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星野国賠全国運動・大坂正明さん救援会・改憲・戦争阻止!大行進など
                            
       星野国賠全国運動  今年こそ国賠運動の力で勝利を
                         呼びかけ人 金元重

 星野文昭さんの獄死の真相を究明し、国の責任を追及する星野国家賠償請求訴訟(2020年2月提訴)は3年目に入りました。裁判では、星野文昭さんが激しい腹痛で倒れた後、肝臓がんが疑われるにも関わらず、すぐに適切な診断と治療をしなかった徳島刑務所の責任と、東日本成人矯正医療センターが十分な手術ができる環境になく転院させるべきなのに手術を強行し、手術後にも腹腔内多量出血でショック状態にあったにも関わらず、それを見過ごしたか放置して適切な措置を怠ったことが死に至らしめた原因であるとして医療センターの責任を追及してきました。
 これまで8回の口頭弁論が行われるなかで弁護団は、国側の提出した徳島刑務所にも医療センターにも責任なしとする準備書面を全面的に反駁(はんばく)し、国側の主張が「事実の隠蔽」と「事実の矮小化」、そして「事実の無視」に他ならないことを暴き、批判してきました。
 しかし、弁護団の主張の正当性を全面的に立証し、裁判官に正しい判断を迫るためには、肝臓外科医など専門医の意見書を複数提出することが必要かつ有効です。昨年9月と12月に、3人の医師の意見書が提出されました。その意味で星野国賠訴訟は年初から今まで以上に重要局面に入ります。
 そうした中で、私たち星野国賠全国運動が早急に取り組むべきことは、裁判傍聴や国賠訴訟に関する街頭宣伝などで弁護団の先生方の懸命の努力を応援する一方、私たちの声を直接裁判所に届けるために東京地裁民事第14部に対し、人命と人権を尊重する立場から公平で厳正な審理と判断を求める「要望書」を数多く提出することが求められています。1枚でも多くの「要望書」をお願いします。


       大坂正明さん救援会  星野・奥深山・大坂一体で闘おう
                         事務局長 小泉義秀

 昨年の11・28集会「沖縄返還協定批准阻止闘争から50年 星野さん大坂さん奥深山さんと団結し改憲・戦争と闘う」では、基調報告がこの内容を全面的に体現していた。集会の構成と全発言も基調報告と一体のものであった。大坂さん救援会はこの集会で勝ち取られた地平に立脚し、大坂さん奪還の闘いに全力を傾注する。
 今年は裁判員裁判か、裁判官の裁判になるかはまだ予断を許さないが裁判が始まる。裁判闘争に勝利すること抜きに大坂さんの奪還は出来ない。『序局』第27号で大坂裁判事務局の杉浦文俊さんが「大坂さんをとり戻そう 大詰めを迎えた公判前整理手続」を書いている。争点は「供述調書はでっち上げ 検事立証粉砕し大坂さん無罪奪還へ」、「50年前の事件の裁判は成り立たない! 大坂さんの免訴・公訴棄却を求めて闘う」、「憲法違反の裁判員裁判から除外せよ 完黙・非転向貫き闘う」等である。
 「社会を揺り動かした沖縄闘争に対する権力の恐怖は50年たっても続いています。不屈に闘いぬかれる反基地闘争を何としても叩き潰し、対中国の侵略戦争に突入しようという国家意志との対決が、大坂裁判における本質的な争点です。……星野さん虐殺への怒り、奥深山さんを裁判から解放しなかったことへの怒り、大坂さんをでっち上げ指名手配し続けたことへの怒り、これら一切に決着をつける闘いが大坂裁判だと考えています」(同書171頁)。
 大坂裁判の基本構図は星野裁判と同じである。したがって大坂裁判は事実上の星野再審闘争ともいえる。大坂さんの免訴を勝ち取る闘いは奥深山裁判の「過去の裁判の過ち」を大坂裁判で弾劾し、「正義の回復」を行わせる闘いでもある。星野・奥深山・大坂の一体的闘いが勝利の環なのだ。

