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6・14-15闘争への星野文昭さんのメッセージ

  資本主義の命脈は尽きています。大恐慌への資金=税金の投入は、一層、大破綻を深めるだけです。そして、資本とその権力にとって、争闘戦を生き延びるために、極限的な搾取・貧困と支配、戦争を労働者人民に強い、まともに働くことも生活することもできない現実を強いる以外になくなっています。
 一握りの資本家とその権力が労働者人民を搾取・支配し、犠牲を強い、富をむさぼるあり方そのものを終わらせ、社会を動かしている労働者人民が社会の主人公となって、その人間的力・共同性を解き放って、誰もが人間らしく生きられる本物の人間社会を築く以外に未来を開けません。
 資本・権力と、それに屈服した体制内指導部が強いる現実への怒りと、闘う団結こそ未来を開く力です。
 職場、地域、全世界を、その担い手である労働者人民の手に奪い返し、誰もが人間らしく生きられる共同社会として運営する、それが私たちの革命であり、それが可能な時代であり、それを実現する力を私たち労働者人民は持っています。その前向きな楽天性をもって闘おう。それが、星野の闘い、法大、西郡の闘い、日韓米=全世界の闘いです。
 資本・権力は、それを無理矢理押し止めようとする弾圧を強めています。しかし、それは、誰もが闘いと一体に獄中で力をつけ、闘いもそれによって力をつける、本物の闘いの時代に足を踏み入れたということです。
 そのなかで、その闘いを圧殺するために、本人が強制された嘘と言っている供述のみで、34年の投獄・無期を強いていることを許さず、星野のように闘い、取り戻そうの闘いを一つに闘おう。
 一切をはね返し、自らと全ての労働者人民の解放に立ち上がることによって、全ての闘いを共有し、分断をうち破る団結と解放の力を獲得できます。その闘いで、全世界、全未来を獲得しよう。
                       徳島刑務所・星野文昭

   
   
   
 

沖縄行動報告特集

星野さんからのメッセージ


   2009年5月沖縄行動へのメッセージ

                                             星 野 文 昭
 
 世界の支配者たちは、大恐慌をのりきるために資本救済の金(税金)を注ぎ込んでいますが、それは大恐慌をさらに底無しの泥沼化するものです。資本主義というあり方では、まともに働くことも、食べることも、住むことも、生きることもできないという現実がますます全世界の労働者に集中し、さらに全人民を呑み込みつつあります。起っていることは、資本家が労働者を賃労働によって働かせ搾取して蓄積した資本・生産力が、資本主義という器に収まらず、次の社会を生み出すものになっているのに、大資本・大独占とその権力が争闘し生き延びるために新自由主義とバブルと戦争によって過剰資本・生産力を増大させたことが大恐慌という大破綻を生み、労働者が生きられず、それが全人民を呑み込む現実を生んでいます。この現実に対して、生産を担い新たな社会を運営する力をもつ労働者と共に全ての人民の手に職場も地域も、全世界も奪い返し獲得して、労働者、人民、人間そのものが社会の主人公となり、そうすることで人間的魂と人間的共同性を解き放ち、全ての人間が人間らしく生きられる社会を現実につくりだしていくことが可能な時代が、今この時代として訪れています。

 そのことは、資本が賃金奴隷として労働者を搾取・支配し、全人民もその下に搾取・支配することを終わらせる、その体制の利益と延命のために戦争を強い、沖縄に沖縄戦を強い、その上に戦後革命を圧殺し延命するために帝国主義としての軍事・戦争領域を日米安保とその要石としての沖縄に集中し、今日の存亡の危機の下で、道州制はじめ、闘いの主力=労組を解体することで、改憲・戦争国家化と一層の分断の下で、沖縄への基地・犠牲を強いるという決して許すことのできない現実を終わらせる、それができる時代を迎えている、ということでもあります。闘う労働者が、そして共に闘う人民がそれを実現できることを100パーセント信頼し、分断をうち破って、職場を、地域を、全世界を奪い返し、獲得して、資本主義・帝国主義のあり方、搾取・貧困、抑圧、侵略・戦争-沖縄基地化の現実を終らせ、誰もが人間らしく生きられる真の人間社会を開きましょう。

 そのために闘う闘いを圧殺するために、本人が嘘だったと言っている供述を唯一の根拠に無期を強いるということを、労働者人民の「星野のように闘い、取り戻そう」の闘いでうち砕き、必ず合流し、共に闘いましょう


5月16日。  パレットくもじ前の街宣。
       各地から駆けつけた仲間と「沖縄万人の会」13名が星野再審署名
       を訴え、この日、115筆の署名が集まりました。


   
   
 

5月16日。 集会とデモ出発の様子
パレットくもじの丁度向かい側の沖縄県庁前に、全国の青年労働者・学生230人が集まり、道州制粉砕・辺野古基地建設阻止を訴えました。国際通りを元気よくデモ行進しました。街宣を行っていた星野再審運動からも、7人がデモに参加しました。

   

5月17日。 会場に向かう平和行進参加者に、ビラをまき、署名をお願いしている所
宜野湾市海浜公園で、県民大会に参加する労働者に星野署名を訴えました。

   
 

2009 オキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者交流集会」の
会場後方に飾られた星野文昭さんの絵です


