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沖縄闘争の報告
 私たちは、「復帰」40年の沖縄に集まり、12日から14日まで全国の労働者・学生と共に闘いました。
 12日は、到着早々、全国労働組合交流センターの拡大運営委員会に参加しました。連帯のあいさつの機会が与えられ、星野暁子さんが文昭さんのメッセージを読み上げて発言しました。




「復帰」40年沖縄闘争へのメッセージ
星野文昭(徳島刑務所在監)

 私たちが闘った70年安保・沖縄闘争は、沖縄に基地を集中する72年「返還」によって、戦争へ向かって全土を基地化し、動員するものであることを許さず、未来を開くものでした。この闘いに驚怖した権力の反動が星野無期でした。
 それは、生きることすべてを奪おうとするものでした。これに、人間的誇り、魂をかけて闘い、暁子・全ての労働者人民の団結した力で全てを奪い返す闘いへ転化してきました
 全世界で資本が労働者人民から悪どく搾取・収奪し、それによって巨大な過剰資本を生み、大恐慌・大失業・生活破壊を引き起し、その乗り切りをかけた財政投入・金融緩和は、巨大な財政危機・国債危機を生んで、それでも利潤をむさぼり延命するために、資本・国家間の争闘を激化させ、貿易・為替戦争、勢力圏をめぐる侵略・戦争を激化させています。 このことが労組・団結を破壊して、民営化・外注化を中心とするリストラ・首切り・賃下げ、大増税、福祉・生活破壊、貧困・飢餓、侵略・戦争−原発・核を全世界の労働者人民に強制する新自由主義が、原発事故に凝縮しているように、全世界の労働者人民の生命さえおびやかすものになっています。
 今こそ、全世界の労働者人民が、民族・国境はじめあらゆる分断を乗り越えて、この生命より金の新自由主義−資本主義・帝国主義と闘い、一つに団結し、その団結した力でこれを打倒し、全てを労働者人民の手に奪い返し、労働者人民が社会の主人公となってその人間的な共同性・力の全てを解き放って、誰もが人間らしく生きられる社会を実現していくことによってだけ、私たちの人間的な未来があります。そして、全世界の労働者人民はその力をもっています。不屈に闘うことによって、その力を手にすることができます。
 闘うアジア人民と連帯した71年沖縄・安保闘争に立ちあがり、それへの報復としての無期、無実を百も承知の無期にも、暁子・全ての労働者人民と心を一つに不屈に闘うことによって、その世界革命による人間解放の闘いを一つに闘っています。そのような星野再審・解放をかちとる星野闘争が、2・5闘争から3・11、18、25と一つに大きく発展していることを傷つけようと、一から十まで白を黒とするペテンを恥じない再審請求棄却決定を強行してきました。
 この恥知らずなあがきを、さらに圧倒的な、無実には再審・釈放をの声と力で打ち砕き、再審・解放をかちとり、そのことをバネに、全世界の労働者人民の暴虐・理不尽からの解放をかちとりましょう。
  「復帰」40年。基地によって生きることを奪うことと闘う沖縄の闘いは、国鉄・フクシマはじめ、生きることそのものを奪う新自由主義との闘いと一つに、沖縄と全ての労働者人民の誇りと未来をかけた闘いです。分断を乗り越え、一つに団結して勝利しよう。
  私たちは、国鉄−民営化、外注化・非正規化、原発・核、沖縄、三里塚、八尾北・西郡、入管・国際連帯を一つに闘っています。あらゆる分断を乗り越えて、星野奪還を誰もが人間らしく生きられる社会を実現する闘いと一つに闘う、あらゆる攻撃との闘いを、誰もが人間らしく生きられる社会を実現するための闘いと一つに闘うことです。
 労働者人民こそが、資本・権力のあらゆる攻撃と闘うことの中で全てを奪い返していく、生活・地域、全世界で団結し、補い合い力を合わせて、誰もが人間らしく生きられる社会を実現していく、そのことの人間的豊かさ、味わい深さ、そのことが何より大切であり、生き、未来を開いていく力だと、今、実感しています。
 星野解放へ、沖縄と全ての労働者人民の解放へ、共に闘い、勝利しよう。

 

 午後4時には県庁前に移り、短い集会の後、国際通りデモに出発しました。沿道の反応は抜群で、手を振ったり、一緒にコールする人が沢山いました。高校生のグループがデモに飛び入りで参加しました。





