星野暁子さん 11月27日星野全国集会発言
今日は本当にお忙しい中を、たくさんの方に集っていただき、本当に有り難うございます。また日ごろの文昭へのお便り、文昭をとり戻すための街宣、絵画展、学習会、集会など、日頃の取り組み、有り難うございます。今、こうしているときも動労千葉は外注化に反対して指名ストに立ち上がっています。また福島の労働者、農民・漁民、市民が被曝の現実の中から、政府と東電の責任を追及して立ち上がっています。文昭の言うように福島の怒り、闘う全世界の人民、「99パーセント」の魂を自らのものとして立ち上がっていきましょう。
明日、28日、「1パーセント」の資本家に対して労働者・人民が立ち上がっているサンフランシスコでは、11月8日に徳島に面会に行ってくれたスティーブ・ゼルツァーさん、鳥居和美さん夫婦、キャロル・セリグマンさんが中心になって面会を認めなかった徳島刑務所と日本政府に対して抗議し、星野の解放を求めるアメリカの日本領事館に対する抗議闘争が行われます。今日の日本での星野報告集会に対する連帯行動です。
私たち星野全国再審連絡会議は今年の7月にアメリカを訪問しました。動労千葉と合流し、スティーブ・和美夫妻が主催するレイバーフェスタで文昭の絵画展とホシノ・ムミア集会の大成功を勝ち取ることができました。ムミア始め政治犯と闘いの中での犠牲者を大切にし、自らの魂とするアメリカの階級闘争を学びました。ムミアへの死刑攻撃にストライキで闘ったILWUとアメリカの労働者が星野のことに熱い思いを寄せてくださることに接し、星野の闘いが世界に通用するという、大きな自信をもらいました。
今年は71年の11月14日、沖縄返還批准阻止闘争、渋谷闘争から40周年にあたります。辺野古への米軍基地建設攻撃を始め沖、縄への攻撃がさらに激しくなる中で11月10日の沖縄ゼネスト、11月14日の渋谷闘争の復権と見直しが問われていると思います。
星野への死刑求刑、無期攻撃は70年闘争の高揚の責任を星野を抹殺することでとらせようとしたのです。1987年の上告棄却、無期確定攻撃は分割・民営化と一体の新自由主義攻撃としてかけられた沖縄への攻撃であり、沖縄と本土の分断攻撃でした。そして、彼には見せしめとして今日の私たちの闘いへの弾圧です。
私は、1986年に文昭と獄中結婚しました。結婚25周年、銀婚式を皆に祝ってもらいました。無期という究極の孤立と分断攻撃に対して文昭と私はみんなの支援を貰いながら、互いの対話を大切に積み上げることでこの25年を奪われた人間性の一切を奪い返すかけがいのない日々として豊かに生き抜いてくることができました。動労千葉の分割・民営化に対してストライキで闘ってきた闘いと星野文昭が分断を許さず、闘ってきた地平は新自由主義の攻撃を根本で打ち破ってきました。
星野文昭の37年間の獄中闘争がかちとってきたもの、それは無期という極限的な弾圧の中で、闘う中に人間的未来と希望と信頼、そして自らの解放の展望を作り出してきたことです。人間が人間らしく生きるためには、全ての人間が人間らしく生きられなければならない。このコミュニズムの原点を文昭の獄中37年の闘いは実体のあるものとして作り出してきました。無期攻撃に対し屈することなく正義の闘いを開示して闘いぬいて来た中で獲得してきたものです。無期攻撃に屈しない、この地平は共に闘う全ての皆さんの地平としてあります。
今、権力はそんな地平など許さないと全面的に星野に襲いかかってきています。面会制限、手紙の黒塗り始め日常的なことで規則違反をでっち上げています。これらに対し、「ビデオ国賠」、「処遇国賠」を提訴しました。
さらに来年の2月、労組交流センターは4日に全国総会を徳島で開催すること、そして5日、星野全国再審連絡会議と共催で徳島刑務所包囲闘争に立ち上がることを決定しました。星野の闘いが労働者の闘いと本格的に一体に結びついて発展する重要な飛躍点です。全国から徳島行動に参加されることをお願いします。
クレーン車で篭城闘争を309日続けた韓国の韓進重工業のキムジンスクさんを支えた希望バスのように2月5日、徳島に結集してくださることをお願いしてアピールとします。