   


広島 春の絵画展始まる

                               広島星野文昭さんを救う会事務局

 4月9日から広島県下各地において、「ヒロシマを原点に、沖縄反基地デモで獄中34年!非転向で再審・無罪をたたかう 星野文昭獄中絵画展」と銘打って、広島での春の獄中絵画展が始まりました。今年は5月上旬まで企画が予定されています。
 星野さんも、獄中から「私の人間解放をめざす人生の原点になっている広島の地で、絵画展が開かれることに、心から励まされています。」とのメッセージを発しています。
 この星野さんの檄を受け止め、東広島市西条中央公民館で一週間にわたって開催される絵画展では、初日の4月26日、絵画展会場の向かい側で開かれている連合メーデーに、増上昭典共同代表と83歳の高齢をおして参加された藤本安馬さんを先頭に、仲間5人で登場し、メーデーに集まる数百人の労働者にビラ400枚をまき、署名32筆を達成し、「労働者の団結の力で星野さんを取り戻そう!獄中絵画展に参加しよう!」と訴えました。
 そのかいあって、絵画展初日は、メーデー参加の労働者・家族など60余人が入場し、「あたたかい色使いだね」などと感想を述べ、再審要求署名も10人が応じてくれました。
 もう一つ、今回の取り組みの特徴は、会員の皆さん個人個人が「一人でもできる絵画展」に挑戦し、職場の同僚や友人・知人・隣人にアピールする創意工夫ある絵画展を展開していることです。広島市内在住の牧師の月下美孝さんは、自宅の教会の行事はもちろん、牧師や宗教者の集いなど3箇所でも、イーゼルと絵画を持参して第一次再審棄却を弾劾し、第二次再審要求署名を訴えておられます。また、県北で手作りのパン店を開く大江厚子さんは、店内の一角に絵画3点と再審要求署名を一週間展示し、来店するお客さんに訴えました。4月29日に町内の公民館で絵画展を企画している、三原市の藤本さんは、町内全戸にあたる百戸にもれなくビラ入れを行い、労働者市民の参加を訴えています。
 さらに事務局では、ゴールデンウイークのフラワーフェステイバルなど若者でにぎわう5月5~6日、広島市まちづくり市民交流プラザでの、絵画展を計画しています。

 広島では、春の絵画展の成功をもとに、本格的な第二次再審闘争を開始します。



        星野文昭さんが広島絵画展のために送ったメッセージ.
          2009年・春、広島における星野絵画展のために


 今年も、広島の地で、多くの皆さんの熱意と努力によって絵画展が開かれることに、そして、絵画展を通して、足を運んでくださった多くの皆さんとつながることができることに、心から励まされています。
 私にとって広島の地は特別です。小学校高学年の時にプレスコードの解けた被爆写真に接することで、人間としての目と心が開かれ、私の人間解放をめざす人生の原点になっているのが広島です。
 今、大恐慌によって、労働者人民にどこまでも犠牲を強いる、誰の目にも人類の桎梏となった資本主義の世の中を変え、生産の担い手である労働者人民が真の社会の主人公となって、誰もが人間らしく生きられる社会をつくり出す闘いが、青年労働者・学生を先頭に闘われています。権力による、そのような人間的未来を圧殺するための私への無期を覆し、その闘いを共に闘おうとしている私にとっても、広島の地での闘いの広がりは、常に私に新たな生命とエネルギーを吹き込んでくれています。
 私の絵は、無期を覆し、未来を開くために人の何倍も一緒に闘い生きる妻・暁子に贈るために描いているものですが、それは、人は誰もが人間らしく生きられることによって深く満たされる人間的共同性をもち、だから、人が人を支配し、虐げる現体制を変え、人間の人間的解放を一つにかちとっていく力を、自らと全ての人々(労働者・人民)が持っているということへの全面的な信頼と賛美であり、人間として生きとし生けるもの全てへの讃歌と言えるでしょうか。
 絵を見ての受け止め方は、皆さんそれぞれであると思いますが、そのような絵に込めたものが受け止められ、つながることができることを心から願っています。
 1971年、沖縄の基地を必要とし、戦争体制を必要とする資本と政府が、私たちの、沖縄の基地をなくし、人間の人間的解放を実現していく闘いを圧殺するために、私の無実を百も承知で、私が関与したという供述は強いられた嘘の供述であると当人が全て否定しているのに、無期を35年続けている。こんなことは一日たりとも許されるものではありません。これを許さないことによってこそ、労働者人民がその力によって、世の中を変え、誰も人間らしく生きられる未来を開いていくことができる、そう思っています。
 今日の世界大恐慌の下で、一切の犠牲が労働者人民に、止まることを知らず集中しています。しかし、私たちはそのことを前にして無力なのではなく、そのような現実を根本的に変えていく力を持っています。
 全世界の労働者人民があらゆる分断をのりこえ一つに結集した力で、一握りの資本家とその権力のためにあらゆる犠牲を強いる資本主義の世の中を終わりにし、労働者人民が真の社会の主人公となって、その人間的共同性によって、誰もが人間らしく生きられる社会を実現する、その力を私たちは持っています。
 そのことへの信頼が、必ず私の無期を覆し、自らと全ての人々の人間的解放を実現していくという限りない前向きさ、力となっています。


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