 夜は、市民会館で集会が開かれました。横断幕、のぼり、ゼッケン、Tシャツ等で身を固めて全員がステージに上がりました。暁子さんが、文昭さんのメッセージの一部を読み上げた後連帯のあいさつを行いました。事務局から、すべての証拠開示を求める新たな大運動について簡単に提起し、7月1日の東京高裁包囲デモへの参加を呼びかけました。



 翌13日は、県庁前に集合し、「パレットくもじ」前で街宣を行いました。暁子さんに続き、各地の参加者が次々マイクをにぎってアピールしました。署名は61筆、カンパが8707円集まりました。



 ただちに宜野湾市に移動して、県民大会に参加。大量のビラをまき、署名も集めました。県民大会には、「怒福島隊」の大のぼりが立てられ、福島からの発言と合わせて注目の的でした。フクシマとオキナワの怒りが一つになりました







 夜は、那覇市内に戻って、「星野闘争勝利全国交流集会」を開きました。ここで提起と討論を通して、星野文昭さんを何としても取り戻すために、すべての証拠開示を求める大運動に総決起することを確認しました。



 交流集会には全国から35名が参加しました。司会は、「沖縄万人(うまんちゅ)の力で星野文昭さんを取り戻す会」の和田邦子さんと全国事務局の神藤猛雄さんがつとめました。 開会のあいさつに立った星野暁子さんは、「復帰40年の沖縄に緊張感を持って来ました。基地の現実は、もっと強化されています。オキナワ、フクシマの怒りと一緒に闘っていきます。2・5徳島刑務所包囲デモは感動的な成功をおさめました。私たちは、文昭は必ず取り戻せるという確信を得ました」と語りました。さらに、徳島刑務所の面会禁止・手紙墨塗り等の攻撃と3・30再審請求棄却決定を怒りを込めて弾劾して、「このやり合いを押し返し、勝利して、力をつけて行きましょう。証拠開示を求める全人民的な大運動を押し進めましょう。他の再審闘争でも、証拠開示で再審開始を勝ち取っています。全国、全世界の一つの焦点になるような闘いで大きな力をつくり出しましょう」と訴えました。
  宮城盛光さんは沖縄を代表してあいさつを行いました。毎年行っている、憲法記念日の集会へのビラまき・署名活動を報告した後、「71年には、沖縄でも機動隊とぶつかった。どこにでも紹介できる運動をして行きたい。事実を語ることが大事だ」と決語りました。
 同時刻に開かれている集会に参加している「沖縄万人の会」代表の真喜志康彦さんのメッセージを和田さんが読み上げました。真喜志さんは、「3・11でトモダチ作戦が強行され、PAC3が配備される等、沖縄は今も侵略戦争の最前線だ。3・30棄却決定は国家意思をむき出しに示した。2・5闘争には感動した。勝利するために、全証拠の開示、労働運動の復権、国際連帯を進めよう」と呼びかけました。
  その後、参加者全員が自己紹介し、星野さんを取り返すための思いと決意を語りました。中でも、「8年越しの呼びかけに応えて、初めて参加しました」という沖縄の会員に熱い拍手が送られました。
 再審弁護団事務局の大形敏也さんが再審棄却決定の許しがたい内容を説明し、改めて怒りがわき上がりました。続いて、全国事務局の金山克巳が全証拠開示運動の内容を提起しました。
 その後、討議に移り、共同代表をつとめる戸村裕実さん、狩野満男さんも手をあげ、みんなが積極的に発言しました。提起と討議を通して、3・30棄却決定が、再審闘争と大衆運動に追い詰められたあげくの脆弱な内容しか無いことが暴かれ、文字通り全人民的な大運動を展開してこれを打ち破ろうと確認されました。< BRAA> 最後に、共同代表の平良修さんが、「全証拠開示の内容が良く分かった。各自が納得して運動を進めよう」とまとめを行いました。
 暁子さんの閉会のあつさつの後、団結ガンバローで集会を終わりました





 14日は、名護市内デモに参加する他、南部戦跡の見学等に分かれて行動しました。名護市内デモでは、沿道の注目と声援は昨年を上回るほどで、感動的な闘いになりました。







 各地から参加の皆さま、お疲れさまでした。沖縄での闘いに踏まえ、すべての証拠開示を求める大運動を全国にまき起こしましょう。この力で第2次再審に勝利し、星野文昭さんを私たちの手に取り戻そう。
 
全国で闘い、6月全国総会、7・1デモでお会いしましょう。
 
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