻す闘いです。 星野さんは、「すべての人間が人間らしく生きられる社会の実現」を獄中から呼びかけています。暁子さんは、文字通り一心同体で闘っています。二人の闘いは『獄壁こえた愛と革命』の出版を通して、魂が震えるような感動を生み出しています。 星野さんは労働者階級の闘いへの絶対的信頼とその勝利を確信し、自らの解放をそれと一体のものとして闘っています。この闘いは、階級的・原則的闘いを貫く労働者・労働組合と完全に一体のものです。国鉄分割・民営化と30年間不屈に闘い続ける動労千葉・動労水戸は、心の底から星野さんと連帯し、団結して闘っています。 いまや全労働者の4割にもなろうとしている非正規労働者は、新自由主義によって、明日を語ることもできない生活を強制されています。正規労働者もブラック企業と化した資本の下で、病気、過労死、自死に追い込まれています。星野さんの怒りは、こうした労働者の怒りと一体であり、星野さんの闘いに触れたとき、両者の闘いは必ずや結合するものと確信しています。その時、労働者階級の解放と星野闘争勝利の巨大な展望が開かれます。 〔4〕2014年の闘いで星野文昭さんを取り戻そう ⑴新自由主義を打倒する総決起を 2014年、とりわけ前半の闘いで、労働者の怒りと徹底的に結びつき、新自由主義を打倒する壮大な闘争を爆発させよう。国鉄決戦、反原発闘争、秘密保護法-改憲阻止、そして星野闘争を、安倍政権を倒す闘いとして一体で爆発させよう。 11月21日、「特定秘密保護法案」の成立を阻止するために、1万人を超える労働者人民が日比谷野音の集会に結集して闘いました。26日の衆議院強行採決に対しては、国会と首相官邸前を埋める闘いが夜遅くまで展開されました。参議院段階でも、さらなる闘いが爆発します。 星野さんが言う通り、労働者民衆の怒りは地に満ち、安倍政権は危機にのたうち回っています。今年7月参議院選挙と山本太郎さんの勝利は百万人規模の決起でかちとられたものであり、労働者民衆の怒りがいかに巨大であるかを示しました。安倍政権が押し進める改憲-戦争の攻撃は、労働者人民の怒りで必ず打ち破れます。 松川闘争を超えるような闘いを組織して新自由主義を打ち破り、労働者階級の根底からの決起と一体で、星野さんを階級の手に取り戻そう。 全国に救援会を結成し、救援会を地域の拠点として打ち固め、労働運動、救援運動、市民運動等が一つになって、星野さんを取り戻すために闘おう。 ⑵全証拠開示大運動 再審を実現し、星野さん釈放をかちとる闘いの基軸は、全証拠開示大運動です。 「全証拠を開示しろ」という闘いは国家権力を揺るがす闘いであり、全人民を獲得する闘いです。それは、秘密保護法を真っ向から粉砕する闘いです。 証拠は検察官の独占物ではありません。税金と公権力を使って集めた証拠は、真実を求める者のためにこそあるのです。「足利事件」「布川事件」「東電女性社員事件」などの再審・無罪が示したことは、「無実の証拠は検察庁の倉庫にある」(客野美喜子さん)ということです。星野さんに39年もの獄中生活を強制しながら、証拠開示に応じない検察官、開示命令はおろか勧告すらしない裁判官に対して、労働者民衆は必ず怒りの決起を開始します。全証拠開示大運動を徹底的に拡大し、星野さん解放の展望を切り開こう。 2014年、全国で圧倒的な署名運動に決起しよう。百万人規模の結集をかちとり、政治情勢・階級情勢を変えよう。 来年を待つことなく、12月から全国で街頭に打って出よう。街頭には、怒りがあふれています。6000万人労働者、全人民との新たな結びつきをつくり出そう。 ⑶『愛と革命』を拡大しよう 『愛と革命』を全人民に広げることが、星野さん解放の確かな展望を開きます。大胆に貪欲に、あらゆる場に『愛と革命』を持ち込み、あらゆる人に『愛と革命』を薦めましょう。読んだ人は必ず感動し、星野闘争は大きくなっていきます。 ⑷国際連帯 国際連帯の拡大は、星野さん解放の展望を確実に大きくします。 『ジャパン・タイムズ』の記事を、スティーブ・ゼルツァーが全世界に発信しました。リン・スチュアート、ムミア・アブ=ジャマル、ケビン・クーパーに届けると、キャロル・セリグマンから連絡がありました。 韓国の民主労総、不当逮捕された労働者との連帯も進んでいます。 ⑸奥深山幸男さんの生きる権利を守ろう 星野さんと共に渋谷闘争を闘った奥深山幸男さんは、免訴を求める訴えを起こして闘っています。奥深山さんの免訴を実現し、生きる権利を守ろう。 ⑹2014年の一大飛躍をかちとろう 2014年、星野さんを取り戻すために総決起しましょう。2009年の全国総会で確立した「労働者階級の力で星野さんを取り戻そう」という基本方針が、今こそ威力を発揮します。労働運動を中軸に、救援運動、市民運動、宗教者、芸術家等々、あらゆる人々が結集する百万人規模の大運動をつくり出そう。その力で、星野さんを取り戻そう。 2月8日・9日、東京で全国労働組合交流センター総会が開かれます。その後、星野さん解放を求めるデモが闘われます。 動労千葉と国鉄闘争全国運動が呼びかける「解雇撤回・JR復帰の判決を求める」新10万人署名を全国で取り組もう。2・16国鉄集会を全力で闘おう。 フクシマ・オキナワ・ヒロシマの怒りと一体になり、星野さん解放のために来年前半に勝負をかけよう。 そのための「武器」として、誰でも歌える『星野さん解放の歌』をつくりましょう。6月には、その発表会として全国集会を行いたいと考えています。 以上すべての決意を込めて、本日のデモを闘おう。 |