       改憲・戦争阻止!大行進  5・15を安保粉砕・基地撤去の大闘争に
                      事務局 本山隆介

 改憲・戦争阻止!大行進は昨年、3月の結成3周年全国集会を跳躍点とし、7・23渋谷デモと全学連の開会式会場前での実力抗議闘争を頂点とした五輪粉砕闘争で大きな飛躍を実現しました。さらに秋の陸上自衛隊10万人大演習絶対反対の闘いを防衛省・朝霞・佐世保をはじめ全国各地で展開しながら、岸田政権登場―総選挙情勢と鋭く対決して11・7労働者集会をかちとり、新自由主義と改憲・戦争を打ち砕く展望を力強く示しました。そして沖縄全島ゼネスト50周年の11月沖縄闘争と、星野さんらが命がけで闘った渋谷闘争から50年の全国集会をともに闘い抜きました。特に学生・青年が反戦闘争の先頭に立ち、階級情勢を揺り動かす決定的存在として登場し始めたことこそ切り開かれた最高の可能性です。
 2022年は沖縄をめぐる大決戦です。米日による中国侵略戦争への動きが激化する中、沖縄はその最前線基地として位置づけられ、実戦訓練の激化で日常が「戦場化」しています。岸田政権は国家暴力を総動員して辺野古新基地建設を推し進め、沖縄の怒りを圧殺してミサイル基地化することを狙っています。「5・15」の原点が再び真正面から問われる情勢が来ています。改憲・戦争阻止!大行進は、1月闘争を皮切りに波状的に沖縄現地にかけつけ、不屈に闘う沖縄の労働者階級人民とともに、5・15を中国侵略戦争阻止、安保粉砕・基地撤去の大闘争に押し上げるために闘います。
 「任期中の改憲」「敵基地攻撃能力保有」を掲げる岸田政権のもとで改憲をめぐる決戦が本格的に火を噴いています。全国各地のあらゆる地域からの草の根の組織化を推し進めながら、全国の怒りの結集点となって国会や都心を揺るがす巨大な改憲阻止闘争を組織する司令塔へと鍛え上げていきます。

       全学連  星野精神・大坂精神を継承する
                      全学連委員長 赤嶺知晃

 全学連は、昨年7月23日のオリンピック開会式粉砕闘争を頂点に、国家権力と実力で闘い、反戦闘争や京大処分撤回闘争を全力で闘い抜いてきました。全学連の先輩・星野さん、大坂さんを取り戻すために裁判闘争や東京拘置所包囲デモにも決起してきました。
 星野さん、大坂さんは安保沖縄闘争を闘いましたが、またしても沖縄が日米安保体制の下で侵略戦争の出撃基地=戦場にされようとしています。
 昨年12月23日、自衛隊と米軍が台湾有事を想定した新たな共同作戦計画の原案を作成し、有事には鹿児島から沖縄県の南西諸島に攻撃用軍事拠点を置くことが明らかになりました。米軍の新たな作戦構想「遠征前方基地作戦(EABO)」や中距離核ミサイル(INF)の配備など日米政府は、沖縄を出撃地=戦場にするという意思そのものです。
 沖縄戦を繰り返すことは絶対に許せません。全学連は星野さん、大坂さんの精神を継承し、沖縄を最大の焦点とする改憲・戦争阻止の反戦政治闘争を全力で闘い抜きます。
 今年は沖縄の本土「復帰」から50年ですが、昨年は11・10沖縄全島ゼネストと11・14沖縄返還協定批准阻止闘争から50年目の年でした。この二つの闘いは、ベトナム戦争の最中に米軍基地機能を止め、本土―沖縄の分断を打ち破り、日米政府を追いつめました。
 岸田政権は、「復帰」50年の式典を沖縄県と政府の共催とし、階級融和を煽(あお)ろうとしています。毎日新聞も大坂さんを実行犯と決めつける報道を行っています。絶対に許せません。
 今こそ全島ゼネスト、渋谷暴動のような闘いをよみがえらせる時です。全学連は、星野国賠勝利、大坂さんの奪還、迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧裁判で不当判決を受けた須賀武敏さんを奪還するために闘い抜きます。


123号掲載
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